札幌100マイル

レ・コルトChefの雑記帳

食材の事・新メニューのヒント等、時には趣味の事もゆる~く。

2011年10月 の投稿一覧

寒くなると

 明日から11月ですね。この時期になると冬季イカ釣りシーズン開幕です。
手始めに営業終了後3時間勝負で、小樽港豆イカ釣りに行ってきました。

 実は先週、釣り新聞の料理コーナーの食材確保で釣行したんですが
汐周りが悪く、苦戦を強いられリベンジ戦なんです。
さすが新月周りの大潮です。ささっと50杯GETです。開いて一夜干しして
炙って頂きます。帰りに24時間営業の温泉で温まり、至福の極みです。
ブリの様な大物も面白いですが、繊細な仕掛けの小物釣りも楽しいです。
広い埠頭で仲間とワイワイ・・・いい年のオジサンが集まります。

 もうすぐ、積丹のヤリイカの岸寄りも本格化します。楽しみ・・・

久々の釣り

 今季、なかなか釣果に恵まれないブリ釣りですか、娘に「ブリのお刺身食べたい」と
軽くプレッシャーを掛けられ、水温低下もあり最後のチャンスと読み3回目の釣行へ
一時間以上海岸を歩いて、ポイントに、たどり着きましたが魚釣る前に
足つってるし・・・何とも険しい道のりでしたがパラダイスでした。




今季あれだけ苦労したブリ(ワラサですけど)日の出と共に、ドカンと来ました!
ショアからの釣り味は最高です。

 当日の汐周りだと午前9時には、チャンスタイム終了です。それまで気は抜けません
そして、なんて言う事でしょう!こんな起死回生の釣りは、めったに有りません(嬉)




3匹も釣れちゃいました! 同行者も2匹釣れて、満足な釣行でした・・・が
行きの道のりを考えると、ザワッとします。釣具と魚3匹を背負い(約15㌔)
ヘロヘロになりながら、1時間半かけて車にたどり着いた時には、体中の関節が
ヒアルロン酸不足を、訴えていました。次の日は魚とのやり取りで腹筋が痛いし・・
 何とも記憶に残る釣行でした。

ヘイゼル・グラウスのその後

 先日、ハンターE氏が仕留めたヘイゼル・グラウス、今回は順番待ちの
お客様も多いので骨付きロースト・サルミソースはやめて、20世紀の
古典フレンチの王道、パイ包み焼きに


ショーソン

ヘイゼル・グラウスのショーソン    です。

 釣り仲間の手稲区有名菓子店オーナーに、品薄が続いているバターを融通してもらって
いるので贅沢にバターたっぷり折り込んだ自家製のパイ生地で包んでます。(感謝!)


ショーソン断面


心臓・レバー・砂肝・ささみ・腿肉を挽いて、フランス産鴨のフォアグラとトリュフを
胸肉で包み、パイ生地で覆って、裁いて出た骨で、ソースを仕上げております。

 この様なフレンチの古典料理も、最近作っています。今まで焼く工程で出た肉汁が
パイ生地の下側をふやかし、パリッと焼きあがらず、ふやけたクレープみたいになるのが
我慢ならず、作っていませんでしたが、レシピを直して許容範囲で焼き上げる事が可能に
なりました。エゾ鹿の赤ワイン煮込みを荒いラグーの様にして包んでも、大変
美味しいです。

 輸入品の雷鳥や、滝川産の養殖キジで作ると割安です。仕入れのタイミングや人数の
制約もあるので、お問い合わせお待ちしております。

スペシャルなジビエ入荷!

 昨年はとうとう縁が無かった究極のジビエ、ヘイゼル・グラウスが入荷しました。
札幌市近郊で仕留めたそうです。


 


チョット生々しいですが、この時期にしては上々です。
昨年からお待ちのお客様に、早速連絡します。

 昨年は道産のヘイゼル・グラウスは入荷しませんでしたが、輸入品は1週間前に
ご予約頂ければご用意できます。2名様単位のご予約など制約がありますが
輸入品ですと道産品よりも割安です。お問い合わせ下さい。

 今回ヘイゼル・グラウスを仕留めてくれたハンターE氏ですが、困難な獲物を
最高の状態で仕留めてくれた時、私は敬意を表して、ゴルゴ十三(じゅうぞう)
降臨と拝んでおります。(しょうゆ顔なので、サーティーンでは無い・・・失礼)

新着! ブルゴーニュ・シャルドネ

 10月に入りジビエの入荷が待ち遠しいですが、鴨の渡りは本格化しておらず
キジ・蝦夷雷鳥はまだ、木々の葉っぱに阻まれ苦戦中だそうです。本日シカの
腿肉が入荷予定ですが、この時期のシカは経験がないので、ちょっと楽しみです。

 昨日の市場で、珍しく黒舌平目が有りました。関東圏では高級魚に属し結構な
高値ですが、北海道では需要も少なく半値以下でセリ落とされていました。
調度ピッタリの白ワインが入荷した事だし、鮮度も上々 黒舌平目・・・箱買いです。


 先日、ご紹介したドメーヌのシャルドネが同じ’09で2種類入荷です。
これで、このドメーヌの産する’09は全種類入荷しました。この他飲み得な
ロワール等と合わせて、いかがですか?

  黒舌平目のムニエル      フレンチの古典料理ですが、とても美味しいです。
骨付きでムニエルにすると、ふっくら柔らかく焼けます。お試しあれ。

 ディナー・タイムのコースもしくはア・ラ・カルトで、ご予約にて承ります。

北海道の孤高のヴィニュロン

 定休日に昔、ワインバーで見習いをしていた頃のお客様で、現在三笠で畑を起こし
ワイン用のブドウを作り、醸造しているTAKIZAWA WINE さんへ見学へ・・・


お店のカウンターでワインを愛でる様に楽しんでいらした、25年前を思い出します。
当時は自家焙煎の珈琲店を数店経営なさってました。
原料から、思い通りに作りたくてヴィニュロンに方向転換したそうです・・・脱帽です。

 ここでは、ピノノワールとソービニオンブランを作っていました。






お恥ずかしながら、ワイン用のブドウを食べたのは初体験です。思っていたより
ずっと甘かったのですが、まだ糖度が足りずブドウの周りの葉をとって、日当たりを
確保し糖度を上げる工夫をしていました。すべて手作業の大変な作業です。
この畑で2トンのブドウを収穫し、2000本のワインを醸造予定だそうです。 

 その後ススキノにて滝沢さんを囲みTAKIZAWA WINEの試飲を







 さっき見た畑で、しかもブドウも食べた後に飲む、ワインは味わい深いです。
2005年に苗木を植えて、2008年から醸造したそうですが、香りがとても良く
道産ワインらしからぬ味わいでした。 これから先、要チェックです。

 滝沢さんが昔の北海道ワインは、ドイツワイン品種のブドウがメインだったけど
年間平均気温が、2度上昇した現在は、ピノノワールやソービニオンブランの
栽培が可能になった・・・と伺いちょっと考えさせられました。



 

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