札幌100マイル

RSS 爬虫類と猛禽類のDeepな世界。

爬虫類と猛禽類のDeepな世界。

by zoohonda

zoohonda
プロフィール

本田 直也

◆ 1976年 札幌生まれ
◆ 1996年より円山動物園勤務
◆ 担当は爬虫類館と猛禽類のフリーフライト
◆ NPO法人日本放鷹協会認定 諏訪流鷹匠。

春から夏は爬虫類を求め、北海道、沖縄のフィールドワークへ、
秋から冬は愛鷹、愛犬と共に鷹狩りへと素敵な日々を送っている。

鷹やら犬やら爬虫類やらと山の方で暮らしている。


投稿したブログ数:395件

ヨウスコウワニの求愛行動。

新施設に移動してから早5年、やっと彼らの「暮らしのリズム」が良い具合になってきたようです。

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うちのヨウスコウワニたちは、5年前の新施設への引っ越しにより「住環境」が(ここでいう環境というのは温度や湿度、光の長さや強さといった目に見えない部分の環境)が大きく変わりました。

爬虫類・両生類は、それぞれの生息地においての「季節性」の中で、繁殖も含めた「暮らしのリズム」が形成されていて、しかも適応幅が非常に狭いですから、この現状は、自然下でいうと生息地の「気候帯」が変わったことと同等となります。

当然、新たな環境に順応させた上で、繁殖期の設定から、それを誘起させるまでの年間を通してのケアなど、再度構築していく要件が多々出てくるわけです。

まあ本来であれば、ヨウスコウワニがすぐに適応できるような施設設計を行うべきなのですが、様々な事情により実現も困難でした。

そんな中、やっとこのペアの関係性も安定してきたのです。

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ここ数年は非常に中が悪く、闘争も多かったのですが、本来の仲良し夫婦に戻ってきました。

結果的には、約2ヶ月遅れで、求愛行動の活発化が見られるようになりました。

 

今年は産んでくれるといいな。

まあ期待しないで待ちましょう。

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