札幌100マイル

爬虫類と猛禽類のDeepな世界。

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2012年11月 の投稿一覧

お知らせです。

11月24日(土)に麻布大学で行われる爬虫類・両生類の臨床と病理のための研究会(SCAPARA)で話させてもらいます。
関東方面の方、是非来てくださいね。
http://www.scapara.com/admin/news.cgi?no=30

内容は「動物園における爬虫類、両生類の管理について」です。
当園のみならず、欧米の動物園における管理の様子なんかも話させてもらいますね。
では皆様、会場で。

あなたの愛蛇写真展開催です。

あなたの愛蛇(あいだ)写真募集しております。
全国の愛蛇家の皆様、飼育しているヘビ写真をドンドン送ってくださいね。
詳しくはこちら
https://www.city.sapporo.jp/zoo/topics/topics2-653.html


来年はヘビ年です。
そう、待ちに待った我々愛蛇家の年なのです。
普段はマイノリティとしてミドレンジャーのように目立たぬようひっそりと暮らしておりますが、来年だけは少しだけアカレンジャーのように振る舞っても良いのかなと僭越ながら考えております。

12年に1度、唯一爬虫類にもスポットライトがあたる年。
まあ爬虫類は体温を上げないと動けないので展示場ではいつもスポットライトにあたっていますが、来年はそれとは違います。
「世間的に」スポットライトがあたるのです、本当の意味でのライブライトなのです。
ほんとすばらしい年ですよね。

全国の愛蛇家の皆様!
突然センターに出されてもオドオドしてしまうかもしれませんが、来年こそマイノリティの団結力を駆使し、ヘビの素晴らしさを世間に教えてあげましょう!
ではたくさん応募をお待ちしております!

p.s 7万枚くらい集まればいいなと思っております。





チラ見。



かれこれ3年の付き合いになりますが、いまだに僕の事をこんな目つきでチラ見してきます。
ええ、結構感じ悪いんですよ。
まるで特定外来生物でも見るような目つきですからね。

でもね僕はそんな感じの動物が大好きなんです。
見返りなんぞ全く求めてません。無償の愛を提供し続けるのですよ。



あ、あとこんな感じの意思が全く感じられない目つきも大好きです。
こんな瞳で見つめられると、つい脱皮したての白くて柔らかいコオロギを食べさせてあげたくなります。
ではまた。

カエル搬出の裏で。

円山動物園生まれのミツヅノコノハガエル。
ほんと人気者でして、今年はあちこちの園館に搬出しました。


そして気が付いたら残り一匹に・・。
なんだか哀愁漂う佇まいですね。

ヤドクガエル達も多数搬出しております。


円山産まれの仔達が、また他所で子孫を残していく。
育ての親としてほんと感無量でございます。
「両生類の箱船計画」、世界的に減少している両生類の飼育下繁殖は動物園の大切な仕事の一つですから。

その一方でまた異なる理由で喜ぶ飼育員がもう一人。


そう、コオロギ養殖家の吉田飼育員です。
実はカエルの飼育で最も厄介なのは餌の管理なんですね。
特にヤドクガエルになると餌は孵化まもない小さなコオロギなもんで、多個体を維持するには毎日大量に孵化させておく必要があるんですよ。


この養殖サイクルのバランスが崩れると、コオロギの数は一気に減りすぐに枯渇してしまいます。
当然カエル以外の種にもたくさん使いますから、ほんとあっという間になくなってしまうんですよ。
そして枯渇によってすぐにダメージを受けるのが仔カエル達。
枯渇は仔ガエル達の餓死を意味します。
だからヤドクカエルが増えれば増えるほど、コオロギの管理は恐ろしいほどシビアになるんですね。
だから吉田飼育員もカエルが搬出されたことで安心しているんですよ。

しかしそんな安心も束の間、現在上陸間近のヤドクガエルのオタマ達がちょうど100匹おります。


そう、もうじきこれらみんながカエルになるのです。
ね、考えただけで気が重くなるでしょ。
軽く嘔吐してしまいそうです。

ほんとコオロギにしてもオタマにしても多数だと底知れぬ攻撃力を持っているんですよ。
大の大人2名の日常を振り回し、真顔でオロオロさせてしまうほどのパワーは持っているんですね。
とりあえず吉田飼育員と力を合わせて育てていきたいと思っています。
あ、うれしい悲鳴と思ってもらって結構でございます。
では皆様、おやすみなさい。


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