2013年12月 の投稿一覧
幽霊の正体見たり・・・?
Posted by zoozakki on 2013年12月11日(水) 22:58
こんばんは、食が細いタクヂさんに変わり本日も庶務担当おかもとがお届けいたします。
私の尊敬する水木しげる大先生が、御年91歳にして新連載を開始するということで、
リスペクトの意を込めて、本日は少し斜めの視点から動物を見てみたいと思います。
皆さんは『河童』をご存知ですか?
緑色の体に甲羅を背負っており、頭の上にはお皿、キュウリが大好きで、相撲が得意だったり、尻子玉を取ったりすると言われている川辺に住む妖怪です。
北は北海道、南は九州まで、日本全国に河童にまつわる伝承があるんですね。
そして、そんな河童のモデルの一つと言われているのがこちら
カワウソです。
円山動物園で飼育しているのは「コツメカワウソ」という東南アジアに生息する動物ですが、かつて日本の河川には「ニホンカワウソ」というカワウソが北海道から九州まで広く生息していました。
(残念ながら2012年に絶滅種に指定されました)
ハイスピードで泳ぎます
もちろんカワウソは緑色ではないし、甲羅も頭の上のお皿もありません。
どう考えてもカメのほうが近いですよね
ただ、河童にはこういった爬虫類っぽい形態の伝承だけでなく、全身赤(茶)毛で覆われているという伝承もあるんですね。
黒っぽくみえますが茶色といえなくもないかも…
それならカワウソとも一致します。
相撲を取るのが得意だったり
相撲というかプロレスっぽいですが
キュウリが好き
かどうかはわかりませんので、今度祐川飼育員に聞いてみたいと思います。
余談ですが、「カワウソ」自体がキツネやタヌキのように人を化かす妖怪だという伝承もあります。
こんなに可愛いのにね。
円山動物園の「サン」と「イヨカン」を見ながらそんなロマンに思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
ただ、もちろん「河童」という新種の生物が生息しているという可能性も捨てきれません。
岩手県遠野市では河童捕獲許可証を発行しており、私もいつか行ってみたいと思っています。
皆さんも、もし川辺を歩いていて生物の気配を感じたら、河童か、はたまた絶滅したと思われているニホンカワウソか、あたりを探してみてください。
その時は、くれぐれも尻子玉を抜かれぬようご用心を。
潜入!モンキーハウス!
Posted by zoozakki on 2013年12月10日(火) 15:28
こんにちは、肺と肋骨を痛めているタクヂさんの代打、庶務担当おかもとです。
さて、今日は小雨振る動物園。
水分+カメラ=故障
昨年、アジアゾーンのオープン記念式典でべちゃ雪の中写真撮影をしたところ、
カメラが動かなくなってしまった苦い思い出が胸をよぎります。
去年の今頃はすごい雪ですね
しかしカメラ所有の皆様もご安心ください。
円山動物園では雨に濡れず写真撮影できるスポットがたくさんあるのです。
その一つ、モンキーハウスへ行ってきました。
ぐぬぬ……確かに雨には打たれない、そして冬でも暖かいのですが、
いかんせん檻とガラスがあるためモンキーハウスは動物の撮影が難しいのです。
苦戦しているとモンキーハウスの頂点に君臨する佐藤飼育員が
「中、入るかい?」
と獣舎側へ案内してくれました。
そこで本日はモンキーハウスのモンキーたちを、いつもよりちょっとだけクリアな写真と共にお届けします。
その①ワオキツネザル
現在、オスのワッキーとメスのアサギの仲良し二頭を飼育しています。
胸がボインなのがメスのアサギと思われがちですが、実はオスのワッキーです。
ワオキツネザルは名前の通り、しっぽの輪っか模様が特徴ですね。
手首のあたりに臭いを分泌する腺があり、樹木やしっぽに付けるらしいですが、
私が写真を撮っている間は特に強烈なにおいは感じませんでした。
その②エリマキキツネザル
さきほどのワオキツネザルも含め、キツネザルはアフリカ大陸のそばにあるマダガスカル島とその周辺の島にしか生息していません。
現在飼育しているのはオスのガスカルとメスのナッツの二頭。
「ゴーワゴーワ」ととても大きな声で鳴くので、写真を撮っている間も「いつ鳴くのか」とドキドキしていましたが「グルル……」とうなられただけでした。ほっ。
その③ダイアナモンキー
額の白い三日月形の毛が、月の女神「ダイアナ」を連想させることから、この名前がついています。
円山動物園では何度も繁殖に成功しており、こども達には月を連想させる名前が付けられています。
ぜひそれぞれの名前の由来を考えてみてくださいね。
ちなみに円山動物園はダイアナモンキーの繁殖実績は国内一!すごい!
