札幌100マイル

爬虫類と猛禽類のDeepな世界。

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2007年09月 の投稿一覧

マイナス思考。

いやーいつのまにか秋ですね。
あき竹城ですよ。

実は先日ね、古い友人が久しぶりに訪ねてきたんですよ。
その彼はもう自他共に認める悲観的な人でしてね。
自分でもそのマイナス思考っぷりを売りにしてるような人なんですよ。
仕事や恋愛、いろいろ悩みを打ち明けるんだけどハッピーエンドはありえない、結末は常に最悪なんですね。

とりあえずダメなのがね、彼ったら部屋の中なのにサングラスを取らないんですよ。
しかも顔が半分隠れるくらいのでかいタイプね。
「お前はトムキャットか」って。
まずそのトムを取れ、話はそれからだって。
まあそんな、されどロッケンローな雰囲気で時は過ぎていきましてね。

そして案の定小一時間くらい延々と悲観的な彼の悩みを聞かされまして。
そしていつものように「どう思う?」って聞いてくるんですよ。
だからね、「とりあえず何があっても世界の終わりじゃないから」って一蹴しておきました。
そして「少林サッカー」と「カンフーハッスル」の2枚組みDVDを貸してあげましたよ。
とりあえず黙ってこれを観ろってね。
これで彼も救われるでしょう。

何がダメってマイナス思考が一番ダメだと思うんですよ、僕は。
悩んだって結果は同じだし、もし結果がダメでも世界の終わりじゃないんですから。

だったらその過程くらいは前向きに楽しくやった方が絶対良いでしょ?(吉田飼育員くらい)。
あまり悲観的なことやリスクばかりを口に出すのは良くないですよ。
言霊ってのもあるしね。

僕なんてね、かなり早い時期に人生開き直ったところがあるもんでね。
それからってもの、いつもかなりのプラス思考ですよ。
徹底的にマイナスを排除しますから。

僕はマイナスドライバーすら持ってませんからね。
おかげでいつもネジ山が変になってますよ。
マイナスイオンもダメ、プラスイオンでいつも体がダルダルね。
検査はいつも陽性だし。
まあウソですけどね。

でも生粋のマイナス思考の人はこれくらい徹底したほうがいいかもしれませんよ。

では今宵はどうでもいい話でお茶を濁しておきます。
皆様ごきげんよう。




我が家の新しい仲間。
今月、スコットランドのブリーダーさんのご好意で譲っていただきました。

人ではなく親に育てられた鷹、当然ものすごい神経質。
僕が所属している流派のイベントの日まで仕上げないといけないため毎朝、毎夕、訓練に勤しんでおります。
正直胃が痛い・・・

ダメかもな・・・時間ないしな・・・忙しいしな・・・今回はうまくいかないかも・・・お腹いたい・・・
マイナス思考はいけません。

ご報告と感謝。

こんばんは。
札幌市民の皆様にご報告がございます。
この度市民ZOOネットワークによるエンリッチメント大賞「動物園人賞」を受賞いたしました。
大変恐縮でございます。
http://www.zoo-net.org/enrichment/award/2007/









昨今、様々なエンリッチメントが取り組まれている中、マイナーな爬虫類という分野にスポットを当てていただけたことに大変感謝しております。
爬虫類飼育担当としてこれほどうれしいことはありません。

このエンリッチメント大賞、業界においては大変名誉ある賞でございます。
円山動物園の受賞はこれで3回目、地味にがんばっておるんですよ。

2003年度、ご存知吉田飼育員が「飼育担当者」部門で受賞。
昨年はサル山レストハウスが「来園者施設部門」で受賞。

飼育員達は個々の「飼育哲学」を持って日々業務に挑んでおります。
それは一見ワガママで外部からは理解しがたいことも含まれます。
しかしそれらの意見を尊重し、それぞれ個々の個性と実力を発揮できる環境が円山にはあるんですよね。
これも動物園関係者、動物園ボランティアさんたちの深い理解とその活動を応援してくれる市民の皆様のおかげでございます。
本当に感謝しております。

