札幌100マイル

爬虫類と猛禽類のDeepな世界。

爬虫類と猛禽類のDeepな世界。

2016年06月 の投稿一覧

アメリカドクトカゲ、産卵はしたが。

交尾させたアメリカドクトカゲ。

IMG_0125

その後3つの卵を産みましたが・・

残念ながら、ダメ卵。

IMG_0795

まあ今年は初産だし、産んでくれただけでもありがたいです。

また来年に期待ですね。

でもアメリカドクトカゲの発情の誘起からペアリングまでのタイミング、非常に厄介でした。

付きっきりで腰を据えて取り組まないと。

一筋縄ではいきませぬ。

 

 

 

 

 

 

アジア産カメ類、繁殖シーズン。

現在、爬虫類両生類館では、アジア産カメ類のペアリング真っ只中。

こちらは昨年繁殖に成功したムオヒラセガメ。

今年も継続繁殖を行います。

IMG_0363

 

そしてモエギハコガメ。

IMG_0367

今年は円山で産まれた個体の産卵も観察され、累代繁殖も視野に入ってきています。

 

そして密輸保護個体のジャノメイシガメ。

Sacalia bealei

バックヤードにて粛々と管理していましたが、やっと産卵が見られるように。

無精卵かもしれませんが、とりあえず孵卵器内で管理しています。

チャンスは年1回、失敗を繰り返しながらも着実に前進していく。

飼育繁殖には根気が必要です。

 

ヨウスコウワニの求愛行動。

新施設に移動してから早5年、やっと彼らの「暮らしのリズム」が良い具合になってきたようです。

IMG_9730

うちのヨウスコウワニたちは、5年前の新施設への引っ越しにより「住環境」が(ここでいう環境というのは温度や湿度、光の長さや強さといった目に見えない部分の環境)が大きく変わりました。

爬虫類・両生類は、それぞれの生息地においての「季節性」の中で、繁殖も含めた「暮らしのリズム」が形成されていて、しかも適応幅が非常に狭いですから、この現状は、自然下でいうと生息地の「気候帯」が変わったことと同等となります。

当然、新たな環境に順応させた上で、繁殖期の設定から、それを誘起させるまでの年間を通してのケアなど、再度構築していく要件が多々出てくるわけです。

まあ本来であれば、ヨウスコウワニがすぐに適応できるような施設設計を行うべきなのですが、様々な事情により実現も困難でした。

そんな中、やっとこのペアの関係性も安定してきたのです。

IMG_9710

ここ数年は非常に中が悪く、闘争も多かったのですが、本来の仲良し夫婦に戻ってきました。

結果的には、約2ヶ月遅れで、求愛行動の活発化が見られるようになりました。

 

今年は産んでくれるといいな。

まあ期待しないで待ちましょう。

IMG_9706

 

pageTop