その④マンドリル
マンドリスは赤い鼻筋とその横の青い隆起が特徴的なカラフルなサルです。
メスよりオスのほうが色鮮やかで体も倍ぐらい大きいのですが、今年の5月にオスのチャールズが死亡してからは、メスのしずか一頭のみで生活しています。
心なしかちょっと寂しそう?隣のドグェラヒヒをじーっと見ていました。
その⑤ドグェラヒヒ
ドグェラとは「犬のような」という意味で、名前の通り口吻が犬とよく似ています。
見た目だけじゃなく、鳴き声も犬に似ており「ワン!」と鳴きます。
今日、お客様に「ドラクエヒヒ」と呼ばれておりましたが、「ドグェラ」ですのでお間違いなく。
その⑥ブラッザグェノン
白いひげから熟年の風を漂わせていますが、オスの梅里はまだ8歳です。
メスの由美にも白いひげがふっさふさです。
円山動物園では見ることはできませんが、水にもぐったりすることも得意だそうです。
世界で最も美しいサルの一種と言われている通り、とてもきれいな毛並みをしていますよ。
その⑦フサオマキザル
写真を撮る時に「オマキだけは気を付けてね」と佐藤さんに言われるくらい活発なサルで、カメラにも物怖じせずに手を伸ばしてきます。
とても頭の良いサルで、野生下では石を道具として使って木の実を割る姿が確認されています。
今日もお客様に「大工さんみたいな角刈りだね」と言われているファンキーなサルです。
というわけで本日はモンキーハウスからお届けしました。
それぞれに個性があるモンキーたちですので、ぜひじっくりと観察してみてくださいね。
佐藤さん、中に入れていただきありがとうございました!
キーパー通路から見るとこんな感じ
ゴイサギの日
Posted by zoozakki on 2013年12月9日(月) 19:36
オランウータンのしつこいところが好き
ボルネオオランウータン担当のベテラン飼育員が
昔の弟路郎の写真を見ていたので
オランウータンのことを聞いてみました。
(若かりし頃の弟路郎。今と全然違いますね~)
『僕はゴリラやチンパンジーといった別の類人猿の飼育経験もあるんだ。
個体の性格の差は当然あるんだけれども
ゴリラやチンパンジーはオランウータンより
どっちかっていうと飽きっぽい性格なんだよね。
オランウータンの場合は、
ものすごく頭を使って物事に執着してくれるところがいい。
ちょっと言葉はアレだけど、しつこいっていうのかな。
そこがいいよね。』
円山動物園では、オランウータンの手の届かないところに
ペットボトルにはちみつを入れていて、
オランウータンが長い木を持って、
さきっちょにハチミツをつけて食べるようにしています。
単純にハチミツをあげるのではなく、
少しでも食事の時間を長くするために
ベテラン飼育員が行っている工夫のひとつです。
あるとき、長い枝をあげなければ、
オランウータンがどのような行動をとるか観察したところ
落ちている短い木の枝をゴムホースに入れて
ある程度ゴムホースを固くして
それを持って、ハチミツをつけて食べたそうです。
おんなじようなことをゴリラにもしてみたけど
途中で飽きちゃったそうで、
ここまで頭を使って物事をなしとげようとする
オランウータンに心底感心してしまったとのこと。
動物園の動物の中でオランウータン、特にハヤトが一番好きと言われたので
じゃあ、意外と知られていない面白い動物っていますか。
と尋ねたところ、
『ゴイサギ じゃないか。』
と答えてくれました。
ゴイサギと言ってもあまり聞きなれない動物だと思います。
ゴイサギってそもそもなに?哺乳類?