今後とも応援よろしくお願いしますね。
ではありがとうございました。

ニューフェース。

今日は朝からパープルタウン(ひどい頭痛)に襲われましてね。
素晴らしい朝にhu hu huって感じで一日が始まったんですよ。

耐え切れず頭痛薬を飲んだんですけど、それが目に入っちゃっいましてね。
頭痛が治ったのは良いんだけど、今度は眼痛に見舞われるという極めて異例な状況に陥りましてね。
まあとりあえずエキサイティングな時を過ごす事ができました。


そんな中動物園で開催された札幌人形劇団による「まるまるアニマル人形劇」も盛況のうちに幕を閉じまして。
劇団の皆様、また出店されてた皆様本当にお疲れ様でした。
札幌100マイルを通して様々な活動が展開できるってことは本当に素晴らしい。
これからも共に発展していくことを強く希望しております。

出店ブースでは美人編集長のオサナイさん、狂人石鹸屋の毛玉さんもいらっしゃいましてね。
僕は昔から石鹸派なんです。
頭も体も石鹸で洗っちゃう民族なんですよ。
まあ石鹸派と言っても使用するのはその辺に置いてある手洗い用の石鹸なんですけどね。
だから全身いつもバッサバサのガッサガサですよ。

まあそんなこともあって僕も張り切って毛玉石鹸を購入いたしました。
今日からオイラも毛玉臭、これでお肌もトゥルットゥルッです。
なぜか吉田飼育員も購入してました。これで吉田さんもフッサフサ。

でもってニューフェースの紹介です。



トビです(たぶん♂)。
まだ名前は付いてません。今悩んでおる最中でございます。
この鳥は昨年保護された個体でしてね。
羽はボロボロで丸ハゲだったんです、ほんとひどい状態でしてね。
でも今年の換羽で見事綺麗に復活、ビリーのサブとして訓練することになりました。

訓練開始から今日で11日目。
この鳥はビリーと違って野生を経験しております。
当然、性格は非常に神経質であるため訓練は慎重に進めることが必要です。



基本技「渡り」の訓練(鳥を木などに止めて、呼び戻す)
距離は約20m、反応は良いですね。
野生を経験しているから飛行はとても上手。
でもまだまだ紐は取れませんね、今取ったら間違いなくいなくなっちゃいますから。



体は小ぶり、顔つきは非常にシャープでとっても良い鳥です。
ビリーとはまた違った魅力を持っています。

では皆様、また近況をお知らせしますのでお楽しみに。
寝る。

でてきたな。

先日紹介したアオダイショウとシマヘビの産卵。
http://sapporo.100miles.jp/zoo_honda/article/64

無事に孵化が始まりました。



アオダイショウ。
鼻先が出てるのがわかりますよね。
感動的なシーンでございます。
今回は高温で維持してたから孵化までの時間が早かったですね。
何匹かは将来の繁殖用としてとっておきます。




一足先に孵化していたシマヘビ君。
親とはまったく違う模様でしょう。
この子はきっとあまりシマ模様が出ないまま成長しそうです。
シマヘビにもいろんな模様がありましてね。
特に道北や道東には全くシマ模様が入らない個体も多くてね。
そういう個体は「ムギワラ型」って呼ばれてますね。

僕が昔飼っていた個体も体色が真っ赤でシマ模様も入っていませんでした。
あれは綺麗なヘビでしたねー。
まあこんな感じでシマヘビってのはいろんなタイプがいるんです。
だからどんな個体に成長するかがすごく楽しみな種類でもあるんですよね。

いやーやっぱ道産種ってのはたまりませんな。

日本人と魚介類。

最近食生活がめちゃくちゃになってましてね。
特に休日が醜いです。
ほんと嫌悪感でいっぱいになりますよ。

これじゃあいかんって感じで今夜は自炊しました。
タラコスパゲッティ(ゲッティという表現に本場ラテンブラッドを感じる)ね。















いやーこれがほんとマズくてね。
なんだかね、とりあえず味がしないんですよ。
おいしいはずのタラコスパゲティが「ちょっと生臭いだけの麺類」になってしまってるんですね。
限りなく無味に近い薄味で、非常にライトな感覚なんですわな。
とっても個性的な味でしたね。

