札幌100マイル

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円山動物園の動物の近況や出来事などを綴ります

by zoozakki

プロフィール

円山動物園

札幌の中心部から近く、緑豊かでのんびりできる動物園です。
ちびっこはもちろん、大人も楽しめる空間を目指して奮闘中。
もちろん魅力的な動物たちもたくさん。
希少種の繁殖や、環境教育にも積極的に取り組んでいます。
そんな円山動物園の日々と、そこで働くひとびとのつぶやきを綴ります。
公式ホームページ:http://www.city.sapporo.jp/zoo/


投稿したブログ数:1345件

天衣無縫

こんばんは、暇さえあれば座禅をしているタクヂさんに変わりまして、本日も庶務担当おかもとがお届けします。

昨日のブログで「寒いばかり言ってるな」と書いといてなんですが、寒いです。
そんな冷え性の私が冬の間、足しげく通ってしまう施設があります。
それがこちら、熱帯鳥類館。


湿度が高くて暖かいので、すぐここで暖を取ってしまいます。


ボニータとベロニカ。よろしくね

そしてその熱帯鳥類館でアカハナグマと双璧の可愛さを有する(と個人的に思っている)動物がこちら

ムツオビアルマジロ。


虫っぽくてなんかキモいわ。

そう思ってた時期が私にもありました。
しかし見てください、この小さくてぼてっとした放っておけない感。

たまりませんね。

本日は丸くなることくらいしかイメージにないアルマジロのミステリアスな魅力に迫ってみたいと思います。

さて、一口にアルマジロと申しましても、地球上にはなんと20種類ものアルマジロが生息しています。
小さい種だと体調10センチ程度、大きいのだと体調1メートルになる種もいます。
その中で、体が完全に丸くなるのはなんとミツオビアルマジロ属のたったの2種だけです。
先ほどのアルマジロ=丸くなるというイメージを打ち砕く!

円山動物園で飼育しているのはムツオビアルマジロ。

外敵に襲われた時、体を丸めはしますが完全なボール状にはなりません。

アルマジロの特徴はなんといっても背中を覆う鱗状の甲羅。

これを見るとどんな手触りなのか、お腹側の感触はどうなっているのか、触りたくて触りたくて涎が出てきます。
そんなあなたは毎週金曜日の「熱帯鳥類館ガイドツアー」へ。
どうやら少しだけお触りタイムがあるようです。


されるがままな感じが可愛すぎます

私も触りたい・・・!

ちなみに「ムツオビ」アルマジロというのは甲羅の帯が6つだから。

20131217-08.jpg
いち、にい、さん、し、ごー、ろく、な…あれ?

実際には帯は6~8らしいです。

また、多くのアルマジロは夜行性で、一日十数時間寝て過ごしますが、ムツオビアルマジロはその中でも比較的日中活発な種です。
20131217-10.jpg
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意外と早く動きます

私が熱帯鳥類館で起きているアルマジロに出会えた勝率は今のところ3割1分といったところでしょうか。

そして地下に穴を掘って巣をつくるため、穴掘りが得意です。

20131217-13.jpg


掘るっていうかもう刺さってますね。

ちなみにアルマジロとはスペイン語で「鎧を着た小さなもの」という意味だそうです。
そういえば、は虫類・両生類館にもアルマジロと名のつく動物が・・・

20131217-15.jpg
アルマジロトカゲ。凛々しい!

うーん、アルマジロの名に恥じぬ立派な佇まい!

しかしいつも鎧のような社会に跳ね除けられている現代人は、たまには優しさに包まれたいとも思うのです。

そんな時、熱帯鳥類館に立ち寄れば、こんな素敵な笑顔に出会えるかも。

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