そんなのいたっけ?
来園者の方からよく聞かれます。
筋肉マンで例えるとビッグ・ボンバーズ。
一癖も二癖もある動物なのに
覚えてもらっているんだか、覚えてもらっていないんだかよくわからない
そんな存在になってしまっています。
せっかくの機会ですので、ゴイサギを紹介したいと思います。
ゴイサギは、総合水鳥舎にいる鳥です。
濃い青と白のツートーンカラーで、目が真っ赤なのが特徴です。
後頭部に白く細長い冠羽があり、なかなかかっこいい姿をしています。
ゴイサギは若い時と全く姿が異なる鳥として有名で
若いときは「ホシゴイ」と呼ばれ、一見、タカのような猛禽類のような姿をしています。
3年ぐらいたつと写真のような姿になるのだとか。
出世魚のように名前が変わるのもめずらしいとのこと。
ゴイサギはサギ科です。
写真は同じサギ科のアオサギですが、首が長いですよね。
同じサギ科なのにゴイサギって首がないように見えます。
が・・・
エサをとろうとするときなど
びよーんっと
こんな風に首を伸ばします。
魅力あふれる鳥 ゴイサギ
もし時間があれば
オランウータンがいる類人猿館のとなりの総合水鳥舎で
その美しさをごらんください。
それでは、今日はベテラン飼育員のサンタクロースの写真でお別れです。
クリスマス時期には子どもたちにプレゼントをあげる予定です。
楽しみにしてくださいね~。
シーク・イーン!!
ニホンザルの日
Posted by zoozakki on 2013年12月8日(日) 16:08
次郎長ジュニア 追悼イベントやるよ!!
アルファ飼育員からカメラ撮影を頼まれて
午前11時30分。サル山にやってきました。
今日は、前ボスザルの「次郎長ジュニア」の追悼イベントを行いました。
毎年ボランティア様のご協力のもと、
当時給餌していた煮干しとパンを特別メニューで給餌します。
サル山のリーダーは「ボス猿」という言葉が浸透していますが、
現在ではボス猿と言わずに「アルファオス」と言うようになってきているのだとか。
けど、ボス猿のほうがしっくりきますよね。
ちなみに今のボス猿は「中松」という名前です。
ピョンピョンはねる人の読み方じゃないですよ。
「ちゅうまつ」という読み方です。
11時30分。
何かが始まるのがわかっているのか、
おサルさんたちはいっせいに扉を見つめています。
そうアルファ飼育員の登場を待っているのです。
アルファ飼育員が颯爽と登場。
これからエサあげますよ~
最初はいつものエサ、ニンジンやジャガイモなどでーす。
それから特別メニューをあげますよ~
にぼし。その後にパンをあげます。
いつもの迫力がありません。
まったくと言っていいほどニンジンとかを食べません。
たぶん特別メニューがあることがわかってるんでしょうね。
煮干しをあげます。
お猿さんバージョンのハーメルンの笛吹きを見ているかのように
アルファ飼育員の後を、全員でおっかけます。
体重が10キロ以上もあるニホンザルに
乗っかられても一切姿勢をくずさない強靭な足腰。
まさにサル山の真のリーダー。
アルファ飼育員と呼ばれている理由がよくわかります。
せいやっ、セイヤッ、セイントセイヤ~。
そんな叫び声が聞こえるぐらい気合を入れてパンをばらまきます。
そう、大勢のおサルさんたちは力が強いものもいれば弱いものもいます。
全員にパンがいきわたるように気をつかいながら
ばらまかなければなりません。
まるでCGかのようなお猿さんたちの群れ。
このお猿さんたち一匹一匹を見ながらエサをあげれるなんて
ほんとにアルファ飼育員ってすごいなぁ。
思い思いの場所で食べるおサルさんたち。
幸せそうです。
最後に私の好きなおサルさんの紹介です。
コウタくんです。
ほら、髪型がさ
ビッグバンアタァァァーーーーーック
って叫びそうな人に似てるでしょ。
他のサルとは違ってプライドも高そうだし。
見つけやすいと思うのでみなさんも探してみてください。
今日は特別メニューでしたが
ドキドキ体験「ニホンザルのお食事タイム」は、ほぼ毎日やってますよ。
ニホンザルよりも、
アルファ飼育員の軽快なしゃべりが魅力的なドキドキ体験です。
それでは、今日はアルファ飼育員とラブラブなおサルさんとの写真でお別れです。
アルファ飼育員のやさしい顔がたまりません。
シーク・イーン!!
