札幌100マイル

爬虫類と猛禽類のDeepな世界。

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『未分類』カテゴリーの投稿一覧

季節の移ろい。

植物たちも季節の変化を感じ、形をどんどん変えております。
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冬は枯れていた夏緑性のシダたちも、新芽をぐんぐんのばしてきました。
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この美しい緑。
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こちらもただの枯れた枝だったのに今はこの通り。
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ここは北海道の両生類が暮らす室内の展示場です。
自然の野山ではないんですよ。
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人工環境でありながら、季節の移ろいそのものが再現されているんですね。
僕は設備機器をいじりながら温度、湿度、光、空気の流れをデザインしていくだけ。
あとは定期的な給餌と水換えのみでほとんど手をかけていません。
その中で暮らす動植物たちは自ら生命のリズムを整え、自然に繁殖しているのです。

まさにミニ北海道がここにあるのですよ。
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何だか切なくなるくらい地味な展示ではありますが、是非ホッキョクグマの双子と抱き合わせで会いにきてください。

蝦夷の両生類たち。

現在北海道ゾーン展示室内の温度は10℃前後。
ほとんど動くことのできない爬虫類達を横目に両生類達はとっても元気です。













元気というか繁殖期真っ最中です。
エゾアカガエル達は日々こんな感じでがんばっております(でもオス同士)
水温は5℃、低温ではありますが燃え上がってしまった彼らの情熱を冷ます事はできません。


エゾサンショウウオもオス達が活動開始。


産卵準備が整ったメスが来るのを水中でじっと待っているのです。

円山地区における野生のアカガエルやサンショウウオたちの産卵は早くて4月上旬。
若干早いですが、は虫類両生類館にも確実に春がやってきているようです。

この両生類達の微妙な行動変化。
極めて地味な展示ではありますが、是非ホッキョクグマと抱き合わせでご覧ください。

毛。

先日朝、マレーガビアルの展示場を覗いてびっくり。


プール一面に何かが浮いているわけです。
前日に水換えをしてとっても綺麗だったのにこれはいったい何事かと、何の呪いなのかとしばし呆然としておりました。

この浮遊物体の正体、実は「毛」なのです。
ワニは消化できない毛を口から吐き出すんですね。
詳細且つスリリングに説明しますと、これは餌として与えている「ネズミ」の消化できない部位、つまり「ネズミの毛」がプール一面に浮遊している状態なのですよ。

そういえばしばらく吐いてなかったなーと思ってはいたのですが、この度めでたく一気に吐き出した模様。
いやーでもさすがにこの量は体験したことなかったもんで、僕も軽いワニワニパニックです。

とりあえず掃除のために網を使って浮遊物を掬い上げます。
ワニは怒り心頭で盛んに網に噛み付いてくるんです。
でも僕は感情を表に出す事なくボロボロになった網を揺らしながら黙々と毛を集めます。
本当にやるせない、切ない作業です。

そして集まった毛がこれ。
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すごい量です、トイプードルくらいあります。

でもね、毛を吐き出す瞬間の彼らはすごいんですよ。
口をゆっくり開いたと思いきや突然頭を振り乱し、おもむろに口から毛球を吐き出すんです。
実際目にしたら皆さんも即戦意喪失すると思います、こんな動物と話し合う余地はないってね。
2秒で悟れますよ。


ワニって人間のモノサシなんかでは測りきれない素敵な動物なのです。
ではまた。

愛蛇展、感謝。

愛蛇展の応募締め切りました。



北海道〜沖縄まで多数の応募がありまして、展示スペースはほぼ埋まりました。
感無量です。

応募してくれた皆様、本当にありがとうございました。
最初は応募も少なく、これはヤバいぞと、これは完全に企画立案者の僕と獣医師高江洲二人の力不足が敗因だと、そのため僕は坊主に、そしてメガネ獣医師高江洲はメガネをコンタクトに変えてイメチェンを図る、という形で責任を取るしかないと思っていたのです。安心しました。
 
 今回の応募してくれた方々のメッセージを拝見すると、「俺のヘビを見てくれ!」という感じではなく「応募が少なく困っていると聞いたもので・・」的な応募が大多数でした。
 そう、北の方で困っている奴がいるぞということを知って「慈悲」の気持ちで応募してくれた方も多いのです。
皆さんの優しさにホロッときました、本当に感謝いたします。
日本に産まれて良かったです。

そして干支展期間中の日曜日に行っています、「2013北海道ヘビ詣」も毎週たくさんの方に来ていただき非常に好評です。
まだ来られていない方は、早めにヘビ詣を済ませてしまってくださいね。


先入観を捨て、実際にヘビに触れてみてください。
あなたの価値観がきっと大きく変わるはずです。
そうじゃなかったらごめんなさい。
では皆様、すてきな休日を。

夜の動物園。

夜の動物園がはじまっております。
http://www.city.sapporo.jp/zoo/gyouji/2012night.html

そしてこの期間は、動いているシロマダラを見ることのできる唯一の時でもあります。
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皆様、この貴重な機会を逃さず奮ってご参加ください。

あと先日孵化したスペングラーヤマガメの育成環境も観察できます。
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こちらは昼夜関係なくほとんど動きませんがじっと観察してみてください。
ちなみにまだ餌付けもできていません。少々不安です。

その下には親御さん達もおります。
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こちらも合わせて観察してみてくださいね。

では皆様、動物園で素敵な夜をお過ごしください。

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