札幌100マイル

*un journal*

自分のアンテナにひっかかったものを綴った日記

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映画 『フィッシュストーリー』



【フィッシュストーリー】  
2012年。彗星の衝突まであと5時間と迫った地球。世界の終わりを目前にいつもと変わらぬ
様子のレコード店。そこに流れていた曲は『FISH STORY』。それは1975年あまりにも早すぎた
ばかりに全く売れぬまま姿を消していったパンクバンド「逆鱗」がレコーディングした最後の
1曲だった。そして遡ること1982年、車の中で同じ曲を聴いている3人の男がいた。


アヒルと鴨のコインロッカー』の原作・伊坂幸太郎と監督・中村義洋が
タッグを組んだ第2弾。 けっして魚の話ではありません...。

1975年、売れないパンクバンドが解散直前に放った1曲「FISH STORY」が
時空を越え、それぞれの時代に生きる人々を繋ぎ、37年後に世界を救うほどの
奇跡を起こすという伊坂ワールド全開の痛快ストーリー。

キャスティングが素晴らしく、伊藤淳史くんがパンクバンド「逆鱗」のリーダーを好演。
『アヒ鴨』を彷彿させる気弱な大学生の濱田岳くんは重要な役所だし、泣き虫
女子高生の多部未華子ちゃんはほんわかカワイイし、正義の味方に憧れる
森山未來くんの華麗な動きに大注目です。個人的には江口のりこさんが◎。

斉藤和義さんがプロデュースを手掛けたテーマソング「FISH STORY」が耳から
離れません。 逆鱗の「長崎は今日も雨だった」のパンクアレンジもツボ。

『アヒ鴨』もお気に入りなのですが、人と人との「つながり」をキーワードに
希望に満ちた作品に仕上がっている本作も期待を裏切りません!
ラストはすっきり爽快ですよ。

監督:中村義洋 『ジャージの二人』『ジェネラル・ルージュの凱旋』
原作:伊坂幸太郎
出演:伊藤淳史、高良健吾、多部未華子、濱田岳、森山未來、大森南朋、石丸謙二郎ほか
上映時間:1時間52分
公式サイト:http://fishstory-movie.jp/
■ユナイテッドシネマ札幌にて公開中■


過去の映画レポはこちら★

映画 『マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと』



マーリー 世界一おバカな犬は教えてくれたこと】
 新聞のコラムニストをしている新婚夫婦のジョン(オーウェン・ウィルソン)とジェニー
(ジェニファー・アニストン)は、子どもを持つ自信をつけるため、犬を飼うことを決意。
しかし、やって来たラブラドール・レトリバーのマーリーは、手に負えないほどの
おバカな犬だった。


わんこがメインのオーウェン・ウィルソン&ジェニファー・アニストンの
ドタバタコメディかと思いきや、愛犬を通して家族の絆を描いた人間ドラマ。

前半は、やんちゃで元気いっぱいのマーリーがスクリーンを所狭しと
駆けめぐる。 子犬時代のマーリーは本当にカワイイ。
後半は、仕事や子育てに苦悩しながら、マーリーがかけがえのない
家族になっていくハートフルストーリー。

犬は老いていくのに、ジェニファー・アニストンが何年経っても若い(笑)
作品は悪くないけれど、マーリーとの交流シーンをもっと観たかった。
ラストは反則だなぁと思いつつも、やっぱり涙。
昔飼っていた犬のことを思い出しました。

犬を飼ったことがある人、犬好きにはたまらない映画だと思います。
※ちなみに一部、お子様向きじゃないシーンやセリフがありますのでご注意を。

監督:デヴィッド・フランケル「プラダを着た悪魔」
出演:オーウェン・ウィルソン/ジェニファー・アニストン
    エリック・デイン/アラン・アーキン

「マーリー」公式サイト

2009年3月27日(金)より、札幌シネマフロンティア,ユナイテッド・シネマ札幌
東宝プラザ ほか全道で公開。(上映時間:1時間58分)

映画 『バンコック・デンジャラス』 100マイル試写会



バンコック・デンジャラス
世界を股にかけるプロの暗殺者ジョーは、自身で決めたルールを徹底し100パーセントの
成功率を誇っていた。プラハでひと仕事を終えた彼はその本能で引退の時期を悟り、
最後の仕事場所としてタイの首都バンコクを選ぶ。4件の暗殺を成功させるため彼は
現地のアシスタントにコンを選ぶ。