あとこの組み合わせね、タラコスパゲティにスパゲティサラダ(お惣菜)って。
まあたまたま冷蔵庫にあっただけなんだけどタイミングが悪かったですよ。
イタリア人もこんな食い方しませんからね。

麺も固かった。
僕はせっかちな体質だからあんまり長い事茹でてられないんですよ。
カップラーメンも1分半が限界ですからね。
だから麺類はいつもパリパリのスナック感覚。

あとね、なんか臭いんです。
結構きつめの腐敗臭がするんですよ。
鼻を近づけてクンクンしてみると臭いの発生源は海苔。
「ん?なんで海苔が臭いんだろ?」
すぐに僕はピンときましたね、原因は海苔を切ったハサミね。

このハサミはウズラの解体用なんです。鷹の餌のね。
いつもなら軽く洗ってから使うんだけどなんか今日はそのまま使ってしまったんですよ。
んでハサミを確認してみるとやっぱウズラの肉片がこびり付いてましてね。
軽く内臓の一部とかも付いちゃってるんですよ。

「あらー」
まあちょっとげんなりしてしまいましたけど仕方ないのでそのまま気にせず食いました。
ほんと台無しです、台無しナイトですよ。
タラコって高いんです、ちょっと気合入れて買ってきたのに・・・

でも日本人ってほんと魚介類が好きですよね。
世界でもトップクラスの消費量です。
まあ海に囲まれた島国ですから当然ですけどね。

そんな食文化を背景に発展したのが水産学ね。
日本の水産学って非常に進んでいて評価も高い。
この学問は食文化を支えるための産業と即繋がりますからね。
国を挙げて気合を入れるのは当然でしょう。

そんな進んだ水産学を背景に発展してきた日本の水族館。
世界的にも日本の水族館ってのは評価が高いんです。
ほんとすばらしい施設が多いです。

では動物園はというと・・・・まだまだ評価は厳しいです。
そもそも野生動物学という学問があまり発展してない、霊長類学くらいなのかな進んでいるのは。
だぶん金にならないからでしょうね。
野生動物を研究しても産業とは結びつきずらいですから、国も気合を入れません。
日本は野生動物学が不在と言っても過言ではないかもしれませんね。
悲しい現実でございます。
そのような土壌で今後日本の動物園がどのように発展していくのか?

タラコスパゲッティからちょっと暗い話になってしまいました。
では皆さんも素敵な食生活を送ってくださいね。

スイッチ切り替えの季節です。

みなさんこんばんわ。
9月に入り、僕の頭の中のスイッチは爬虫類から鷹へと切り替わりつつあります。

この時期になると爬虫類に対しての興味が驚くほど失せてくるんです。
あくまでもプライベートな話ね。
まあ興味が失せてきたって言っても普通の人の2億倍くらいはありますけどね。

んで先日我が家のオオタカ(Accipiter gentilis buteoides)柊♂の足革の交換をいたしました。
交換というか古いのが切れてしまって、急遽付け替えることになったんですよ。



まず捕まえて保定。
鳥を専用具で包み、暴れないようにします。
これをしっかりやらないと鳥も怪我しちゃうし、人間も危険です。
鋭い爪で掴まれたら流血しちゃいますからね。



まずアンクレットを足に巻きます。
今回は急な作業だったもんで洋式の足革、いつもは和式なんだけどね。
ついでに爪も伸びてたので先っぽだけカット。



んでもってハトメを装着。




専用具で締め上げます。
ギューってね。




見事装着。
まあ失敗しようのない作業なんですけどね。
もう片方の足にも付けます。



んでもってハトメにジェスを通します。




最後に大緒を通して完成。




こんな感じ。
ご機嫌斜めでございます。




狩りのパートナーでもあるルーツとの久しぶりの再開。
うれし恥ずかしで変な顔。

でもね、今シーズンは柊は調教しません、お休みさせます。
他の鷹を仕込む予定でおりましてね。
その辺はまた近々お知らせしますね。

「菓子パンは
    潰して食べると
          おいしいよ」(俳句風に)

潰してペッタンコにすることでうまみ成分が出てきます。
ちょっとしたグルメ情報です。
では。

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