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オランウータン飼育日記&円山四季だより

by zooyoshida

プロフィール

吉田 淳一

担当動物はオランウータン、ツル、トキです。
以前に、クマ類、海獣、シマウマ、ビーバー、カワウソ、クジャクを担当していました。飼育員として26年間勤めています。
これから、オランウータンの日常生活などについてお知らせしていこうと思います。


投稿したブログ数:2821件

筋肉の発達。

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 この写真は弟路郎の子供の頃の写真です。

 どうです、足腰がしっかりしているでしょう。


 

こんな弟路郎ですが、赤ちゃんの頃は地面においても、ずるずるとはうだけで、二

足で歩くことはできないんだよ。 人間やチンパンジーでは、足の太い骨(大腿骨)と

腰の骨(骨盤)が、太い(腱)でつながれています。でもオランウータンにはこの腱が

ないんだわ。だから筋肉が発達しないと下半身をしっかり支えることができない。

 オランウータンに腱がないのは、なぜだか判りますか?腱がないと足を大きく開くこ

とができるので、木々を伝ったりして移動するのに便利なんだわ。「完全なる樹上生

活者オランウータン」、木の上で生活するために、オランウータンの体は驚異的な進

化を遂げているんだわ。



















 
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 オランウータンの赤ちゃんの赤ちゃんが最初にできるようになるのは、歩くことでは

木登りです。 ハヤトも最初は鉄格子を登り始めました。部屋には残念ながら登れる

木がなかったからね。 木を登ることによって、筋肉が発達するので、ハヤトの為に

何本か登れるような木を設置したこともありますが、数分でレンボーに破壊され諦め

ちゃったよ。その代わりに(木の枝)たくさんもロープを張るようにしました。彼の成長

を見ながら彼に合ったロープの張り方を考えて今に至ってます。

 







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 筋肉が発達してきたハヤトは、今では走ることもできるようになりました。

 片手で物を持って歩けるようにもなりました。









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 野生のオランウータンは、樹上で暮らしています。毎日、樹上にベッドを作り寝床に

します。 食べ物も樹上に生っている果物を食べています。 地上は彼らにとって非

常に危険だからです。 だけど、飼育下では地上は危険じゃないし(生活しづらくすれ

ばいいのかな)、施設自体が樹上(高い所)で生活しやすいようにはなってない(大部

分の施設) 体が樹上で生活しやすいような作りになっているし、本能もあるでしょう

から、人工的でもそれに近い生活を出来る様に努力しないといけないなと思っていま

す。  せめてもっと高さがあればなぁ~。 限られた施設で少しでも彼らの生活の質

を上げていってあげたいと思います。



 

 今日は週休日です。

 用事もないしお金も無い。

 今日は給料日だけど、殆んど決まったところにお金が出ちゃうからね~。

 冬物用の服を買わなきゃいけないなぁ~、でもお金があまり無いから、「痩せて」昔

着ていた服を着れる様にすればいいのか。


 仕方がない、家の周りでも片付けましょうか・・・。

 せっかく良い天気なのになぁ~。

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