蝦夷のスネークハンター。
Posted by zoohonda on 2009年8月27日(木) 20:53
ご無沙汰しておりました。
ほんと夏はいろいろあって大変ですよ。
特にこの一ヶ月は公私共にいろいろなことがありましてね。
たくさんお伝えしたいこともあるのですが、ここはやはり心の中に締まっておきます。
ブログの更新も滞っておりましたが、心のブログは毎日更新しておりましたよ。
実は今ヘビの調査を行っておりましてね。
全道から情報を募っているところなんですよ。
探しているヘビというのはこれ
シロマダラというヘビです。(撮影 徳田龍弘氏)
本州、四国、九州などに分布している小型のヘビです。
夜行性で発見例も非常に少なく幻のヘビと呼ばれているんですよ。
北海道では過去札幌の南区と奥尻島での発見例がありましてね。
一応北海道にも分布していることにはなっているんです。
でも発見例が少なすぎて、ほんとに分布しているかは疑問だったんですね。
荷物とかに紛れ込んで本州からやってきたんではないかって。
でもね、昨年ある方から北海道の厚田で撮影されたヘビの写真が送られてきたんですよ。
んで見てびっくりシロマダラだったんです。
あらーシロマダラいたのかー!って感じでほんと驚いてしまいましてね。
そして急遽、円山動物園、酪農学園大学、野生動物写真家の徳田さんにも協力していただきシロマダラ調査隊を結成したんですよ。
徳田さんはほんとすごい人でしてね。
爬虫類業界ではカリスマ的スネークハンターなんですよ。
http://baikada.com/PC/
自分達で探すのはもちろん、開発局や自治体などにも協力いただいて情報収集を行っているんですね。
これが配布しているチラシです。
http://baikada.com/shiromadara/shiromadara.pdf
皆様もこのチラシを印刷して、ご近所、ご親戚にお配りしてくださいね。
まあそんなこともあって目撃情報もちらほら集まってきております。
あと明治時代に書かれた北海道厚田地区の探検記なんかも発見されましてね。
なんとそこにはシロマダラのことが記載されているんですよ。
そう、間違いなくシロマダラは北海道にもいるんです。
でも生息しているにも関わらず、全然目撃されてないってことがほんと不思議でしてね。
まさに幻のヘビでございます。
昨年シロマダラが発見された場所。
落ちたら即死の断崖絶壁。
昨年は夜な夜なここに通いましてね。
落石ゴロゴロの中、命綱なしでこの崖をひたすら登って横移動しながら探してたんですよ。
でもやはり相手は幻のヘビ、そう簡単には見つかりません。
見かけるのはマムシやコウモリだけでしたよ。
今年は断崖絶壁は危険すぎるので中止して、主に山中を探索しております。
こんな道を蛇眼力を駆使しながら黙ってひたすら歩き続けるんです。
土佐、足利両飼育員も出動しております。
では皆様、もし近所でシロマダラを発見したらすぐに円山動物園までお知らせください。
共に伝説を作りましょう。