札幌100マイル

爬虫類と猛禽類のDeepな世界。

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コウヒロナガクビガメの産卵。

新爬虫類両生類館完成以来の悲願でありましたコウヒロナガクビガメがとうとう産卵してくれました。

いやーこれはほんととんでもないことなんです。

我々(というか僕のような人たち)が生きるこの狭い世界では世紀のビッグニュースなんです。

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昨年から求愛行動が活発化しておりまして、近い将来の繁殖を期待しておりましたが、正直まだまだ若いなって思っていたんですよね。

そして今夏も良い具合だったもので、今年の冬は冬眠させて、来年の繁殖に向けて本格的に飼育法を切り替えようと思っていた矢先、なんとメスの行動に変化が。

あ、「こりゃとうとう卵を持ったな」って感じだったもんで、レントゲンで確認したんですね。

それがこれ。

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綺麗に映る11個の卵。

産卵時のトラブルを避けるためにも、体内に何個入っているかを事前に確認することは非常に重要なことなんです。

そしてレントゲン撮影が終わった日の夕方、さっそく産卵が始まりました。

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約1時間半をかけて無事に終了。

下は産卵終え穴を埋め戻している様子。

 

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卵は直ちに掘り出し人工孵化へと切り替えます。

深さ約25cmの場所で確認。

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しかし全て取り出したところ7卵だけ、いくら掘ってもそれ以上発見できません。

そう、まだ体内には4卵残っている状態なわけです。

ここで事前のレントゲン検査がほんとに役にたちましたね。

そしてその日の深夜、どうも気になって職場に戻るとなんと水中に4個の卵が・・・

残念ながら残り4卵は水中で産み落としてしまったんです。

とりあえずすぐに掬いあげたんで、もし有精卵であったとして大事に至らないとは思うんですが、ほんと早期発見で良かったですよ。

そんなこんなで今回産んだ11卵。

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今度の悩みは孵化条件をどうするかですね。

コウヒロナガクビガメは世界的にも繁殖例が少ない種で、情報も少ない。

しかも野生ではわざわざ秋から冬にかけて産卵するという非常に特殊なカメでしてね。

つまり卵はまず低温状態に置かれ、それを経ることで順調に発生が始まるというシステムなわけです。

そのため人工孵化においても低温処理の必要性があり、また孵化日数もやたら長い。

実際ドイツでは積極的に低温処理を行い、成果を挙げています。

しかしその一方で最近は「そんなことしなくても全然OK!」という声も多く聞かれ、実際に低温処理せずに孵化させている事例もあるんですね。

んーほんと悩みますよ、今回は2つのパターンでやってみようかな、あと2週間以内に結論を出さなきゃ。

とりあえず有精卵であることを祈ります。

 

スネークアート展、授賞式を行います。

明日はスネークアート展最終日、そして午後二時からは授賞式です。

http://www.city.sapporo.jp/zoo/topics/topics2-806.html

初回からお世話になっている漫画家のいがらしゆみこ先生と爬虫類のお医者さん齊藤聡獣医師をお迎えして盛大にいきたいと思っております。

今回のキングオブスネークアートはどの作品になるのでしょうか。

皆様、是非授賞式に遊びにきてください。



いよいよ明日から円山スネークアート展2014。

円山スネークアート展2014、いよいよ明日から始まります。

円山動物園科学館ホールにて9月21日まで開催しております。

個性溢れる美しい作品たちに会いにきてくださいね。

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期間中は来園者の皆さんに気にいった作品への投票をお願いしております。

是非あなたが愛するスネークアートに一票をよろしくお願いしますね。

これほど多くの作家さんの作品が集まる展示会はそうそう他にはありません。

しかも爬虫類両生類がテーマですから、こんな尖ったart展は世界でもここだけでしょう。

また会場内では作家さんたちによるグッズ販売も行われます、販売日は土日がメーンとなりますので是非この機会にそちらも同時に堪能してくださいね。

ではたくさんのご来場をお待ちしております。

 

円山スネークアート展 2014

9月11日(木)いよいよ円山スネークアート展が始まります。

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http://www.city.sapporo.jp/zoo/topics/topics2-801.html

参加者65名、作品展数約110点と、今年も素敵なアート展が開催できそうです。

参加者の皆様、本当にありがとうございます。

作品ジャンルは、イラスト、CG、絵画、絵手紙、木工、フェルト、陶芸、粘土、書道、俳句、プロレスマスクなどなど、個性溢れる素敵な作品が展示される予定です。

様々なジャンルのアーティストの方々とコラボし、アートの視点から爬虫類両生類の魅力を伝える展示会、それが円山スネークアート展。

爬虫類両生類と聞いただけで、ダーク&ネガティブなイメージがつきまといがちですが、決してそんなことはありません。

会場に一歩足を踏み入れれば個性的なアートによってあなたのネガティブなイメージは一気に払拭されるでしょう。

とっても明るくスタイリッシュ、そして早見優のように健康的なスネークアート展、皆様今年も期待してください。

 

 

北海道爬虫両生類研究大会のお知らせ。

1月25日(土)円山動物園動物科学館ホールにて北海道爬虫両生類研究会の大会が開催されます。
http://www.city.sapporo.jp/zoo/topics/hatyuuryouseikennkyuukai.html



総会の時間帯以外は一般の方も参加できます。
北海道に生息する身近な爬虫両生類たちの事を深く学べるチャンスです。
ぜひご近所ご親戚お誘い合わせの上ご来園ください。

会員による研究報告はもちろん、日本の爬虫類界の重鎮であられる東海大学の竹中先生の講演もあります。
こんなチャンス、人生で2、3回あるかないかです。
お見逃しないようご注意ください。

あとホストということもあって僭越ながら僕も円山動物園における北海道産爬虫両生類の飼育についてお話させていただきます。
大丈夫、決して怖くも怪しくもない有意義な大会です。
皆様安心してご参加ください。

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