ボウちゃん日記
Posted by zoozakki on 2013年12月7日(土) 22:28
はじめまして!
秋から総合水鳥舎とエゾシカを担当しています。
これから不定期で更新させていただきたいと思います(・v・)
よろしくお願いします!
さっそく、今日はボウちゃん報告をします。
ボウちゃんとは…?という方も多いかもしれません。
彼はオランダ生まれのロウバシガンという鳥です。
実は総合水鳥舎、いや…動物園内でも一、二を争うくらい凶暴なんです!
凶“暴”のボウちゃん。
今朝のご様子
隣の檻から私が近寄るのを今かと待ち構えています。
職員から恐れられているボウちゃんですが、良く見ると愛らしい目をしています。
調理場から物音を察知するとけたたましい声で鳴きます。
きっと他の鳥に警告を発しているのでしょう。
なんて正義感溢れるボウちゃん。
水鳥ですが、水に近づくことは稀です。
そんなボウちゃんが水浴びしていた貴重な光景です。
気持ちよさそう
こんな感じでゆるく総合水鳥舎とエゾシカの魅力を伝えていけたらと思います。
ではでは。。
ペリカン&エランドの日
Posted by zoozakki on 2013年12月7日(土) 19:25
どどすこ どどすこ ラブ ペリカン
ちょとだけ昔なつかしいギャグを使ってペリカンへの愛を表現した飼育員。
小島奈津子とは縁もゆかりもないのですが、なっちゃん飼育員と呼ばれています。
午前11時30分、ドキドキ体験の「ペリカンのお食事タイム」が始まる前に
「結婚すんだったらコシベニペリカンみたいな人がいいですね。
それぐらいペリカンが好きです。」
緊張を自分でほぐそうとしているのか、
ちょっとハニカミながら話してくれました。
みなさま今日は寒い中、円山動物園にお越しいただき、
まことに、まことに、ま~こ~と~に~ありがとうございます。
90度腰を曲げて来園者にあいさつする姿は、
いつぞやのオバマ大統領を思い出させます。
ペリカンについてうんちくを説明している途中、
「キャーハッハッハッ!!」
突然、甲高い声でなっちゃん飼育員が笑います。
そう、このモモイロペリカンの名前は「パー子」と「ペー」というんですよ~。
メスがパー子でオスがペーです。
誰が名づけたのかわかりませんが、
ピンク色の夫婦だからってちょっとひどいですよね~。
でも、この夫婦、ホントに仲がいいんですよ。
よーく見ると、ペーがパー子のことを必死に守るんです。
エサのハタハタを投げながら解説します。
ペリカンはその投げたエサを上手に口でキャッチします。
円山動物園(まるどう)では
ペリカンを2種類飼育しています。
このモモイロペリカン夫妻と
奥にいるコシベニペリカンです。
コシベニペリカンはモモイロペリカンと仲が悪いから
離れているわけではないんですよ。
コシベニペリカンは野生化では単独で生活しているため臆病なんです。
だからモモイロペリカンに近づこうとしないし、
もちろん人間にも近づいてきません。
このようにエサもやっとキャッチして食べるようになってくれました。
ペーとパー子は好奇心旺盛なのですぐ人になつくんですが、
コシベニペリカンの三平は、ほんとになつきません。
そこがかわいいところなんです。
無事にドキドキ体験が終わったので
なぜモノマネなんて恥ずかしいことをするのか聞いてみました。
そうですね、
より親近感を持ってもらうためです。
そりゃあ最初は恥ずかしかったですよ。
今でもモチロン恥ずかしいです。
でも動物たちの名前を知ってもらうと
この次に来た時に、あっ「パー子」だ。
とかって楽しさも違ってきますよね。
あっペリカンだっ!!
