札幌100マイル

爬虫類と猛禽類のDeepな世界。

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2009年04月 の投稿一覧

ナチュラルガーデニング2009 雪融け。

まだ残雪残る我が家。


まあそんな僕のとこにも確実に春はやってきてくれましてね。
ほんとうれしい限りでございます。


我が家のシンボルフラワー「フキ」。
どんどん芽吹いてきておりますよ。




もうね、一面フキノトウ。
すでに一部は「フキ化」しております。
コロポックルがやってくるのも時間の問題でしょう。

僕はね、この雪融け時期が大好きでしてね。
ほら、雪の下からいろんな物が出てくるでしょ。
無くした家の鍵とか、小銭とか、電動ドライバーとかね。
様々な思い出とともに雪の下から顔を出すわけですよ。


玄関前から顔を出したのはこれ。
ほら、例の家事騒動の布団ですよ。
http://sapporo.100miles.jp/zoo_honda/article/147
雪に埋めたまま忘れてしまってましてね。
真っ黒な燃え跡が実に痛々しい。
しばし思い出に浸りながらボーっと眺めておりました。
もちろん頭の中ではいいちこのメロディーが静かに流れてましたね。

お次はこの方
20090423-00.JPG

これは2年前の秋、出張当日の朝に犬のフンを踏んでしまい頭に来て投げつけた靴です。
http://sapporo.100miles.jp/zoo_honda/article/87
春夏秋と駆け抜け離れ離れの冬が来たのですね(スニーカーぶるーす引用)
2回の冬を乗り越えるという放置プレーの結果、赤から白いスニーカーへと化学変化しております。

ちなみに片割れは顔色も良くすこぶる元気です。
20090423-01.JPG

離れ離れの時間がここまで変えてしまうんですね。
ほんと一時の感情でこんなにヤツレさせてしまって申し訳ない気分でいっぱいですよ。
是非今春からまたペアで履きたいと思っております。
青春知らずでは終わらせませんよ(スニーカーぶるーす引用)

まあそんないろいろな思い出をも与えてくれる我が家のナチュラルガーデン。
世界で一番ステキな場所です。
にひ。


メカニック兼ドライバーであれ。

久々に猛禽類のフリーフライトについて綴りたいと思います。
ていうものですね、僕はここ1年以上フリーフライトには関わっていなかったわけですよ。
吉田飼育員、足利飼育員、鈴木マミ飼育員にほぼ任せっきりです。
この鷹匠の技術ってのはですね、今後動物園で実施していく猛禽類の保護事業には不可欠なものでしてね。
先を見据えるとこの技術を持つ人がどうしても複数必要なわけですよ。
僕だけがこの技術を持っていても意味がないんですね。
人材育成ってのを真剣に考えなくてはならない時期にきていたわけです。

でもね、僕が関わっていたら他の人は育たないんですね。
どうしても頼ってしまいますし、大事な部分は僕がやってしまいますから。
これではね、他のメンバーはいつまでもたっても鳥の事を理解できないし、技術も習得できない。
それぞれが当事者意識責任を持って鳥と接し、何かあっても自分で学び、考えて対応していく事が大切なんですね。
そういう経験を継続していくことで、鳥の本質を知ることに繋がるんですよ。
そのことを認識してもらうには、僕の存在は邪魔だったってわけです。

調教された鳥を操るだけなら、経験を重ねれば到達できます。
車の運転と一緒で、完成された車を運転するだけならそれほど困難ではないんですね。
でもね、それじゃあ何かトラブルがあっても表面的な事、目に見えることしかわからないんですよ。
僕も車の運転はできるけど、車の仕組みは全くわかってません。
車の調子がおかしくなっても、ワイパーが冬用だなーくらいしか判断できないわけです。
でもね、車の内部構造や仕組みを理解していれば僅かな情報からでも原因を特定し対処することができるわけですよ。
これと一緒で鳥を知るためには作れて(調教できて)、操れる必要があるんですね。
メカニック兼ドライバーでなくてはならないわけなんです。
メカニック的視点が養われていれば、鳥の様子を見て状態を判断することができるんですよ。
異変を察知したり、いつもとは違う違和感を感じ取れたりね。
これによってトラブルを事前に回避したり、なにかあっても対応ができるわけなんです。

何もね、高いレベルのことを求めているわけではないんですね。
僕だってまだまだ未熟だし、勉強中なんですから。
でもね、僕らが今後扱っていくのは貴重な野生猛禽類なんですよ。
種類も様々、個体も様々だからセオリー通りに進むわけがない。
鷹匠の技術を利用するってのは鳥を手に乗せて、飛ばすことではないんですよ。
大切なのは鳥の肉体面と精神面、それに影響を与える様々な要因を判断できる視点なんですね。
研究者的視点でもなく、保護活動家的視点でもなく、飼育員的視点でもなくて鷹匠の視点。
これだけは事前に養ってもらいたかったわけなんですよ。
この基盤がある程度できていれば柔軟な対応ができるようになりますからね。


