札幌100マイル

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爬虫類と猛禽類のDeepな世界。

by zoohonda

zoohonda
プロフィール

本田 直也

◆ 1976年 札幌生まれ
◆ 1996年より円山動物園勤務
◆ 担当は爬虫類館と猛禽類のフリーフライト
◆ NPO法人日本放鷹協会認定 諏訪流鷹匠。

春から夏は爬虫類を求め、北海道、沖縄のフィールドワークへ、
秋から冬は愛鷹、愛犬と共に鷹狩りへと素敵な日々を送っている。

鷹やら犬やら爬虫類やらと山の方で暮らしている。


投稿したブログ数:395件

北国の宝石 エゾブルー

あっお久しぶりです・・
元気ですか?

とりあえず死ぬほどおもしろいことがたくさんあったんですが、皆様に報告できずにおりました。
このまま心の中にしまっておきます。

すごく前にここで報告したアオダイショウの交尾。
http://sapporo.100miles.jp/zoo_honda/article/127

その後無事に産卵しました。






まあ初産ってこともあってか、卵の状態はいまいち。
6個中、3個は無精卵、残りは近々孵化する予定です。

円山動物園で飼育しているアオダイショウはすごく特別な個体。
僕はこのケタ外れに美しいアオダイショウ達を「エゾブルー(EZOBLUE)」と名付けその魅力を世界に発信してるんです。
皆さんも一度「EZO BLUE」で検索してみてください。
全く関係ないサイトに飛びますから。


まあとりあえず今回産卵したペアを紹介しますね。
まず♂。


んで♀。


どちらも動物園産まれ、ありえない美しさでございます。
来園者の方々からも
「アオダイショウってこんな綺麗だったかしら」とか「譲ってください」っていう電話をいただくこともあります。

まあ普通アオダイショウってのは、黒っぽくて全然綺麗ではないんですね。
でもね、北海道にはすごく美しい個体がたくさん生息しているんですよ。
これは爬虫類好きには有名な話で、特に道東に美しい個体が多く見られます。
もうほんと北海道に産まれて良かったとつくづく思いますよ。
これはもう道民の誇りであり、なんだったら海外とやりあうための武器にもなりますよ。
「いいのかい?こっちにはエゾブルーが居るんだぜ」ってね。
ヘビ外交です。

実はね、このエゾブルー、何年もかけて作り出した個体なんですよ。
始まりは8年前、園内でぶっ飛ぶくらい美しい♂個体を捕獲したんです。
僕は感動しましてね、「この形質を固定して、残したい」って思ったんです。
そしてその年から、伝説の「エゾブルー計画」が極秘のうちに開始されました。
(職場のみんなから相手にされず、結果的に極秘になった)
この♂を用いて繁殖を行い、将来有望そうな子だけを残して累代繁殖させていったんです。

もう一つ極秘に(こちらも結果的)「エゾグリーン計画」も進めてたんですが、大切な個体が病気で死亡し現在は中止してます。
図鑑にも大きく掲載されたこともあるくらい、ものすごい綺麗だったんですよね。
ほんとショックでしたよ。

今回で4世代目の孵化。
この「青み」がどのように遺伝していくかはまだまだ判断できませんが、今回も確実に表現されると思います。
産まれたらここでまた報告しますね。
それまで皆さんも、もう一度「EZO BLUE」を検索してみてください。
とりあえず全く関係ないサイトに飛びますから。




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