って思われるのと全然違うと思います。
それに、パー子って言っても、
パーマンと勘違いされても困るじゃないですか。
だから一応、マネしてるんです。
う~ん、果たして勘違いする人がいるのかなぁ。
星野スミレって言っても、今の若い人にはわからないと思いますが。
なっちゃん飼育員も十分若いはずなのに。。。
2歳下の人と話すときでもジェネレーションギャップを感じるのに
もっと年齢が離れているなっちゃん飼育員と話しても
ジェネレーションギャップを感じません。
ホントに不思議な飼育員です。
さて、ところかわって日本一くさくてあったかい熱帯動物館。
今日はエランドの「フィア」がお嫁に行ってしまった日です。
つぶらな瞳がかわいいフィアは
お転婆な女の子。
もう少しで角と角がくっつきそうなところが特徴です。
輸送箱の設置がたんたんと進んでいきます。
3枚目の写真を見るとわかると思いますが、
非常にせまく感じると思います。
これはしょうがないことであって
ちょっとでも空間があると動物が暴れてしまい、
骨折などの危険があるため
できるだけ体にフィットするギリギリの箱を用意するのです。
今まで一緒にいた仲間がどこかに行ってしまうのがわかるのでしょうか。
動物たちも不安そうにエランドの方をみつめます。
いつも何を考えているかわからないカバも不安そう。
ドンにいたっては、水にもぐってしまいました。
最後のお別れをしようとするワカメン飼育員。
ワカメン飼育員はフィアのことが大好きなのに
フィアはそうではないようです。
あっちへ行ってしまいました。
トラックで運ばれ、くずれ落ちるワカメン飼育員。
ドラマではよく見た光景ですが
リアルな世界で見たのは初めてかもしれません。
サヨナラなんて言わない。
だって、すぐに会いに行くから。
ポツリとつぶやいたワカメン飼育員の頬に一粒の涙がこぼれていました。
エランドを担当していたマッスル元飼育員も心配でやってきてくれましたよ。
それでは、今日はマッスル元飼育員の写真でお別れです。
シーク・イーン!!
小雨が降った日
Posted by zoozakki on 2013年12月6日(金) 18:25
アジアゾーンの1周年記念やるから来てね!!
アジアゾーンの1周年記念が12/14(土)、12/15(日)で行われます。
アジアゾーンのいろいろな動物にスペシャルメニューをプレゼント。
あんなものやこんなもの、びっくりするようなスペシャルメニューです。
詳しくは来週になってからの発表となってしまうのですが、
おそらく動物たちも、初めて見るようなメニューがいっぱいです。
動物たちが見せる驚きの表情をぜひご覧いただきたいと思ってます。
そしてそして12/21(土)14時からは
レッサーパンダ飼育員カフェ
先着30名様の座席を用意してます。
レッサーパンダ担当の飼育員が
レッサーパンダについて熱く語ります。
この写真は千葉からやってきたエイタが初めて
屋内のはしごにチャレンジした時のものです。
最初は心配していましたが、
無事メインの場所にやってきてくれてほっとしました。
仕事をするときは超真面目なダンディ飼育員が
レッサーパンダについて熱く語るのはこの時だけ。
レッサーパンダの飼育体験を聞いてみませんか?
