札幌100マイル

爬虫類と猛禽類のDeepな世界。

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『爬虫類館』カテゴリーの投稿一覧

毒蛇に噛まれる気分。

バックヤードにて飼育中のアルビノマムシ。
元気にしております。


餌もガンガン食ってぶりっぶりですよ。
ほんと最高の状態です、毒ヘビならではの妖艶な雰囲気もより一層際立ってきております。
もうちょいしたら展示再開しますのでもうしばらくお待ちくださいね。

そういえば先日ですね、毒蛇に噛まれる夢を見ましてね。
それがものすごく鮮明で、「死」というものをリアルに感じることができましたよ。
その日はテレビ取材があって、なぜか「堀ちえみ」が爬虫類館にやってきたんです。
なぜだかわからないけど、夢の中では僕が堀ちえみの大ファンっていう設定なんですね。
いざ堀ちえみを前にすると、僕も張り切っちゃいましてね。
なんだか急に「僕がいかに勇敢な男か」ってことを見せたくなったんですよ。
そして普段絶対に触らないコブラをおもむろに掴み、得意げに持ち上げた瞬間腕を噛まれたんです。
腕はどんどん腐っていき、呼吸も苦しくなってきて気分は最悪でしてね。
もうね、堀ちえみもドン引きですよ。

「あっもうダメだ」、そう思った瞬間・・・・
突然どこからともなく屈強な白人男性二人が「血清」を抱えてやってきたんです。
僕もホッとしましてね、血清を打ってもらうために腕を差し出したんです。
そしたらその白人ったら腕の静脈ではなく、いきなり僕の「こめかみ」に針を刺したんです。
「ん?こめかみ?」 白人は「OKOK,問題ないよ」って感じで笑ってるんですね、トランプしながら。
そうこうしてるうちに僕の症状はどんどん悪化。
そして薄れゆく意識の中、白人の声が聞こえたんです。
「あっやっぱり針刺す場所間違えたみたい、しかもこの血清はマムシ用だ」
そう、この白人達ったらオールミステイクなんですね。
「あっこりゃ死ぬな」そう覚悟した瞬間、目が覚めたんです。
もうね、ものすごく気分が悪かったですよ。

僕はね、怖い夢を見るのが大好きなんです。
毎晩怖い夢が見れますようにって願いながらベッドに入るんですから。
必ずBGMがわりにホラー映画を流しながら寝ますしね。
これをやればかなり高い確率で怖い夢を見ることができるんですよ。
こんなちょっとした工夫で願いがかなうわけなんですね、皆さんも是非試してみてください。

ほんとゾンビに噛まれる瞬間なんて最高ですよ。
もう僕ったら怖すぎて怖すぎてゲラゲラ笑っちゃって、その自分の笑い声で目が覚めるくらいですから。
「あー夢で良かった・・」この目覚めた時の究極の開放感と安堵感ね。
全てはこれを体感したいがために僕は毎晩努力してるんです。

まあたとえ夢であっても、そんな経験をしてるとほんといろいろ考えさせられますよ。
「人間は怖すぎるとゲラゲラ笑うもの」
そんなことを真剣に哲学的に考えたりする機会なんてそうないですからね。
たぶんソクラテスでもここまでの境地には達してませんよ、きっと。

でもあの夢の白人達は誰なんですかね?
てゆーか夢に出てくる知らない人達って誰なんでしょう?実在する人なんですか?
もし知ってる人がいたら是非教えてくださいね。
では皆様良い夢を。












賀正。

皆様、本年もなにとぞよろしくお願いいたします。
夢を明確化し、現実となるよう共に歩みましょう。

2009年は丑年ですね、世間にとっては。
でもね、僕にしてみりゃやっぱり今年はコモド年ですよ。
「世間がどう思うか?」ではなく「コモドがどう思うか?」
これが今年の僕の行動判断の基準となっちゃうでしょうね。

まあそんなこともあって、コモド展示場をプチ改造したんです。
プールを潰して土を入れたんですよ、思う存分穴を掘れるようにね。
土は赤土と腐葉土のブレンド、深さは最大で70cmくらい。

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外から見るとこんな感じ。
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♀のコニーはさっそくトンネル堀り、公共事業に着手です。
きっとこの不況時の起爆剤となってくれるでしょう。
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ノーリアクション、ノーコメンテーターの♂のコナン。
何があってもマイペースに徹しております。



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鳥の目で環境全体をとらえ
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虫の目で個をとらえる。

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ユリウスは元気にしてるかな。

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コモドっていいね。

アルビノマムシ2。

あっ皆さんにお知らせがあります。
現在展示中のアルビノマムシですが、バックヤードへ一時収容しました。


展示場ではノーマルマムシと2匹で同居しているんですけど、給餌の時食い負けしちゃうんですよ。
ノーマルマムシはもう長年飼い込んでいますから、餌を入れると人前でもすぐに食べちゃうんですね。
食欲も凄まじいもんだから、アルビノの分までぺろっと食べちゃう。

反面アルビノマムシは、最近まで野生暮らしだったもんでまだ神経質さが残っていましてね。
人前ではあまり食べたがらない。
食事してるところを人には見られたくない「昔のアイドル」みたいな体質なんですよ。
まあ爬虫類館のアイドルだから仕方ないですけどね。
夜にゆっくり食べようかって思ったころには、もう餌は残ってないんですわ。
おかげでノーマルマムシの腹はいつもパンパンでしてね。

