札幌100マイル

オランウータン飼育日記&円山四季だより

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2011年03月 の投稿一覧

レンボーにしかできないわ。



 




 人間ならあんな中途半端な長さにしないよ。






 それに、結び方が普通じゃない。 解いてみたけどあんな結び方は、あまり人間は

しないわ。(もし代番の方が結んだのであれば ご免なさい。) 類人猿もしないっ

て?  解く途中の写真を写せばよかったね。 失敗したわ。

ロープを完璧に結ぶ?まさか。

 
 休み明け動物舎チェックをしたらロープが結ばれているのです。 代番の人がやっ

たのかな?






 近くで見ると完璧に結んでいるんだよね。

 普段から毛布を裂いてロープを作り、引っ掛けたりしていたから、でも、結んだりは

しないよね。 あのロープはすごく長いしね。






 完璧に結んでいるよ。

 昨日の代番の人に聞いたら、昨日はすでに結ばれていたそうです。 おとついの代

番の人は今日は休みなので、明日聞いてみるけど、もしかしたら彼女がやったかも

知れないな。 そんな予感がするよ。 

 もしかしたら、上からロープを下げて欲しいのかな。一応、近じかする予定だけど

ね。






 毎日、色んな事を考えているんだろうね。


 とりあえずどのようになっているのか確認してみるね。

不思議、どうして足をあんなに大きく開くことができるのか。

 
 オランウータンって他の類人猿に比べても、ものすごく体が柔らかいよ。 足を大き

く開くことができるので、木々を伝って移動するのにすごく便利なんだ。 樹上生活者

には最適の体をしているね。








 本当によくあんなに足を開けるよね。 まるで曲芸だよ。









 ◎ こんな事をできるのには理由があるんだよ。


 オランウータンの赤ちゃんが最初にできるようになるのは、歩くことではなくて木登

りなんですよ。 生後4ヶ月前後から、赤ちゃんはひとりで枝やツルを登り、体を揺らし

て遊び始めます。 でもね、この赤ちゃんを地面に置いても、ずるずると這うだけで、

二足で歩くことはできないんだよね。 釧路のひなちゃんも同じだよ。




 







 最初はこんな感じで少しずつだね。

 
 ◎ 人間やチンパンジーでは、足の太い骨(大腿骨)と腰の骨(骨盤)が、太いすじ

(腱) でつながれています。 でもね、オランウータンにはこの 「腱」 がないので

す。 そのために筋肉が発達しないと、下半身をしっかり支えることができません。 

ハヤトが地面の上を歩けるようになるのには、あと、どれくらいかかるかな~。 でも

何れ、お客さんの所まで行ってガラスを叩いて驚かすようになるよ。

 オランウータンに腱がないのには理由があって、腱がないと足を大きく開くことがで

きるので、木々を伝って移動するのに便利だからです。 歩けるようになるために

は、足の筋肉が発達しないと無理だよ。

 
 最適だね、完全なる樹上生活者のオランウータン。木の上で生活するために、オラ

ンウータンの体はすごい進化を遂げたのでしょうね。







ハヤト君、葡萄をゲット。

 
 僕がハヤトに直接手度で食べ物を与えたり、籠の中の食べ物を自分で選んで取ら

せるよりも、もっと彼の興味を引くのは、やはり自分で「探して見つけて取って食べる」

これに尽きるものはないでしょう。






 ブドウを見つけたハヤト君。




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 さっそく食べようとしますが、なかなかブドウを取ることができません。





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 まだお父さんほど指先が器用ではありませんからね。




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 それでも諦めないよ。 頑張る。





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 やったー! ゲットしました。




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  下に落とさないように口元に手を添えて。 

 自分で苦労してとったブドウです。 味も格別でしょう。




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 レンボーお母さんより先に食べることができました。

 

弟路郎ファミリー17時半頃の様子。








 大きなベッドをつくれるようにしなくちゃね。 だけど体が大きくてさ、麻袋も小さなタ

オルみたいだからね。 大きな毛布を与えたら直ぐ破いちゃうしね。 でも何か考えよ

うか。






 さっきまでじゃれ合っていたのにな。






 最後はやっぱりこれだね。 生ミルク。

ハヤト喜ぶ。

 
 ハヤトがまだまだ小さな頃、オランウータンのぬいぐるみが何なのか、判らなかっ

たようだけど、今は違います。 玩具みたいな感覚で遊んでいます。






 一応は観察だね。






 レンボーが慌ててとんで来ました。 安全かどうか確認しないとね。






 ハヤトは気に入ったみたいで、齧ったり匂いを嗅いだり、叩いたりして、はしゃいで

いるように見えます。  







 でもレンボーはこっちにおいでと、中に引っ張り込もうとします。






 ハヤトは嫌だよと遊び始めます。






 二番手はこの子です。二人ともすごい反応です。 毛の色や長さ、感触が本物に

似ているからでしょうか。









 レンボーはよりいっそう引き離そうとします。 でもハヤトはこの子をかなり気に入っ

たようです。 そうこうしている内にレンボーは、まあ、いいやっ、てな感じで戻って行

きました。


 この様子をお客さんに見て貰えばよかったな。 

 もうこんな時間だ。

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