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蟲ランドは終わらない。
Posted by zoohonda on 2013年9月2日(月) 19:27
先日来園者の方から質問されたんですね、「あの蟲達はもう捨てられちゃったんですか?」って。
いやいや捨てるわけないですって、爬虫類両生類館で大切に管理されています。
長寿な蟲たちも多いですからね、大事に育てないといけませんよ。
そんな中、順調に繁殖している種もおりましてね。
タンザニアレッドレッグオオヤスデ。
イベント中も、その度を超えたイチャつきぶりに一時は展示中止しようかと思ったくらいの熱々ペアです。
そんなヤスデ夫妻の産卵、孵化が始まっているのです。
黒いコロコロの物体は糞です。
そして卵はなんとその糞の中に入っているのです。
そう、このヤスデさん、卵を糞でコーティング(以下ウンコーティング)するという粋な習性をもっているんですね。
その有り余るほどの足をフル活用し、卵をコロコロ転がしながらウンコーティングしていくわけなんです。
だから掃除の時は注意が必要、糞だと思って捨ててたら実は卵だったという場合があるわけです。
これを回避するためには「糞」と「糞卵」を見分けるための「選糞眼」が必要になるんですね。
うちの朝倉職員の調査によると、真っ黒で柔らかいのが糞、茶色くて固いのが卵糞ということ。
僕も半分疑いながらひたすら糞を割って調べてみました。
ええ、間違いないです。百発百中です。
まるで真珠を発見したような喜びに包まれます。
それでは皆様、蟲たちはこんな感じで元気に暮らしておりますので心配は無用です。
イヤかもしれませんが、定期的にまたこちらで報告しますね。
では。