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ソバカスなんて気にしない
Posted by zoohonda on 2007年3月15日(木) 02:56
今日は、スネークアート展敏腕ディレクターでもある殿村女史と
展示台を借りるため芸術の森美術館へ。
今回のスネークアート展、クールで洗練された展示を行ないます。
そのため芸術の森美術館にご協力いただき、アドバイスなども頂いております。
ほんとに感謝です。
展示台を倉庫から引っ張り出しトラックへ運ぶ。
ひたすら運ぶ。ものすごい数です。いやー疲れましたわ。
気温33度の爬虫類館にいても汗が出ない僕でも少ししっとりしましたから。
休日を返上しめんどくさい作業を引き受けてくれた学芸員の樋泉さん、ありがとうございました。
卒業式のリハーサルの合間をぬって手伝いに来てくれた札幌高専の斉藤先生ありがとうございました。
んで夜からはスネークアート展の良き理解者でスペシャルゲスト&審査員でもある
いがらしゆみこさんへのインタビューのため南区の「櫻珈琲煎房」へ。
インタビュアーは円山動物園応援団長のウェブシティさっぽろの杉山さん。
さすが会話の引き出しかたがお上手です。
話しは盛り上がりふと気付いたらすでに4時間経過。
あっと言う間の楽しい一時でした。忙しい中ありがとうございました。
いがらしさんもスタッフの方も、動物と自然が大好き。自宅でもたくさんの動物と暮らしております。
非常に深い愛情を持って接しているので、動物達は本当に幸せそうです。
特に金魚の飼育技術は素晴らしく、繁殖しまくりでものすごいことになってます。
んで帰り道、いがらしさんとスタッフのレイさんを送るつもりが全然違う方向へ。
僕、極度の方向音痴なんです。来た道なんて全く覚えてないんですからね。
よく道に迷って人に尋ねるのですが、教えてもらった最初の角をすでに反対に曲がるんです。
んでまたぐるぐる迷っているうちに、さっき尋ねた人と再び出会います。
あれはかなり気まずいですな。
あー明日からはいよいよ設置作業です。
人生で最も忙しくなる2日間になることでしょう。
円山スネークアート展、アート部門。
Posted by zoohonda on 2007年3月13日(火) 00:22
こんばんは。
ケーシー高峰です。
伝説のイベント円山スネークアート展の「アート部門」の募集が終了しました。
出展者数120名、出展点数230点と予想をはるかに上回る結果となりました。
ありがとうございます。
イラスト、油絵、水彩、CG、染物、染織、キルト絵、版画、写真、俳句などの平面アート。
彫刻、模型、フィギュア、人形、ボックスアート、ガラス、洋裁、手芸、クラフト、陶芸、絵本などの
立体アートとあらゆるジャンルの作品が集結します。
ほんとに素晴らしい作品ばかりです。部屋に飾りたいと思うものばかりです。
こんな作品を飾れば、僕の香ばしい部屋の印象も変わるでしょうね。
ほんと香ばしいんです。いつもパンを焼いてる匂いがするんです。
僕の部屋のアートな物ってなんだろう、少し考えてみました。
あっあるわ。
ベトナムに生息するカメシリーズ巨大ポスター(超レア)
そして
ゾンビ・・・・・・
スネークアート展は格式の高いものを目指してはいません。
爬虫類・両生類を中心に様々な世代の様々な立場の人々が集まりメッセージを送る、
これが基本スタンスです。
当然プロで活躍されているアーティストの方も多く参加されていますし、お子様の作品もあります。
200万円の絵画の隣に小学生の絵、んでその横にはいぶし銀の俳句・・・・・
なんて素敵な展示会なのでしょうか。
会場の雰囲気は
爬虫類らしく妖艶で陰気でありながらクールでパッションな感じをイメージしております。
でもまさかこんなに集まるとは思っていなかったんだなー。
毎日残業、残業、残尿で準備を行なっています。
しばらく眠れない日が続きそうです。
病床の足利さんも、さぞ喜んでくれていることでしょう。
本当は手伝ってくれる予定だったのに・・
すごく頼りにしてたのに・・・
なんど見てもムカつきます。
それはいつも休日中
Posted by zoohonda on 2007年3月9日(金) 00:17
今日は休み明け。
先日交尾させたカンボジアモエギハコガメのケージを覗いてみる。
あっ・・・・産んでるな。
ゆっくり土をほっくり返してみると・・・
ほらね。
10日程前から餌を食べず、ケージ内をしきりに動き回っていた♀。
これは産卵前の兆候です。あーもうすぐ産むなーとは思っていたのですが、
毎年必ず僕の休日中に産むんですよねー。
動物園では担当者のいない日に何かが起こるのです。良いことも悪いことも・・・
もちろん先日交尾させてすぐに卵を産んだわけではありません。
爬虫類っていうのは「精子貯蔵」をする動物なんです。
一度交尾すると♀は体内で精子を生きたまま貯蔵するんです。
んで良い時期に受精させて産卵する。
つまり1度交尾すれば数年間は有精卵を産む事が可能なんですね。
だからこの卵もいつの精子と受精したのかはわからんのです。
それだけ自然界では配偶者と出会う機会が少ないってことです。
1度の出会いで数年は種を残せるようにするっていう戦略です。
少ないチャンスを有効に使うんですよねー。
なんとも合理的で神秘的な特徴。
んでこのカンボジアモエギハコガメの場合、たぶん3年は交尾させなくても産卵可能です。
でも交尾させないでいると年々有精卵が採れる確立も下がります。
一応動物園では年に2,3回程度交尾させて、毎年確実に有精卵を採ってます。
時期はいつでも良いんです。
交尾さえさせればあとは♀のリズム、タイミングで産卵してくれますから。
んで卵をよーく見てください。真ん中が白くなってますよね?
