2007年03月 の投稿一覧
日本産爬虫類の巨匠。星野氏来園。
Posted by zoohonda on 2007年3月3日(土) 22:12
爬虫類好きなら誰もが知ってるこのお方、星野一三雄氏。
生活総合情報サイト「ALL ABOUT」の「爬虫類・両生類」を管理されているお方です。
先日、遠き宮崎から当園に遊びにきてくれました。
以前メールで何度かやりとりしたことはあったのですが、お会いするのははじめて。
まあお互い「爬虫類バカ」ってことで逢った瞬間からハイジとクララですよ。
おみやげはもちろん「宮崎地鶏真空パック」と「焼酎」。
下戸の僕には豚に真珠、スペングラーヤマガメにモロヘイヤでしたが
「泥酔会」(べろんべろん会)なる秘密結社を率いていた酒好きの父に飲んでもらう予定でおります。
ありがとうございます。
星野氏の専門は日本産の爬虫類両生類。
飼育ばかりではなく、フィールドワークもこなす筋金入り。
3時間程爬虫類について議論し、その後僕の家へ。
いやーほんとに刺激的なお話をたくさん聞けてよかったです。
んでずーっと星野さんに聞いてみたかった質問を一つ
「どーしてサイトを管理してるのですか?ものすごい大変ですよね?」
「モチベーションを保ち続けるためですよ。」と即答。
自分ばかりではなく、日本の爬虫類飼育技術向上のため自ら荒波に身を置くその姿勢。
本当に頭が下がります。勉強させていただきました。
動物園業界においては
「ドタキャンの本田」「最もあてにならない男」として名を馳せている次男坊な僕としては、
爪の垢をそのままむしゃぶりつきたい気分でした。
これからも情報発信基地として、さらなるご活躍を期待しております。
星野さんに感謝。
では
最後は僕が手塩にかけて育て上げた日本一美しいアオダイショウで締めくくらさせていただきます。
さよならのかわりに
Posted by zoohonda on 2007年3月3日(土) 01:28
全国1200万人のアナコンダファンの皆様こんばんは。
アナコンダが脱皮いたしました。なんともいえない美しさでございます。
脱皮前。体全体が白濁し、艶もないです。目も白いでしょ?
んで脱皮直後
ツヤツヤです。この妖艶さは、かたせ梨乃でも出せないでしょう。
世界最長のヘビはアジアに住むアミメニシキヘビで全長9.9mという公式記録があります。
でも体重ではダントツ、アナコンダ。たぶんアミメニシキは最大でも100kg程度だと思われます。
でもアナコンダは、記録では体長9m、体重250kg・・・・・半端じゃねーぜ。
んでうちの個体は現在体長4m半の♀。たぶん国内では最大級の個体だな。
太さは僕の太ももくらいあります。
こいつは本当に愛しい個体、大切に育ててるんだなー。
動物園に来た時は長さこそ4mありましたが、ガリガリ激やせ。
背骨は浮き出て、骨と皮膚だけの爪楊枝みたいな状態。
あーこりゃ死ぬな・・・・・不安が脳裏を過ぎりましたね。
アナコンダは水中で暮らすヘビです。体が重いんで浮力を利用しながら生きてるわけです。
とりあえず大きなプールのある展示場にてゆっくりケアすることに。
うちの個体はどっかのイベントで展示(アマゾン展)されていて、終了後に円山にやってきました。
イベントの飼育環境なんて最悪ですよ、不適切な環境でストレスかかりまくりで状態も最悪です。
案の定餌をまったく食べません。当然ですね。
爬虫類はまず餌を食べさすことに苦労することが多いんですよ。
それぐらい繊細な生き物なんです。餌を拒否し続けてそのまま死ぬ個体もいます。
強制的に餌を食わす方法もあるのですが、あせらず待つことに。
ここであせれば全てが台無しです。しっかり観察しながらタイミングを見極めます。
んで待つこと半年・・・・・・・
やっと1匹のラット(でかいネズミ)を飲み込みました。
粘り勝ちですよ。いやーこの時はほんとにうれしかったなー。
その後は順調に餌を食べどんどん太くなっていきました。
掃除の時なんて飛びかかってくることもありますからねーまじ気がぬけないっす。
このヘビ世話してて思うんですけど、ほんっとに変わってますよ。
他のヘビとは発するオーラが全然違いますからね。
独特の雰囲気を醸し出してて、何となく読めないヘビなんです。
僕は中学生の時から家でいっぱい大蛇を飼ってたから(近所の方へ、今はいませんよ)
でかいヘビの扱いは慣れてるんです。でもアナコンダはなんか違う。すげー。とにかくすげー。
今では、2,3ヶ月に1度ラットを10匹前後食わしています。
ゆっくりどんどんでかくして、世界最大のアナコンダにするつもりでおります。
そして体長9,5mに達した時、最後は僕自らが彼女に飲まれて飼育人生を引退するのです。
涙を流しながら展示場の真ん中に白いデッキブラシを1本おいて・・・・・