札幌100マイル

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爬虫類と猛禽類のDeepな世界。

by zoohonda

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プロフィール

本田 直也

◆ 1976年 札幌生まれ
◆ 1996年より円山動物園勤務
◆ 担当は爬虫類館と猛禽類のフリーフライト
◆ NPO法人日本放鷹協会認定 諏訪流鷹匠。

春から夏は爬虫類を求め、北海道、沖縄のフィールドワークへ、
秋から冬は愛鷹、愛犬と共に鷹狩りへと素敵な日々を送っている。

鷹やら犬やら爬虫類やらと山の方で暮らしている。


投稿したブログ数:395件

出産2。

こんばんは。
尊敬するブロガーは吉田飼育員です。
20091022-07.JPG

バックヤードで飼育中のシナワニトカゲ(Shinisaurus crocodilurus)が無事に出産しましたよ。
アルマジロトカゲと同様、この種も胎生種でございます。
出産日もほぼ予定通りで今回は4匹の赤ちゃんが誕生。
でもね、まだ腹に何匹か残っているんですよ。
これが自然界ならそのまま冬眠し、春にまた産み落とすのかもしれません。
リスクを減らすために出産時期をわざとずらしている可能性もあるわけです。
でもここでは温度を下げれないから出てこれなかった子達は生きていけないかもしれません。
母体に影響が出る前に早く出てきてくれればいいのですが、ちょっと不安ですね。

20091022-02.JPG

交尾は2月、この時期は皆さんお盛んでございましたよ。
でも結局出産にいたったのは1匹だけ。
他の♀達は未成熟卵の状態で排出してしまいました。

20091022-03.JPG

今回出産した個体。
これは8月の状態なんだけど、もう腹パンパンですね。
この個体、出産前の4ヶ月間は何も食べなかったんですよ。
まあこれだけパンパンなら入る余地はなさそうですね。

20091022-04.JPG

手のひらの上の赤ちゃん。
レッドヘッドでとても美しい、何とも言えない魅力を感じます。
あとこの赤ちゃんを見てすぐに感じたことがあるんですよ。
ニューギニアに生息しているアカメカブトトカゲの赤ちゃんとそっくりだなってね。
20091022-06.JPG

これがアカメカブトトカゲの赤ちゃん。
ね?そっくりでしょ?
系統的には異なる種なんだけど、暮らし方が少し似てるんですよね。
生態が似ていると、おのずから外見も似てくる。
こういうのを収斂進化(しゅうれんしんか)と言われております。
うん、たぶんそういうことだな。
20091022-05.JPG


無事に餌付けも終了、元気に暮らしておりますよ。
もうかわいすぎて頭がおかしくなりそう(吉田飼育員風)

じゃあ今夜はもう寝ようかな。
明日は会議があるんだよね(吉田飼育員風)

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