みなさまの来園を心よりお待ちしております。
詳しくは言えないのですが
今日イケメン飼育員が一つの命を救いました。
「救える命が一つでもあれば救ってあげたい。ボクはそれを実行したまで。」
自分にとっては、すごくたいへんなことなのに、
それをさらりとやってのけたイケメン飼育員。
もっと冷静な人だと思っていたのに、いい意味で裏切られてしまいました。
おそらく私が女性だったら惚れていたと思います。
それでは、今日はそんなイケメン飼育員が
ちょっと照れながら上のセリフを話しているときの写真でお別れです。
シーク・イーン!!
あったかかった日
Posted by zoozakki on 2013年12月5日(木) 20:03
今からエランドのまねするから見ててください。
その場にあったクッキーをむさぼり食うワカメン飼育員。
作業を終えた後なのでお腹がすいています。
これがエランドの反芻(はんすう)です。
よく見ててくださいよ~。
いったん飲み込んで、ぶぇってするんです。
いいですか?
ぶぇってするんですよ。
こう口の中に一気に吐き出す感じですね。
えっ?前からも写真撮るんですか?
もう一回やりますね。
ぶぇっ
どうですか?
これで今度、細かすぎて伝わらないモノマネに出ようと
思うんですけどどう思いますか?
う~ん、今どきの若い子はイマイチ何を考えているのかわかりません。
でも若い子と話すとパワーをもらえますよね。
なんか、もう私なんか身も心もおっさんなわけですが、
若い子と話した後は、心だけは若くなります。
・・・ここまで書いておいていまさらですが、
みなさんエランドってご存知ですか?
エランドは、日本一くさくてあったかい熱帯動物館にいるウシ科の動物です。
子どもたちにエランドって知ってる?
と聞いても
98%の確率で
「知りま千円」
と答えが返ってきます。
おそらく皆さんも知らないのではないかなぁと思い、
写真を撮ってきました。
閉園後に撮ってきたので暗くてわかりづらいかと思いますが
シカみたいな牛です。
ついでに、いつも気持ち悪いと思っている
閉園後のはく製の写真もとってきました。
今にも動きそうなはく製。
夜の動物園を一人で歩くのはホントに怖いです。
エランドと言えば、若かりし頃のイケメン飼育員を思い出します。
「エランドを知らないって言ってる子どもたち今に見てろ。
いつかエランドを日本で一番、イヤ世界で一番有名な動物にしてやる!!
この借りは、倍返しだ、イヤ十倍返しだ!!」
と息巻いてました。
流行語になる前から使っていたので、
流行語大賞は本来イケメン飼育員に授与されるべきだと思いますが。
さて、事務所に戻ると
何やら大事な話をしてそうな男の人が3人いました。
まるどうの予算の話をしています。
まるどうは、札幌市で運営している動物園なので、
札幌市の方針にしたがって予算が組み立てられます。
我々、動物園職員としては、
予算があればあるほど動物のため、来園者のためになりますので
何とか予算をつけてほしいと願いますが、
札幌市全体の予算を組み立てながら、
動物園の予算を組み立てるため、
動物園だけに予算をつけるというわけにもいきません。
必用なものは必用。
我慢できるものは我慢。
これから夜中まで議論が続きます。
札幌市職員としては
予算がつかなかったらしょうがない。
と思わなければならないのですが、
個人的には
動物たちのために多くの予算がついてほしいと切に願います。
それでは、今日はイケメン飼育員の写真がとれなかったので
まるどうの若大将、ワカ飼育員の笑顔でお別れです。
シーク・イーン!!
