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爬虫類と猛禽類のDeepな世界。

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台北動物園にて。

7月に台北動物園へと運んだヨウスコウワニ3匹が検疫を終え無事にお披露目されました。

https://www.zoo.gov.taipei/ct.asp?xItem=116932082&ctNode=22735&mp=104031

台北旅行の際は是非円山生まれのヨウスコウワニたちに会いに行ってくださいね。

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ワニ輸送の日、朝5時にワニを空港へと送り出し夕方の便で僕も台北へと飛びました。

税関の手続きを終えワニたちが園に到着したのが深夜。無事に到着してほんとにほっとしましたよ。

ワニたちは大きくなるまでは屋内展示場暮らしですが、将来はこの屋外池へと移動する予定です。

 

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ほんと素晴らしい環境、飼育者があえて何もしなくても健康に暮らし繁殖できる環境です。

早く良いペアを形成させてほしいですね。

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でこちらは昨年円山動物園から移動してきた3種のヤドクガエルたち。

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専用の部屋と設備が用意され、専属職員によって丁寧な管理がされていました。

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またここから円山由来の子たちが世界中に広まってほしいものです。

そしてこちらは講演前の様子。

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台北動物園では2年前にも講演で呼んでいただいて、園関係者のみならず動物に関わる仕事に従事している方達にも集まっていただいて素晴らしい環境でお話しさせてもらいました。前回は爬虫類の飼育と繁殖、両生類の飼育と繁殖、そして猛禽類の管理。今回はもちろん「ヨウスコウワニの飼育と繁殖」です。

皆さん真剣に聞いてくれますし、意見質問もたくさんぶつけてきてくれます。

というのも台北動物園の職員の方達は日々厳しい成果主義の中で働いておりまして、とくに繁殖に関してはすぐに結果を求められます。

日々の情報収集が非常に重要となってくるわけです。

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そして夜、台北滞在中は毎晩調査に同行します。

亜熱帯の森は生物相が厚く、様々な動植物に会うことができるんですね。時間が経つのを忘れ生き物探しに没頭します。

こちらは美しい毒蛇の「アオハブ」

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こちらはタイワンセマルハコガメの孵化直後の卵。非常に貴重なシーンです。

野生での孵化環境を体感することはどんな参考書よりも脳に刻まれます。

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こちらも毒へビの「タイワンハブ」

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無毒のアカマダラ。

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そして山中の沢沿いでお目当ての猛毒ヘビ「アマガサヘビ」も遂に発見。

写真でしか見たことのないあの有名なヘビが目の前にいるのです。ほんと疲れも一気にぶっ飛びます。

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ヘビばっかりじゃねーかと皆さんお思いでしょうが、他にもたくさんのカエルやトカゲにも出会ってますよ。

そりゃ僕が森を歩けば当然視野は「爬虫両生類チャンネル」にセットされているわけですから、他の生物はなかなか目に入ってきません。

それでも台湾のシンボル的存在でもある「センザンコウ」にはいつか必ず会いたいですね。毎回巣穴は見つけられるのですが、そこの住人にはなかなか。。。  

そんな素敵な台北なのですが、ブユだけには殺意が芽生えます。

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現地の人は平気なのに僕だけなぜかボッコボコ。

ほんと台北の夜は暑いです。

 

アオホソオオトカゲ産卵。

交尾から約1ヶ月、予定どおりアオホソオオトカゲが産卵しました。

画像は穴掘り中のメス親個体。

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今回は正常卵が4個、次の日未成熟卵を1個排出しました。

4卵はとても健康そうです。

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現在は温度29〜30℃、湿度90%で管理。孵化までの6カ月間は気が抜けません。

このペアが来園してから、早5年。

ほんとに美しく、健康的に成長してくれました。

これほど素晴らしいペアは他にはいないでしょうね。

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今後も長生きして、たくさん子孫を残していってほしいです。

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彼らの健康維持のために、僕は今後も地下に篭り丹精込めてコオロギとゴキブリを育てていきます。

爬虫類両生類館で暮らす動物たちの「食」に関しては、僕が一切の責任を持つ、そんな心意気でございます。

 

アオホソオオトカゲ2015。

先日の夕方、アオホソオオトカゲが交尾をしました。

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このペアに関しては、非常に神経質で移動のストレスによる弊害が考えられるということもあり、「普段別居で繁殖期のみ同居」というスタイルではなく、年中同居をしながら環境をコントロールすることで繁殖行動を促すという方法をとっているのです。

だから交尾を確認できないこともけっこうあるんですよね。

交尾時間は10分程度ですから見逃してしまうわけなんです。

でも今回は目視できましたんで、今後の準備がよりピンポイントでできるようになります。

順調にいけば1ヶ月程度で産卵するでしょうね。

今後の経過に期待です。

 

 

ヨウスコウワニ旅立ち。

 

 

2009年産まれのヨウスコウワニ3頭が台湾の台北動物園へと旅立って行きました。

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円山動物園では過去3回の繁殖で計20匹の仔ワニが誕生しておりまして、今回の移動で円山産まれの個体全てが新天地へと旅立ちました。

それぞれの地で成長し、新たな子孫を残していってくれることを心から祈っております。

皆様今後とも円山のヨウスコウワニたちの事を想っていてくださいね。

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オオアナコンダ。

水中でうごめくオオアナコンダは本当に美しいのです。

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くっきりとした水玉模様、

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そして菅原洋一みたいにつぶらな瞳。

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実に愛らしい。

 

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小1時間ほどじっと眺めてみてください。

アマゾンの水底にいる気分になれますよ。

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この個体はほんと繊細で気難しくてですね。

とにかく食欲と嗜好にムラがありすぎなんです。

なんせ4年近く暮らしている中で、餌を食べなかった期間が1年半もあるんですから。

もうね、食欲が気まぐれすぎてほんと参りましたよ。

これまで38年間生きてきた中で、オスヘビにここまで振り回されたのは初めてです。

しかも餌を近ずけると嫌がって逃げるくせに、僕が近ずくとやたらと噛み付いてくる。

急にタイガージェットシンみたいに襲ってくるんですから、ほんと理不尽極まりないわけですよ。

 

まあそんな彼も今では食欲も気質もやっと安定してきまして、巨大ネズミを週1ペースで食べグングンでかくなっています。

オスなもんでそんなに大きくなることはないのですが、今後はもっと迫力が出てくると思いますよ。

ミステリアスなアナコンダに是非会いにきてくださいね。

 

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