20090415-00.JPG

最も上達した鈴木マミ。残念ながら3月で任期満了のため退職。
人材を失うのはとても残念です。


トラブルがあっても自ら対処し、克服している吉田飼育員。
20090415-02.jpg

そして川崎マヨ。

四月からは新メンバー2名も加わり、フリーフライトも新体制で行っております。
皆様なにとぞよろしくお願いいたします。

とうとう来たぜ、Ilove you。

その日は急にやってきましてね。
いやーとうとうきちゃいましたよ、コモド♀の発情が。


♀のコニー。
4月に入った頃から急に行動が変わりましてね。
♂コナンとの間合いの取り方も以前とは違ってきたんですよ。
あーいよいよ♂を受け入れる態勢になったなと・・・ 僕は理解したわけです。
こうなったら彼らがよりセクシーな気分になれるよう、お膳立していく必要があります。

いつも一緒に暮らしているペアは、発情が来てもお互い無関心になりがちです。
求愛行動が観察されても高揚することなく終わってしまう、つまりマンネリね。
それを克服するには野生のように劇的で刺激的な出会いが必要なわけですよ。

では一緒に暮らしているペアに対し、毎日が刺激的な出会いになるよう演出するにはどうしたらいいのか?
様々な刺激を与えて、嗅覚を積極的に使わせることでお互いを再認識する機会を提供するのが効果的です。

飼育環境、又は個体に対し刺激を与えることで、意図的に一瞬の環境変化を提供するんです。
環境が変わると彼らは積極的に探索行動に入ります、舌をピロピロしながらね。
そうすることでお互いのニオイを再認識させることができるんですね。
刺激を与えたことで引き出された再認識は、一つの劇的な出会いになるわけなんですよ。
刺激を与えない再認識とは質が違うんですね。
4月に入ってからは毎日この手法で朝と夕の2回、求愛行動の誘起を実施しております。


刺激を与えると♂はすぐに♀に接近していきます。
んで体中のニオイを嗅いだり、爪で体を引掻いたりするんですね。
ちょっと前ならこの時点で♀は走って逃げておりました。



その後♂は後ろに回り込み、♀にマウントします。


そして交尾体勢。 Komodo mating        


でもね、大変なのはここからですよ。
この体勢に入ったら♂は後ろ足で♀の尾を激しく引掻くんですね。
♀の尾を上に上げさせて、自分の尾を下に入れなくちゃ交接できないんですよ。
交尾の成功には様々な困難が待ち受けているんです。

しかもやっと性成熟したばかりのペアですからね、とにかく経験不足。
やる気はあってもうまくできない・・・・
ほんと歯がゆい毎日を過ごしているわけですよ、僕は。

んでもって先日、もう♂のあまりのチェリーボーイっぷりに居ても立ってもいられなくなりましてね。
彼らの情事に介入したんですよ。
♀の尾を持ち上げて、交接しやすくしてあげたんですね。


♂はですね、待ってましたとばかりにすぐに尾を下に滑り込ませ♀の尾に巻きついたんですよ。


こんな感じ。
もうそれはそれは完璧な交尾体勢になりまして僕も心躍らせたわけですよ。
しかしその後、♂はなにやらモチャモチャしながら相変わらずのモタツキぶり。
「好きなら行っちゃえよ!」そんなアドバイスを飛ばしてはいたのですが、結局交尾は成立せず。
んーやはり一筋縄ではいかないもんですね。

でもね、とりあえずここまできましたよ。
是非ね、札幌市民の皆様にコモドベイビーを見てもらいたいです。
僕は心からそう思っておりますよ。
皆様、是非応援よろしくお願いいたします。

また、たまたまコモドの交尾を目撃した方などおりましたら、お手持ちのカメラで撮影していただけたら非常にありがたいです。
僕も一日中観察していたいのですが、そうもいきません。
見てない所でちゃっかりやられちゃうと困っちゃうんですね。
皆様、ご協力よろしくお願いします!

みんなで尖っていきましょう。

新年度に入りましたね。
春は出会いと別れの季節。
「春なのにお別れですか」ってね、皆様もいろいろな別れと出会いを経験していることと思います。
今年度も脳味噌フル回転で、ガンガン尖って行きましょう。
レッツ爬虫類。

スネークアートマニアックスも無事に終了。
たくさんのご来園ありがとうございました。
出店者の方々はじめ、関わってくれた全ての皆様に感謝いたします。


最終日に行われた千石先生の講演の様子。
午前・午後の部とも満員御礼、大好評でございました。
ややわかりずらいダジャレが20秒に一度は入る千石節。


伝説の爬虫類伝道師は最後までノリノリでお話してくれました。
爬虫類というマイナー生物の魅力を世間に伝えていくという作業は地道な努力が必要です。
千石先生の功績は本当に偉大でございます。

僕にとって千石先生はヒーローなんですよ、小学生の時からね。
なんたってわくわく動物ランドから動物奇想天外まで20年以上ずっと観続けてきたんですから。
動物ランドでは完全に司会の関口宏氏を食っちゃってましたからね、そりゃ前髪だけ白くもなりますよ。
ほんと罪と言っても過言ではない存在感でした。

どんな立派な爬虫類館よりも、千石先生が直接世間に伝えるメッセージの方が人々の心に響くでしょう。
やっぱハードよりソフトなんですね、人の力ってほんとに偉大だって事を改めて気付かされました。

僕なんてまだまだ千石先生の毛先にも及びません、0,3石くらいです。
いつの日か蝦夷の万石先生になれるよう、髪を伸ばし精進していきたいと思ってます。
皆様今年度もなにとぞよろしくお願いいたします。
ホッキョクツインズも良いけど、爬虫類も悪くないですぜ。



ロックンロール!
千石先生に多謝!



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