札幌100マイル

円山動物園ブログ

円山動物園の動物の近況や出来事などを綴ります

2013年12月11日 の投稿一覧

ボウちゃん日記

今日は比較的暖かい日でしたね!

今日も総合水鳥舎の魅力をガンガン発信していきたいと思います!



こちら先日のボウちゃん。


見てください!この鋭い眼光!

朝に調理室の外のドアが開くと音を聞きつけてこんな近くに待機しているのです。
私が入れないよ…


そんなボウちゃんですが食事時はとても大人しくなります。
毎日刻んだ青菜ともやし、それにペレットを給餌しています。
ボウちゃんは食いしん坊なので専用の桶を用意しています。

同居しているアイガモとエジプトガンに邪魔されることなく食べることが出来ます。
VIP対応ですね。

20131211-18.jpg
良く見ると…背中に水滴が!キラキラ!!

外が小雨だったおかげですね。



総合水鳥舎にいるのはもちろんボウちゃんだけではありません。


総合水鳥舎のアイドル!

20131211-19.jpg
ハワイガンの太郎!!!!

遠い!

ひよっこの私はまだまだ近づくことが出来ません。
これでも少しは慣れてくれたほうだと思います。

人止め柵から 「太郎ー」 と呼ぶと近くに来てくれます。



総合水鳥舎の花形!!

20131211-20.jpg
モモイロペリカンのペー(右)、パー子(左)!
20131212-00.jpg
そしてコシベニペリカンの三平!!

ペリカンたちは暖かい地方に生息しているので氷点下まで冷え込む夜は屋内に収容しています。

特に寒いのが苦手な三平は閉園間際にすでに屋内に入って暖まっています。

ペーとパー子は外で自由にしているので屋内まで誘導しなくてはいけません。
気分が乗らない日はなかなか入ってくれないことも…

そんな日でも根気よく声をかけるとなんとなく察知してくれるようで中に入ってくれます。

なんて頭の良い子たちなのかしら!



他にもすてきな鳥たちがまだまだいます。

檻+ネットのおかげで少し見にくいですが、じっと見ていると目が慣れて鳥がよく見えるようになるとかならないとか…


ではではまた今度!

20131212-01.jpg

幽霊の正体見たり・・・?

こんばんは、食が細いタクヂさんに変わり本日も庶務担当おかもとがお届けいたします。

私の尊敬する水木しげる大先生が、御年91歳にして新連載を開始するということで、
リスペクトの意を込めて、本日は少し斜めの視点から動物を見てみたいと思います。

皆さんは『河童』をご存知ですか?

緑色の体に甲羅を背負っており、頭の上にはお皿、キュウリが大好きで、相撲が得意だったり、尻子玉を取ったりすると言われている川辺に住む妖怪です。
北は北海道、南は九州まで、日本全国に河童にまつわる伝承があるんですね。
そして、そんな河童のモデルの一つと言われているのがこちら



カワウソです。


円山動物園で飼育しているのは「コツメカワウソ」という東南アジアに生息する動物ですが、かつて日本の河川には「ニホンカワウソ」というカワウソが北海道から九州まで広く生息していました。
(残念ながら2012年に絶滅種に指定されました)

ハイスピードで泳ぎます

もちろんカワウソは緑色ではないし、甲羅も頭の上のお皿もありません。

どう考えてもカメのほうが近いですよね

ただ、河童にはこういった爬虫類っぽい形態の伝承だけでなく、全身赤(茶)毛で覆われているという伝承もあるんですね。

黒っぽくみえますが茶色といえなくもないかも…

それならカワウソとも一致します。

相撲を取るのが得意だったり

相撲というかプロレスっぽいですが

キュウリが好き


かどうかはわかりませんので、今度祐川飼育員に聞いてみたいと思います。


余談ですが、「カワウソ」自体がキツネやタヌキのように人を化かす妖怪だという伝承もあります。



こんなに可愛いのにね。

円山動物園の「サン」と「イヨカン」を見ながらそんなロマンに思いを馳せてみてはいかがでしょうか。





ただ、もちろん「河童」という新種の生物が生息しているという可能性も捨てきれません。
岩手県遠野市では河童捕獲許可証を発行しており、私もいつか行ってみたいと思っています。

皆さんも、もし川辺を歩いていて生物の気配を感じたら、河童か、はたまた絶滅したと思われているニホンカワウソか、あたりを探してみてください。

その時は、くれぐれも尻子玉を抜かれぬようご用心を。

pageTop