札幌100マイル

RSS 爬虫類と猛禽類のDeepな世界。

爬虫類と猛禽類のDeepな世界。

by zoohonda

zoohonda
プロフィール

本田 直也

◆ 1976年 札幌生まれ
◆ 1996年より円山動物園勤務
◆ 担当は爬虫類館と猛禽類のフリーフライト
◆ NPO法人日本放鷹協会認定 諏訪流鷹匠。

春から夏は爬虫類を求め、北海道、沖縄のフィールドワークへ、
秋から冬は愛鷹、愛犬と共に鷹狩りへと素敵な日々を送っている。

鷹やら犬やら爬虫類やらと山の方で暮らしている。


投稿したブログ数:395件

ニューフェイスfrog。

上野動物園からやってきたカエル2種の展示を開始です。
円山動物園からはマダラヤドクガエル、ミツヅノコノハガエル計17匹を搬出しております。
http://www.city.sapporo.jp/zoo/topics/topics2-646.html

まずはこちら。
よーく目を凝らして探してみてくださいね。
なんせ指の爪くらいのとっても小さいカエルさんなんです。
20121006-00.JPG

ほらいた、マダガスカルキンイロガエル(キンイロアデガエル)
20121006-01.JPG

ねー、アメリカのお菓子みたいでしょ。
鮮やかなオレンジというか朱色というか、とにかく宝石のように美しい。
フルーツグラノーラの中にも入っていそうです。

でもね、このカエル意外と厄介でしてね。
とにかくやたらと跳ね回る。
まあカエルだから全然跳ねてもらって結構なんだけど、ただこの小ささですからね。
作業中もカマドウマみたいにピョンピョンやるんもんだから扉の隙間から飛び出していきそうでヒヤヒヤしてるんですよ。
ほんと一瞬たりとも気が抜けません。

そしてお次ぎはこのコケの生したビバリウムの住人。
20121006-02.JPG

ベトナム原産のコケガエル。
そう、名前の通りコケに擬態しているんです。
20121006-03.JPG

夜行性で日中は全く動きません。
でもほんと見事なコケっぷりですよね。
日本人はコケ好き民族ですから、このカエルを他人とは思えないはずですよ。
盆栽に添えてもしっくりいきそうですしね。

壁に張り付いているだけなのにこの存在感。
しかしあまりにも見事なコケっぷりに来園者の皆さんも気付かず通りすぎてしまうことがあります。
20121006-04.JPG

たしかにコケ付近にいるとほんと見失っちゃうんですよ。
先日も掃除の際にカエルの存在に気付かず、上に物を置いてつぶしてしまいそうになりましたからね。
外敵に気付かれないよう手に入れたこの能力が飼育下においては弊害になってしまうなんて・・
まったく笑えませんが、そのくらいリアルなんです。

では皆様、この魅力に富んだクリーチャーたちに会いにきてくださいね。
ほんと目の前にいるんです、皆様の目の前の壁にへばりついています。
どうか諦めずに探してみてくださいね。


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