肥り過ぎ ①
Posted by zooyoshida on 2011年3月24日(木) 22:55
「肥り過ぎ」 オランの担当者が毎日たくさんの果物を与え過ぎた結果、肥り過
ぎ、 つまり今の弟路郎みたいになっちゃいます。
蛇や猛獣、人間など命を狙う動物もいなく、食べ物の心配もなく、怪我や病気も治
してくれる。 生活空間がコンクリート張りで、暇で刺激が少なく退屈な生活だけ
ど・・・ね。
どうしても食べ物にウエートをおいてしまう。 食べてる時が飼育下で一番嬉しそう
だから・・・。 勿論、美味しい果物を食べている時だよ。
でも、これじゃ~ダメだよね。
日本と違い、東南アジアでは、お目の降り方も気温も一年中ほとんど変わりませ
ん。 季節がはっきりしないため、植物も決まった時期に花を咲かせません。 日本
のように厳しい冬もなければ、実りの秋もありません。 でも、数年に一回、大豊作の
年があるのです。 それは「一斉開花」といって、木々が一度に花を咲かせて、たくさ
んの実をつけることがあります。 主にエルニーニョ現象が原因で起きる異常な乾燥
や低温が合図になって、起きるといわれています。 だいたい3~5年に一回起きま
す。 事前にはわからないみたいですね。
この「一斉開花」の年には、オランたちは大好物のドリアンなど美味しい果物を、こ
こぞとばかりに毎日たくさん食べ、体脂肪として体にため込んでしまいます。 これを
食いだめといいます。 類人猿でこの様な食いだめが出来るのはオランウータンだ
けです。 だから、動物園みたいな施設では、果物の与え過ぎで普段80~90キロぐ
らいの成獣オスが、200キロを超しちゃうことがあるのです。
現在、弟路郎もレンボーも少しずつ減量させていますよ。 与えている種類は同じ
で、与え方も同じだよ。 樹皮や野菜等の割合を多くしてってます。
太らせてゴメン。 レンボーについてはハヤトがいるから、けっこう難しいよ。 でも、
次の出産の事も考えないといけないからね。
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