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オランウータン飼育日記&円山四季だより

オランウータン飼育日記&円山四季だより

2007年10月 の投稿一覧

シシオザルの赤ちゃん一人歩き。

 モンキーハウス内で9月の二十二日に生まれた、シシオザルの赤ちゃんがちょろち

ょろ歩きだしています。まだまだ腰がふらついていますが、毎日見る度にしっかりして

いくのがわかります。本当にメチャ可愛くてしかたがありません。この写真を見てくだ

さい。







 可愛いでしょう!



 口の中に食べ物を隠しています。のどに詰まったらたいへんだよ。

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 お母さんは食べながらも警戒し子供を守っています。ちょっとした音にもすぐ子供を

抱き上げます。

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 次は何を食べようかな?

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 お母さんと食事です。お父さんは?  僕のところは、帰ったらみんな食べた後だも

んな。寂しいよ。



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 背中とお腹の写真ですが、お腹側には薄くしか毛が生えて無いけど、どうしてか判

りますか?チンパンジーも同じですよ。動物園に来てようく観察しみてください。なぜ

だか必ず判りますよ。途中から人工哺育になったレディーも同じです。

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 生まれた翌日です。しっかり抱かれています。





 この二枚の写真は、10月七日のものです。まだしっかり抱かれて、自由に動き回

れません。

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 お父さんは、うろちょろするばかりです。この後、お父さんに牙を剥いて威嚇されま

した。僕は退散しました。

とにかく、めちゃ可愛いんだよ。一日中、見ていても飽きないね。でもずっと抱いてい

る時もあるので、その時は悪しからず。

最後にお母さんとのツーショットです。

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ちょっとした隙に。

 屋外に出さないで清掃する時などは、気をつけないと、鍵や朝食を取られたりする

ことがあります。





 枝で鍵を引っ掛けて取ろうとしています。(再現してみました。)




 
 枝を使い、籠の中の食べ物を取ろうとしていますが、枝が短くて届きません。そこ

で・・・。(これも再現してみました。)


 布で遠くにある枝を引き寄せて、長い枝をゲットしました。



 さあ、再挑戦です。



 柿はすぐ取れましたが、林檎は硬くてうまく刺さりません。そこで・・・。



 籠を手前に引き寄せてひっくり返しました。



 刺そうとしましたが、なかなか刺さらずずれていくばかりです。そこで・・・。



 歯で枝の先を尖らせ。

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 みごとに刺して。

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 食べちゃいました。

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 まだ小さかった頃は今より枝の使い方が下手でした。一応使いやすいように工夫し

ていますが、なかなか上手く使えないので、ゴムホースも使っていました。籠の中の

食べ物を取ろうと必死です。この写真は弟路郎(テイジロウ)がもうすぐ7歳になる頃

の写真です。

 知能が高い類人猿は、本当によく色々なことをしでかしてくれます。確かに飼育下

の動物達は恐ろしいぐらい暇を持て余しているので、それを解消すべきく、少しでも

野生の生態に近づけた生活をさせなければいけないと思います。

ついに発見!木の下の越冬幼虫。(オオムラサキ)





 褐色幼虫です。



 褐色になりかかっています。





 オオムラサキの越冬幼虫を22日に初めて発見しました。体色が褐色に変化してい

ました。まだ木の上の緑の葉についているので、すぐにわかりました。(幼虫の長さ

は縦12~15mmぐらいでした。)



 あの2匹の褐色幼虫は、もう地上に降りたようです。葉にはついていませんでした。

(22日に褐色の幼虫を確認しましたが、23日にはもう地上に降りたようです。)





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 25日、エノキの木の下にいる越冬幼虫をついに発見しました。褐色と緑っぽい幼虫

が落ち葉にふっ付いていました。その他にも何匹かいました。

 
 葉の上から細い枝を通り太い幹にたどりつき、木の根元に下りていきます。そして、

地面に落ちている枯葉に糸を吐きつけ、へばりついて越冬します。(摂食・成長を止

め落葉の下で休眠に入ります。)


  体色が褐色になり落ち葉にふっつくので、落ち葉の色と見分けがつきません。ちょ

うど保護色になっているのですね。


 来春、木の上に登る前の幼虫に会いたいと思います。

テイジロウ、山ぶどう狩りを楽しむ。





 ボランティアさんに山ぶどうを頂きました。葉やブドウがたくさんついている蔓です。

さっそく鉄柱や鎖に巻きつけたりしました。人工的ですがよじ登って食べさせたいから

です。



 うまそうに食べているでしょ。



 よじ登っています。



 酸っぱくないのかな?
 
