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オランウータン飼育日記&円山四季だより

オランウータン飼育日記&円山四季だより

2011年03月24日 の投稿一覧

肥り過ぎ ①

 
 「肥り過ぎ」  オランの担当者が毎日たくさんの果物を与え過ぎた結果、肥り過

ぎ、 つまり今の弟路郎みたいになっちゃいます。

 蛇や猛獣、人間など命を狙う動物もいなく、食べ物の心配もなく、怪我や病気も治

してくれる。  生活空間がコンクリート張りで、暇で刺激が少なく退屈な生活だけ

ど・・・ね。








 どうしても食べ物にウエートをおいてしまう。 食べてる時が飼育下で一番嬉しそう

だから・・・。 勿論、美味しい果物を食べている時だよ。

 でも、これじゃ~ダメだよね。 



 日本と違い、東南アジアでは、お目の降り方も気温も一年中ほとんど変わりませ

ん。 季節がはっきりしないため、植物も決まった時期に花を咲かせません。 日本

のように厳しい冬もなければ、実りの秋もありません。 でも、数年に一回、大豊作の

年があるのです。 それは「一斉開花」といって、木々が一度に花を咲かせて、たくさ

んの実をつけることがあります。 主にエルニーニョ現象が原因で起きる異常な乾燥

や低温が合図になって、起きるといわれています。 だいたい3~5年に一回起きま

す。 事前にはわからないみたいですね。

 この「一斉開花」の年には、オランたちは大好物のドリアンなど美味しい果物を、こ

こぞとばかりに毎日たくさん食べ、体脂肪として体にため込んでしまいます。 これを

食いだめといいます。 類人猿でこの様な食いだめが出来るのはオランウータンだ

けです。 だから、動物園みたいな施設では、果物の与え過ぎで普段80~90キロぐ

らいの成獣オスが、200キロを超しちゃうことがあるのです。


 現在、弟路郎もレンボーも少しずつ減量させていますよ。 与えている種類は同じ

で、与え方も同じだよ。 樹皮や野菜等の割合を多くしてってます。 



 


 太らせてゴメン。 レンボーについてはハヤトがいるから、けっこう難しいよ。 でも、

次の出産の事も考えないといけないからね。

 

ゼイゼイ。

 
 
 一週間ぐらい前から調子が悪くなり、2~3日前から熱が出始め、気管支が炎症し

ているのか、ゼイゼイ、ゴロゴロ苦しくて・・・。

 やっと昨日、病院に行きましたが、なんと、朝の8時に受け付けしてから、診察して

薬を貰うまで4時間ちょっとかかったよ。 震災の応援に先生たちが応援に行ってい

るんだって。

 38,5℃も熱があるのに体が寒くて寒くて・・・。 

 山盛りの薬を貰って投薬の毎日を送っていますが、明日中に何とかならないかな。

休み明けも忙しいからね。 新爬虫類館オープンの準備もあるからね。 









 この子たちにうつすわけにはいかないからね。  特にハヤト君。 まだ小さく抵抗

力が弱いからね。  ちなみに、類人猿は基本的に人間がかかる病気は殆どかかり

ます。 

 明日一日で何とか復帰できるようにならなければいけないな。 このゼイゼイと咳

は、きっとしばらくの間はとれないな~。

 
 さあ、気合で治そうか。

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