快晴の日
Posted by zoozakki on 2013年12月4日(水) 18:59
干支展やってるよ~。
顔出し看板から顔をのぞかせたのはスマイル飼育員。
笑顔が素敵な飼育員です。
笑顔も素敵ですが、眼力の強さもあわせ持っており、
暴れていた動物たちもスマイル飼育員がひとたび睨めば
とたんにおとなしくなる。
そんな逸話を持つほどです。
そのため、円山動物園(まるどう)の中では、
眼力王と言えば、新選組の永倉新八かスマイル飼育員かと
長年議論の的になっています。
さて、まるどうでは今月の1日から
干支展をスタートしていますよ。
来年が「午年」ということもあり、
年賀状を作るために
まるどうで飼育しているミニチュアホースとの撮影会を行っています。
この撮影会は、12/28までの月曜日、火曜日を除く
水曜日~日曜日13時30分~14時00分頃
行います。
13時25分ミニチュアホースのところに向かいます。
よし、今日はしずまちゃんだね。
よろしく頼むよ。
と話しかけてるそばから他のウマたちに囲まれるスマイル飼育員。
(黒い子がしずまです)
今日はお前じゃないんだよ。
やさしいスマイルを振りまきながら頭をなでます。
じゃあ、しゅっぱ~つ。
もうひとりの飼育員に綱を持ってもらってスマイル飼育員は先頭を歩きます。
そうすると、ぞろぞろとスマイル飼育員の後をついていくウマたち。
人望というかウマ望がありすぎます。
もちろん出口で大渋滞。
一匹一匹に話しかけ、
ごめんねごめんね~と言いながら扉を閉めます。
すでにお客さんが待っていました。
スマイル飼育員は撮影の補助をします。
お客さんからいろいろな質問をされます。
それに、丁寧に答えます。
この子は「しずま」11歳だよ。
性格はね、気難しい子なんだ。
ウマは群れの中で順位があってこの子は2番目。
一番目は、みよこっていうウマなんだ。
ウマはねぇ、目がかわいいしょ。
そしてねぇ、見ることないと思うけど下から見るとかわいんだよ~。
あと、ウマって意外と走っているイメージが多いけど
これからの季節は雪の中を寝っころがる姿を見ることができるよ。
普段見ることがない意外な姿を見ることができるから
今度また見に来てね~。
来園者の方から唐突に髪型がステキですねと言われると、
これ自分で切ってるんですよ。
と照れながら答えていました。
2~3か月ごとに3ミリに揃えるらしく、
気のせいでしょうか。後光が差しているように見えます。
冬は寒さとの戦いだね。
でも、お客さんが少なくなってくるから
とにかくお客さんが喜ぶためにいろんなことをたくさんしたいんだ。
昔は、まるどうでラクダを飼っていたので、ラクダと言えばピラミッド。
そう思って、だれも見向きもしない雪のピラミッドをつくったり、
獣舎に生えているつたに、水をかけて凍らせると
きれいに見えるかなと思って夜中に水をかけて凍らせたけど
日中あたたかくなってしまって全部とけてしまったりなど
涙ぐましい努力が垣間見えるエピソードを多く聞くことができました。
まるどうで数多くの動物の繁殖を成功させたスマイル飼育員。
飼育員の仕事をしていて一番印象に残っているのも繁殖の話。
シンリンオオカミの初めての子どもを巣穴から取り上げたときは
本当に感動したし、今でもはっきり思い出すことができる。とのこと。
そして今挑戦しているのは、
担当しているビーバーの繁殖。
ぜひとも成功させたい、と熱く語ってくれました。
平成の眼力王スマイル飼育員。
どうか私にビーバーの子どもを見せてください!!
ガッチリと握手を交わしました。
おそらく近い将来かわいい子どもが見れるに違いありません。
事務所に戻り、スマイル飼育員の話を整理していたら
閉園時間になってしまいました。
突然ですが
皆さんは、閉園後の動物園をご覧になったことはありますでしょうか?
閉園後の動物園をゆっくり見てまわることができるのは
動物園職員の特権と言えるのではないでしょうか。
皆さんにも、その雰囲気をちょっとでも感じてもらいたいため
今日はマサイキリンのナナコとユウマの写真をとってきましたよ~。
座ってますね~。
これといって普通です。
それでは今日もイケメン飼育員のスマイルでお別れです。
シーク・イーン!!