 よじ登って食べている姿を見たら、なんかドキドキしてきました。やっぱり野生に近

い姿を見るのはいいものですよ。

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 ここでも食べています。

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 これは食べかすだよ。ブドウの皮です。

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 種はきちんと出して。

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 休憩場所をつくります。

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 ちょっと休憩です。

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 さあ、また食べるぞ!

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 デザートの葉っぱです。

 また来年もお願いしますね。
 

オランウータンの「弟路郎(テイジロウ)」画伯、秋の個展開催中です。

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 前回はクレヨンを使った絵画でしたが、今回はその他に、絵の具を使用した水彩画

と粘土細工に挑戦してみました。



 粘土細工では、最初、指で穴を開けたりしていましたが、突然粘土を抱えて二つ隣

の部屋に持って行き、そしていきなり粘土を水に入れて練りだしました。(二つ隣の部

屋にしか水が無いのです。)芸術家っていろんな事を思いつくのですね。



 緑の絵の具と赤の絵の具を混ぜています。



 混ぜた絵の具で描きだしました。



 完成です。

 水彩画は、いつもと違って絵の具を混ぜて描いていました。最初、赤の絵の具で描

こうとしましたが途中で止めて、今度は緑の絵の具で描こうと筆を握りましたが、や

はり止めました。何か考えている様子で、緑の絵の具を赤の絵の具に混ぜてそれで

一気に描きだしました。僕にしたらそれだけでも驚きでした。

 
 「円山動物園秋の芸術祭2007・弟路郎(テイジロウ)画伯、秋の個展」は今月の二

十八日まで類人猿館内で開催しています。紅葉もきれいですし、ぜひ見に来てくださ

いね。

園内の紅葉、今がピーク!













 どこの場所か分かるでしょうか?

 残念ながら今日は雨が降っており、暗くて鮮やかな写真が撮れませんでしたが、

雰囲気は伝わると思い載せることにしました。今年は例年に比べ赤い色が目立つよ

うに感じました。

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 大倉山です。



 神社山かな?



 ステージに向けて写しました。





 円山です。
 
 周辺の山々も色づき、とてもきれいですよ。



 ミズナラ(ドングリの実)



 クヌギ(クヌギの実)

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 園内のクヌギ林です。まだ葉が青々としています。

 動物も見えて紅葉も楽しめる円山動物園!子供たちは落ち葉ひろいをしてとても

楽しそうですよ。獣医室の近くでは、ちょうどクヌギの実も落下しだしています。実を

拾って遊ぶのも楽しいものですよ。この実はドングリの実とは違い虫が付きませんか

ら、飾り物にも使えますし、動物達に与えても嗜好性が高く、生や煮て与えてもとて

も喜びます。きっと灰汁が少ないからでしょうね。食べた感じが栗に少し似ています

よ。(園内の動物達には与えないでね。)クヌギは元々北海道には生えていません。

気温の関係で春は芽が吹くのが遅く、秋は実が結実するのが遅くて今頃、やっと結

実します。

 じゅうぶん紅葉を楽しめると思いますので、どうぞ、みなさんいらして下さい。


  

まだ越冬幼虫になっていないオオムラサキの幼虫。

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 数週間前より葉にふっ付いて移動しなくなりました。これは休眠に入るための準備

をしているのです。摂食・成長を止め落ち葉の下で休眠に入ります。

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 オオムラサキの幼虫がまだ越冬幼虫になっていないので、とりあえずエノキの木の

下を簡易的に整備しました。今年は沢にあるエノキの木の下は、この写真のエノキ

所にたくさんの木や枝が積んであり、この間に落ち葉がたまって幼虫が越冬休眠し

ていました。まさかオオムラサキが戻ってくるとは思いませんでしたからね。勿論、こ

のような状態では芳しくありません。幼虫が越冬しやすい環境をつくらなければいけ

ないと思います。本格的には来年の春、幼虫が若葉を食べる頃、整備をしてもらおう

と思います。



 正面から見た整備前の状態です。中心にある細い3本の木がエノキです。



 これは裏側からみたところです。



 整備前はこのような状態でした。

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 とりあえずこの様にしてみました。風で落ち葉が飛ばないように囲ってみましたが、

