クリスマスの思い出
Posted by zoozakki on 2013年12月26日(木) 21:10
こんばんは、おかもとです。
クリスマスも過ぎて、頭を年末年始へ切り替える時期となりました。
が、今日はクリスマスの思い出を振り返ってみたいと思います。
ここ数年の中で、私にとって印象に残るクリスマスと言えば、2010年のクリスマス。
何があった日かといいますと、ホッキョクグマのアイラが生まれた日でした。
というわけで本日はアイラの写真を大放出です。
※文章と関係ないタイミングで写真が登場します
アイラが生まれたのは、私が円山動物園で働き始めた最初の年でした。 それまではホッキョクグマの繁殖が難しいだなんてことをとんと知りませんでしたが、円山と言えばホッキョクグマ!という期待も大きく、11月にララが産室に入ってから、いろんな人に「いつ生まれるの?」と聞かれておりました。 今まで、ララは12月上旬~中旬に出産していたのですが、この年は20日を過ぎても音沙汰なし。 もう今年は妊娠していないのかな~という雰囲気も漂っていたクリスマスに、「生まれたよ!」という吉報が飛び込んできました。 と言っても、肝心の産室内のカメラに赤ちゃんの映像は映っておらず、鳴き声が聞こえるだけ。 ほ、本当に生まれたのかな、っていうか生きてるのかな…と私自身しばらくドキドキして心配な日々を過ごしていたのを思い出します。 小さな赤ちゃんの映像を捉えることができたのは年が明けた1月1日でした。 これはもっとだいぶ後のサーモ映像ですが。 その後、赤ちゃんは順調に成長し、2011年3月31日、初めて赤ちゃんを屋外放飼場に出してみることになりました。 短時間訓練で屋外に出してみて、放飼場の中でも落ち着いて過ごすことができれば、約1週間後に一般公開を開始する予定でした。 放飼場での訓練開始は早朝6時。 この日の天気は晴れでしたが、いかんせん晩冬の早朝。 朝5時半ごろに動物園につきましたが、外はまだ薄暗く、とにかく寒い。 世界の熊館につくころ、やっと日が昇ってきました。 6時になり、いよいよ寝室の扉が開かれます。 お母さんのララは真っ先に屋外へ。 その後ろから、心配そうに顔を出したのがアイラでした。 初めは外に出るのをためらっていたアイラですが、ララに促されやっと出てきました。 が、常にララとはつかず離れずの距離。 でも初めて見る雪にも興味津々な様子でした。 朝日に照らされて、黄金色に輝く二頭。 黄色っぽく見えるのは毛が汚れてるだけじゃなく、太陽の光のせいです 初めて見る赤ちゃんの姿には本当に感動しました。 よくぞ無事育ってくれた。そして育ててくれた。 開園時間が近づき、ララ親子には一旦室内に戻ってもらうことにしました。 が、帰らない。 飼育員の河西さんが声をかけても、餌を見せても一向に戻る気がないララ。 そりゃ数か月ぶりの外ですもの、帰りたくない気持ちもわかります。 見守る人々 結局この日は一日室内に帰らなかったララ親子。 本当は一週間後だった一般公開の日を、急きょ次の日からの公開に切り替えたのでした。 その後、元気にすくすくタイヤ好きの可愛い女の子に成長したアイラ。 初めて活魚ゲット 2012年2月20日におびひろ動物園へ旅立っていきました。 アイラを送る会の様子 というわけでアイラの思い出でした。 アイラに限らず、円山で生まれたホッキョクグマたちは、偉大なララ母さんにしっかりと育てられたこどもたちです。 他の動物園で過ごしていますが、いつかきっとこの子たちも立派なお父さん&お母さんになってくれることを信じています。 そしてみなさん気になると思いますが、出産準備中のキャンディについて。 まだ赤ちゃん誕生のお知らせはできませんが、どうか吉報をお届けできるよう、暖かく応援していてください。
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