ニコラス・ケイジ主演のアクション映画。
ダニー&オキサイド・パン兄弟監督のタイ映画『レイン』のセルフリメイク。

オリジナルは、耳の聞こえない殺し屋が主役で香港ノワールを思わせる
スタイリッシュな作品だったはずが、大胆なハリウッド・リメイクで予想通り
の別物になっている。

テンポ良く仕上がっていて、タイのエキゾチックな街並みや水上マーケットなど
楽しめるシーンもあるが、ジョー役のニコラス・ケイジが世界をまたにかける
クールな暗殺者に見えないし、作品自体もデンジャラス感がうすい。
アクション映画として観るとオリジナルより面白いかも知れないが、
ニコラス・ケイジが特別出演したVシネマといった感じでもったいない。
 
このところアタリがないニコラス・ケイジ...いつからこうなっちゃったんだろう。
『リービング・ラスベガス』が懐かしい。

監督:オキサイド・パン/ダニー・パン ( 『the EYE』 『レイン』 )
出演:ニコラス・ケイジ/チャーリー・ヤン/シャクリット・ヤムナーム

「バンコック・デンジャラス」公式サイト

2009年5月9日(土)より、ユナイテッド・シネマ札幌 ほか全道で公開。
上映時間:1時間40分

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映画 『ドロップ』 舞台挨拶付試写会



ドロップ
マンガみたいな不良にあこがれて、私立から公立狛江北中学校に転校したヒロシ。
赤い頭でボンタンを履いたヒロシは不良に目をつけられ、アイドルみたいな顔をして
極悪非道なカリスマ不良・達也と早速タイマンを張ることに。
結果、達也に気に入られ、彼が率いる不良グループとつるむことになる。


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「舞台挨拶あり」と試写状に告知してあったせいか、超満員。
入場口では、札幌よしもとの芸人さんがチラシを手渡してくれたり
ステージでネタを披露してくれました。(反応薄くてごめんなさいっ)
その後に品川ヒロシ監督と成宮寛貴くんが舞台挨拶で登場し
前列に陣取ったファンの皆さんの歓声がすごいスゴイ。
顔が小さくてやっぱりカッコイイ成宮くんと思った以上に男前な品川さん。
仲良しな二人のやりとりが楽しかったです。
※お2人のブログ(品川さん成宮くん)で知ったのですが、
同じ劇場内で観賞していたんですね。気が付いた人いるのかなぁ?
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肝心の映画は、それほど期待していなかったのですが、面白かったです。
笑って泣いて、熱い青春ムービーでした。

自伝的小説「ドロップ」を基に自ら監督・脚本を手がけた品川ヒロシさん。
分かりやすいストーリー展開なので、先が読めてしまいましたが
テンポが良くて、会話の間やツッコミが絶妙。
品川さんの映画センスにびっくり。

監督の分身でもある主人公・信濃川ヒロシに、成宮寛貴くん。
ヒロシがあこがれる不良・井口達也を、水嶋ヒロくん。美しい。
豪華なW主演はファン必見。 乱闘シーンなど体当たり演技に拍手。
ちなみに、全く中3には見えませんが、フィクションですから(笑)
80年代の昭和テイストやよしもと芸人さんもツボでしたが、
上地くんの好演が光りました。

※エンドロールも最後までしっかり観て下さいね。

「ドロップ」公式サイト

2009年3月20日(金)より、ユナイテッド・シネマ札幌で公開。(上映時間:2時間2分)

映画 『エグザイル/絆』



エグザイル/絆 
ブレイズとファット、タイとキャットの4人は、中国返還間近のマカオで再会した。
ボスのフェイを銃撃して逃亡したウーを巡り、敵と味方にわかれることになってしまう。
しかし、深い絆で結ばれた5人の運命は予期せぬ方向へと突き進む。


公開を待ちに待った甲斐がありました。
もう、カッコイイ~の一言! 久しぶりの香港ノワール映画の傑作。

裏社会に生きる男たちの友情とロマンをとことんスタイリッシュに描いている。
冒頭から、巧みなカメラワークとセリフの少なさにドキドキワクワク。

背景説明はなくセリフが少なくても、二転三転するストーリーとこだわりの
映像美でラストまで飽きさせないジョニー・トー監督はやっぱりスゴイ!

スローモーションを取り入れた、激しくも美しいガン・アクション。
ジョン・ウーファンは必見。
緊迫感の中でときおり見せる、ユーモラスも見所。
黙っていれば渋くてかっこいいオジサン達が、無邪気に戯れ
子供がそのまま大人になったような姿が印象的。
男たちの絆がうらやましい。

終始、男のダンディズムにしびれまくり。 
女子にもおすすめ、イマドキの男子には見習ってもらいたいなぁ。

監督:ジョニー・トー
出演:ニック・チョン、アンソニー・ウォン、フランシス・ン、ラム・シュ、ロイ・チョンほか

公式サイト  シアターキノにて公開中  上映時間:1時間49分

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