これは、卵の発生がはじまってるんです。つまり有精卵。
産んだ直後は透き通った感じなんですよ、んで2日くらい経つと発生が始まり白濁してくる。
だからこの卵はたぶん2日前くらいに産んだんでしょう。
無精卵の場合はずっと透き通ったまま。
でかいっすよね。単一電池と同じくらい。
♀は甲長14cmくらいなんで体の割りにはかなりでかい卵を産みます。
だから他の種のように一度に何個も産まないんです。
この個体は一度に1個。んで年に3回程度産みます。
んでこれが孵化装置。
まったくアナログな方法ですが、これが1番良い。
このカメは落ち葉が堆積したような湿度の高い森林で暮らしています。
必要な孵化環境は、まず「多湿」と「通気性」そして「ある程度の温度」。
普通カメは深く穴を掘ってそこに卵を産みます。
でもこのカメは違う。
必ず浅い場所に産むんです。
たぶん自然界では落ち葉の下とか朽木の下なんかにさらっと産んでるじゃないかなー。
浅いってことはそれだけ通気性が必要ってこと。
通気性と多湿という矛盾した環境を提供するのです。
卵1個に対して、大きなケースとたくさんのミズゴケ。これは長期間環境を安定させるためです。
このたっぷりのミズゴケが長期間十分な湿度と通気性を確保してくれるんですねー。
んで温度は適当。室温にまかせてます、だいたい18〜27℃くらい。
この環境でだいたい110日くらいで孵化します。
まだまだ先は長いですが、また近況を報告しますね。
バックヤードがモエギハコガメだらけになっちゃうな、こりゃ。
悲しいお知らせ。
Posted by zoohonda on 2007年3月6日(火) 00:06
猛禽飛行部隊のメンバー、「昭和型ハンサム」「ムード歌謡の貴公子」こと足利さんが
本日骨折しました。
仕事中ではございません。サッカーの試合中にです。
彼はサッカーがすごく上手です。
石崎くん並に上手です。
でも怪我は誰にでもあること、仕方ありません。
しばらく療養が必要のため、戦線離脱でございます。
僕達も30才を過ぎ、若い気でいても残尿感が出てくる年頃です。
そりゃ脚がもつれる時もあるでしょう。
運動会の親子リレーでなぜお父さん達がすぐに転ぶのか最近理解できるようになりました。
無理は禁物ですね。
猛禽類のフリーフライトは、毎日午後2時から公開しておりますが、
足利さん離脱のため、毎週水曜日は中止となってしまいます。
3名でまわしていくのは不可能なのです。
大変申し訳ございません。
とりあえず近々お見舞いに行ってくる予定です。
そしてギブスに卑猥な言葉を書いてやるつもりでおります。
これで勘弁してやってください。
皆様、ご理解とご了承の程、よろしくお願い致します。
今となってはこの笑顔がむかつきます。
日本産爬虫類の巨匠。星野氏来園。
Posted by zoohonda on 2007年3月3日(土) 22:12
爬虫類好きなら誰もが知ってるこのお方、星野一三雄氏。
生活総合情報サイト「ALL ABOUT」の「爬虫類・両生類」を管理されているお方です。
先日、遠き宮崎から当園に遊びにきてくれました。
以前メールで何度かやりとりしたことはあったのですが、お会いするのははじめて。
まあお互い「爬虫類バカ」ってことで逢った瞬間からハイジとクララですよ。
おみやげはもちろん「宮崎地鶏真空パック」と「焼酎」。
下戸の僕には豚に真珠、スペングラーヤマガメにモロヘイヤでしたが
「泥酔会」(べろんべろん会)なる秘密結社を率いていた酒好きの父に飲んでもらう予定でおります。
ありがとうございます。
星野氏の専門は日本産の爬虫類両生類。
飼育ばかりではなく、フィールドワークもこなす筋金入り。
3時間程爬虫類について議論し、その後僕の家へ。
いやーほんとに刺激的なお話をたくさん聞けてよかったです。
んでずーっと星野さんに聞いてみたかった質問を一つ
「どーしてサイトを管理してるのですか?ものすごい大変ですよね?」
「モチベーションを保ち続けるためですよ。」と即答。
自分ばかりではなく、日本の爬虫類飼育技術向上のため自ら荒波に身を置くその姿勢。
本当に頭が下がります。勉強させていただきました。
動物園業界においては
「ドタキャンの本田」「最もあてにならない男」として名を馳せている次男坊な僕としては、
爪の垢をそのままむしゃぶりつきたい気分でした。
これからも情報発信基地として、さらなるご活躍を期待しております。
星野さんに感謝。
では
最後は僕が手塩にかけて育て上げた日本一美しいアオダイショウで締めくくらさせていただきます。