ちらほら雪の日
Posted by zoozakki on 2013年12月3日(火) 19:33
俺ってすごい頭がボサボサなのよ。
天然パーマっていうのかな、
昔はもっとボサボサで、
周りからはライオンって呼ばれていたよ。
聞いてもいないのに過去をいきなり語り出すオオカミ担当のライオン飼育員。
ほんのちょっとだけ、小泉元総理に顔が似ています。
オオカミが好きならぜひ朝イチに来てくれ。と言われ、
朝のミーティングが終わった午前9時。
小泉元総理に言われたとおりエゾシカ・オオカミ舎に向かいました。
展示場には、昨日からオオカミがしたウンコでいっぱいです。
展示場のウンコ掃除をするためには、
展示場にいるオオカミをいったん部屋に収容しなければなりません。
しかし、オオカミもせまい部屋に入るのが嫌なのかなかなか入ってくれません。
(手に持っているオレンジ色のリングで檻を開け閉めしています)
そんなときは、飼育員が屋根の上などにのぼってみると、
いつもいないところに人がいるのにびっくりするのか
すんなりと部屋に入ってくれます。
部屋に入った後は、オオカミたちを別の展示場に放します。
その間にウンコ掃除をするというわけです。
ウンコ掃除はもちろんですが、
窓ふきやプールの掃除も行います。
そして、最後にエサかくし。
少しでもエサを見つける楽しみを作るため
岩の下を掘ってエサを隠したりもします。
オオカミたちも爆発的なスタートダッシュでエサを探し出して食べ始めます。
早すぎて写真を撮ることができません。
一息ついたので、ここから円山動物園の純一郎が語りだします。
仕事で一番大変なのは、ウンコ掃除ではない。健康状態の管理だよね。
朝にウンコ掃除をするのはウンコで健康状態がわかるから。
軟便とかをしているとほんっとに心配する。
動物に何かあってはたいへんだから一日一秒を悔いのないように作業している。
飼育員はみんなそう思って作業しているはず。
そうやって意識して作業することは大切なことだと思う。
この仕事をやってて一番うれしいのは、やっぱり繁殖だよね。
子どもが産まれるのは本当にうれしい。
でも、反対に動物が死んでしまうのは本当に悲しい。
動物が死にかけたとき、
獣医が必死に心臓マッサージをしてくれて、
手伝ってって言われたけど、となりで悲しくて泣いてしまったんだ。
泣きながら手伝ったんだけど、
みんなからは、割り切って仕事しなきゃいけないって言われたよ。
でも、どうしても感情移入してしまうよね。
動物がお嫁に行くときだって泣いてしまったよ。
この仕事をしていて、
動物たちに新しい命が生まれることや死んでしまうことで、
命の大切さを思いしった。
それをみんなにも伝えたいんだけど俺、
口下手だからなかなか伝わらないんだよね。
そうそう、俺ってどちらかっていうと
オオカミとかの犬より猫のほうが好きだから。
・・・イヤイヤ、途中までけっこう感動的な話だったんですが。。。
感動的な話を笑いに変えることができる。
純一郎もまっさおの巧みな話術です。。
そんな話術が炸裂するドキドキ体験
オオカミのエサガイド
は、ホッキョクグマの「キャンディ」が妊娠しており
マイクなどが使えず静かにしなければならないため、しばらく封印しています。
封印が解けるのは春先でしょうか。
桜の季節が待ち遠しいです。
外で話を聞いていて寒くなったので
おそらく日本で一番くさくてあったかい熱帯動物館へ。
でもこのにおいをかぐと、なぜかわからないですが
なつかしいにおいがします。
私だけでしょうか。
でも、昔はこの建物の2階にレストランみたいなものがあったのだとか。
昔の人って、やっぱりすごいですよね。
もの思いにふけっていると
マサイキリンの登場です。
ふと隣に目をやると
やさしい顔をしたエランドとすごい形相のダンディ飼育員がいました。
それでは今日もイケメン飼育員のスマイルでお別れです。
シーク・イーン!!