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爬虫類と猛禽類のDeepな世界。

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北海道爬虫両棲類研究会第4回大会のお知らせ。

毎年恒例、北海道爬虫両棲類研究会の大会が開催されます。

詳細はこちら http://koke-koke.com/Kamui/archives/760

今週の土曜日1月23日(土)午前10時より円山動物園・動物園センターにて開催されます。

専門家による基調講演、会員による研究発表、一般の方も聴くことができます。

僕も一題発表させて頂く予定です。

北海道に生息する爬虫類両生類の今を知る貴重なチャンスです。

動物園の入園料のみで参加費はかかりませんので、皆様ご家族ご親戚ご友人お誘い合わせの上ご参加ください。

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インドセタカガメのペアリング。

展示場とは別にバックヤードにて管理しているインドセタカガメのペアリングを開始しました。

昨年野毛山動物園から来園したオス2メス1のトリオです。

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一見すると仔ガメが親ガメにじゃれついているだけのように見えますが、立派な交尾行動の様子です。

この種は性的二型が顕著でして、甲長20cmを超えるメスに対してオスは10cm未満。

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これだけ雌雄の大きさに差がありますから、ペアリングもタイミングが重要となります。

力の差が歴然ですから、気分が乗らないならメスはいつでもオスを追っ払えますからね。

こういった種には、より高度な事前のお膳立てと良いムード作りが必要となります。

結果が出るまで時間がかかるかもしれませんが、しばし慎重に観察を続けていきたいと思っています。

ではみなさまも素敵な週末を。

アデュ。

 

 

 

 

エゾアカガエルの冬。

あけましておめでとうございます。

本年もなにとぞよろしく御願い致します。

では新年最初は、円山動物園の爬虫類両生類館を象徴する動物でスタートを切りたいと思います。

エゾアカガエルです。

北海道が世界に誇れる両生類、そして道民にとって最も身近なカエルさん。

現在、展示場内の温度は5℃前後まで低下し、完全な冬モードになっています。

円山動物園恒例の「冬眠展示」です。

水中でじっとしている個体もいれば

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すでに盛っている個体も見られたりして、思い思いの冬を満喫しているようです。

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展示場内の植物たちも常緑種を除いてはすべて地上部がなくなりました。

サラシナショウマ、ミズヒキ、ヒトリシズカなどまた春の芽出しまでしばしのお別れです。

こちらは昨年産まれの幼体、秋まで一気に成長し、初めての冬を経験しています。

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小さいながらも実にたくましい。

こんな冬のカエルたちの様子を見た来園者の方々から、「カエルが死んでいます」と度々連絡をいただきます。

ただ不活発になっているだけで死んではおりませんのでご安心ください。

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では皆様、冬のエゾアカガエルの貴重な生態を是非ご堪能くださいませ。

メキシコアカスジヤマガメ。

アカスジヤマガメという中南米に分布している非常に素敵なカメがいます。

爬虫類館のバックヤードにはそのアカスジヤマガメの基亜種である「メキシコアカスジヤマガメ」のペアが暮らしています。

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甲羅は若干地味ですが、さすがメキシコ生まれだけあってミルマスカラスのような特徴的なフェイスと美しい四肢がルチャリブレって感じです。

陸生で草食傾向が強いのですが、生態の詳細な情報は無く非常に謎多きカメです。

ここではかれこれ5年ほど飼育しておりまして、小さかったオスも性成熟に達し、今年から本格的にペアリングを開始しました。

その後交尾、産卵と順調に進み、今は孵化を待っている状態です。

卵は体の割には大きくて、一回の産卵数は一卵です。これまで計3回で3卵を産みました。

しかしこの種、孵化がどうも厄介で、非常に曲のある感じがするのです。

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というのもこの種の孵化日数を調べてみると、非常にバラツキがあり長いものだと1年以上という事例もあります。

そういうタイプは大抵、「ある環境変化」を経験させないと卵の発生が始まらないってのが多いんですね。

しかしその条件が何かは分からない。

とりあえず卵は高温高湿度状態で維持していたのですが、2ヶ月たっても結局発生は始まりませんでした。

僕もこれはさすがに無精卵だろと思い、卵のケアをやめてしまったんですね。

そしてそのまま放置すること一ヶ月後、その存在すら忘れかけていたのですが、そろそろ卵を処分しようと思って孵化器を覗いたところ・・・

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ん?え?あれ?卵の一部が白く濁ってます。そうこれは発生が始まった合図です!卵は有精卵だったんです!

ではなぜ急に発生が始まったのか?

約一ヶ月間の放置によって卵の容器内はカラカラに乾燥していました。

そう、つまり乾燥に晒されたことによってスイッチが解除され卵の成長が始まったわけなんですね。

いやーびっくりしました。3ヶ月目にしてようやく発生開始です。

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現在は再び湿度も上げて管理していまして、卵の成長も順調です。

このままいけば近い将来、ドスカラスのように美しい仔ガメが誕生すると思います。

慎重に観察を続けていきますね。

では皆様メリークリスマス。メリークリスマス、ミスターローレンス。

 

 

 

 

 

 

エゾサンショウウオ、旬な季節です。

エゾサンショウウオファンの皆様、おまたせいたしました。

展示場内の気温低下に伴い、エゾサンショウウオたちの水中への大移動(距離にして40cm)が始まりました。

これからはエゾサンショウウオをじっくり観察できる最も良い時期です。

日頃は隠れっぱなしの陰気な子たちも、これからはその魅力的な姿を存分に披露してくれますよ。

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ここでは外気を利用し飼育環境を作っているので、現在の温度は7℃前後で水温は9℃前後まで低下。

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複数のオスはすでに繁殖期のみに現れる体型変化も見られておりまして、非繁殖期には難しい雌雄判別も非常に容易です。

雌雄判別マニアの方にもたまらない季節ですね。

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来年の4月には例年通り産卵が始まると思います。

ここの展示場は、野生において観察不可能な冬季から春の産卵までの行動をいちいち目の当たりにできる素晴らしい環境。

我々道民が世界に誇れるエゾサンショウウオ。その実態を、老若男女問わず興味を持って観察していただきたいと思います。

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今年孵化した幼個体。順調に成長しています。

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