もう少し手直しが必要だと思います。

 今回は幼虫の越冬確認と、皆さんに落ち葉色の保護色になった幼虫を見せたいの

で、このようにしてみました。(勿論、専門家の人に聞きました。)





 晩秋になると幼虫は、からだの色が緑色から褐色にかわり、木からおりて根もとの

落ち葉に糸を吐きつけ、へばりついて越冬します。翌春、エノキが芽をふくと、ふたた

び幼虫は樹上へはいあがって、葉を食べはじめ、やがて脱皮します。このとき、から

だの色はまたもとの緑色にもどります。

 蝶は、みんな成虫や蛹で休眠すると思っている人が多いと思いますが、日本の国

蝶、オオムラサキは越冬幼虫で休眠するのです。

 
 来春は越冬あけの落ち葉色の幼虫を見つけてみたいと思います。

この時季に?カナチョロの子供発見!

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 今日、カナチョロの子供を見かけました。夏場、たくさんのカナヘビを見つけました

よ。卵でお腹がはち切れそうなお母さんや、尾が切れているお父さん、お兄さん。でも

子供達は見つけられませんでしたが、やっとお目にかかれました。こんなに寒いのに

と思うかもしれませんが、子供たちは体表面積も狭く、そのために少しの日光でも熱を

たくさん取り入れやすいので、この様な時季になってもまだ暮らせるのです。たぶ

ん、もうお父さんお母さんは冬眠に入っているのでしょうね。


 成長過程の個体は新陳代謝も高く活発に動き回ります。


 親に比べて冬眠から覚めるのは早く、冬眠にはいるのは遅いのです。あきらかに

子供の方が、活動期間が長いのです。



 脱皮中のカナヘビの子供です。

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 落ち葉の中に入り込むカナヘビです。初霜も降りたことですし、もうそろそろ冬眠に

はいるのかな。

「ハロウィンの日」無事終了!


 動物園ボランティア会では、英語圏の国々で行われる伝統行事「ハロウィン」を一

足早く行いました。昨日は、園内各所にカボチャランタンが飾り付けられ、仮装したボ

ランティアが園内を歩き回り、ボランティア活動を活発におこなっていました。


 籠を持っているボランティアは、キャンディ等を配っていましたよ。


 昨年に引き続き2回目になりますが、今年は南瓜が不作だったようで数が足りなく

て困っていました。来年は肥料をきちんと撒き、枝の支立て方やわき芽とりもきちん

とやって、大きな南瓜をたくさん収穫したいそうです。自分達で出来ることは何でもし

てしまうボランティアさん達を、みならわなければなりません。


 イベントの内容としては、1、かぼちゃの重量宛クイズ。2、小枝を利用した木工教

室3、フェイスペイントですが、その他にも各所で動物クイズや色々な?等で豪華景

品をプレゼントしたりしていました。


 南瓜の重量あてクイズです。

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 木工教室なんかも面白そうでしたよ。小さなお子さんとお父さんが、一緒になって

一生懸命つくっている姿は、とても楽しそうにみえました。なんてったって無料なのが

嬉しいですよ。

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 仮装を見ているだけでも楽しいですよ。

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 ヘビのオモチャです。景品だよ(手作りだよ。)

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 2007  ハロウィンin円山動物園。 10月14日(日曜日)

ナナカマドの紅葉が一番のり。

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 日々秋が深まる今日この頃です。園内ではナナカマドの紅葉が一番、早く進んで

います。葉が真っ赤に染まりオレンジ色の実も遠くからもよく目立ちます。その次が

桜です。

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 サル山横の桜の木です。他にもたくさんありますよ。

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 観覧車横のニシキギです。かなり真っ赤になりますよ。



  桂の木です。だいぶ黄色くなりました。

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 熱帯動物館のツタです。これも赤色になります。







 日々、紅葉が進んでいます。



 これは隣の円山ですが、毎日見るたびに、赤や黄色に変化していくのを眺めるのも

いいものですよ。

 写真も文章もイマイチですいません。

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