まあそんなこともありまして、一度裏に引っ込めて十分食い込ませてから展示再開いたします。
皆様どうぞご了承ください。
健康状態はいたって良好ですのでご心配なく。


あっそういえばこのアルビノマムシ、以前妊娠しているって話をしましたよね。
ええ、間違いなく妊娠しておりました。
産んだのはこれ。


これは未成熟卵。
マムシはお腹の中で卵を孵化させてから出産する胎生種です。
つまり子供の状態まで成長することなく未成熟のまま排泄されてしまったってことなんですね。
まあ無理もないですよ、焼酎にされる予定でペットボトルの中に一ヵ月半も入れられてたんですから。
ペットボトル暮らしが長すぎましたね、大切な時期に必要な栄養が取れなかった結果です。
アルビノマムシ固定化計画も残念ながら一旦振り出しでございます。
まあ地道にコツコツやっていきますね。

あっそういえばこの未成熟卵みたいな物体、うちの冷蔵庫の野菜室にもたくさん入ってるんですよ。
あれはいったいなんなんだろ?良かったら今度画像載せますので皆さんお楽しみに。
ではでは。

サンパイジュンパラギ。

コモドの飼育技術指導のため、インドネシアのタマンサファリから来ていたユリウス氏。


昨日一ヶ月の指導期間を終え、インドネシアへと帰っていきました。
通訳なしでは会話もままならい状態だったけど、コモドの情報は納得いくまで聞き出すことができましたよ。
預かっているコモドはインドネシアの宝です。僕だって真剣ですからね。


ただね、インドネシアと日本では根本的に「飼育概念」が異なるんですよ。
インドネシアの飼育環境ってのは、恵まれた気候と屋外の広いスペースを利用した「半野生型管理」。
円山での管理は屋内にて人為的に環境を作り出す、「完全人工型管理」です。
インドネシアでは、屋外飼育することでコモドにとって必要な条件を提供することができるんですね。
こちらの場合はその必要条件を人為的に作り、提供していかなくてはならないわけです。

人為的に環境を作るために最も重要なのは現地の気候です。
コモドが生息しているコモド諸島の気候、コモドを飼育しているタマンサファリのある場所の気候。
それぞれの地域の雨期や乾期の状況、気温、湿度の変化、光周期変化それに伴う行動の変化、繁殖時の様子、餌の内容などなど・・・
これらを事細かく聞き出し、それぞれの場所でコモド達がどのようなリズムで暮らし、またどれくらい適応能力があるのかを探るわけです。
それら集めた情報はふるいにかけ、必要条件をピンポイントで拾っていくんですね。
ユリウスにとっては自然すぎて意識しないことでも、こちらにとっては重要って事がたくさんあるわけですよ。

円山にいる2頭のコモドは、生理的な面でインドネシア型のリズムを持っているんですね。
だからまずはこれを一旦リセットして、円山型に再確立していく必要があるんですよ。
生息地とも、タマンサファリとも違った、新たなコモドの生活史を作り上げるんですね。
こちらが目指す概年リズムが完成したら、繁殖も決して夢ではないと思っております。
時間は限られているけど、死ぬ気でがんばりますよ。


最終日はエメラルドグリーンに輝くアロハで登場。
「カナブンみたいだねっ」って言ったら無視されました。



お別れの挨拶をするユリウス。
園長はじめみんなへの感謝、そして僕へのプレッシャー。
こちらこそ一ヶ月間本当にありがとうございました!

次回はボゴールで会いましょう!
サンパイジュンパラギ!
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最後は末広がりで。

日本両生爬虫類会議開催。

25・26日と、我が円山動物園で日本動物園水族館両生爬虫類会議が開催されました。
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全国の動物園水族館の爬虫類、両生類担当者が札幌に集結。
こわくないですよーみんな素敵な方たちです。
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ホスト園は忙しいのです。会議を成功させるため職員総出でがんばります。

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会議直前の風景。この独特の張り詰めた空気感がたまりません。

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2日間に渡って、たくさんの研究発表が行われました。
注目は名古屋港水族館による、「スッポンモドキの繁殖」。
このカメの繁殖例は過去アメリカ、ドイツで1例ずつありますが、まともな事例は報告されていません。
世界初の快挙といっても過言ではないでしょう。

もちろん僕も発表しましたよ。今回こちら。
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いやーほんと素晴らしい会議でしたよ。

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インドネシア政府副大使、森林部長によるコモドオオトカゲの特別講演も行われました。

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こちらはユリウスによる、「コモドオオトカゲの飼育と繁殖」

そして全体討議では、日本産両生類爬虫類の域外保全(飼育下繁殖)を積極的に進めていくことが宣言されました。
この宣言は「円山宣言」として受託されました。
今後の両生類爬虫類の分野において歴史的な日になるでしょう。


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我が家には4人の飼育員達が4日間泊り込み。
ご存知、心の師の長坂拓也。
いつものように、伝説のペイズリーパジャマ姿で「カツゲン」をがぶ飲みです。
ほんと考えられないわ、このお方。

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