札幌100マイル

爬虫類と猛禽類のDeepな世界。

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『新爬虫類・両生類館』カテゴリーの投稿一覧

視点。

今日は「貴方の愛蛇写真展」の作品の中から特に印象に残った一枚を紹介したいと思います。
こちらです。


中国地方某県からの応募作品。

見ての通りどこにもヘビが写っていないのですよ。愛蛇展なのに。
たぶんここにいるんだろうなーってのはわかるのですが、ヘビの姿ははっきりとは見えません。
明らかに他の作品とはアングルが異なるんですね。

でもね、僕はこの写真を一目みて飼い主さんの心理に感銘を受けました。なぜなら僕と視点が一緒だからです。三度の飯やその他もろもろの次にヘビを愛してやまない僕と視点が一緒なのですから、この方は筋金入りの愛蛇家と想像できます。
 
察するところ、こちらの飼い主さんは飼育個体である「個」ではなく、それを取り巻いている「環境」と日々向かい合っているわけです。だからこのような写真になる。僕も昔っからそうなんです。これまで国内外あちこちの動物園に行っていますが、帰ってきて写真の整理をすると動物(個)が写っている写真がほとんどない。全体の飼育環境や周りの様子と、そこで飼育されている動物の「種名サイン」だけを撮影しているんですよ、無意識的にね。
だからこの写真を見て痛いほど飼い主さんの心理が理解できるんですね。
「おおー、同士よ!」ってな具合に。
偉そうに語ってしまいましたが、飼い主様、全然違っていたらごめんなさい。

では愛蛇展、徳田龍弘写真展も今週で終了です。
まだの方はぜひお早めに。


ではグッバイ。
ザ・グッパイ野村義男。

さよならビルマニシキヘビ。

先日バックヤードへ収容したばかりのビルマニシキヘビが死んでしまいました。
食欲もあり元気だったのですが、食べたネズミを吐き出した状態で死亡しておりました。


吐くという行為はヘビにとって非常に負担になり体力を消耗します。
持病の呼吸器の病気、老齢であること、そしてこの吐くという行為そのものが一気にダメージを与えたのかもしれません。
再度展示場へ移そうと思っていた矢先だったので残念です。

この個体は1999年に来園しております。
市民が長期飼育していたものを譲り受けたのです。
来た当初から今と変わらず大きく立派でした。
食欲は旺盛、性格はやや神経質で突然噛み付いてくるという悪癖も持っておりました。
実際、僕のヘビ人生の中で最も多く噛みつかれたのがこの個体です。
いろんな意味で印象深いヘビでした。
http://sapporo.100miles.jp/zoo_honda/article/6
合掌。

現在は小さなビルマニシキヘビを展示しております。
すぐに大きくなると思いますので暖かい目で見守ってくださいね。



今日の愛蛇展

テレビラジオ等でおなじみ薄い「あなたの愛蛇展」。
もう愛蛇家は絶滅してしまったのではないかと一時は思っておりましたが、徐々に、そして確実に、応募が届いております。





では数多くあるうちの一部をご紹介します。
まずはこちら、ペンネーム「麻世川崎」さんの愛蛇。


美しいアオダイショウです。
ポールダンスのように手すりにまとわりついている姿が何とも妖艶です。

続いてペンネーム「ニッキ大好き」さんの愛蛇です。


はい、ベーレンパイソンです。
いろんな感情が一気に沸き出してしまいます。

そして立派なアカニシキヘビ、ぜひ展示したい種の一つですね。



そして庭を這いずるボールパイソン、愛されているんですね。



このままだと全部紹介してまいそうなので、今日はこのくらいにしておきます。
では皆様、愛蛇家達の心の叫びを感じください。
お待ちしております。
では僕はこれから出張です、また来週お会いしましょう。





ビルマニシキヘビ入れ替え。

お知らせです。
展示中のアルビノビルマニシキヘビを一時バックヤードへと収容しております。



ひどい脱皮不全(皮が剥けずに残っている状態)だったんですね。
こりゃ剥いてやらないかんって事でチマチマペリペリと残った皮をはがしてあげておりました。
ただね、この個体もすでに23歳とかなりの高齢です。ここ数年は一気に老化が進み様々な症状も出てきています。慢性的な呼吸器疾患ももっていますしね。だから正直こういった作業(押さえつけて皮を剥く)に耐えられるかどうかも心配なくらいだったんです。
まあ今後の事も考慮すると、このままバックアヤードで余生を送らせた方が良いかなーとも思っています。



とりあえず今はバックヤードで飼育していたビルマニシキヘビの仔を展示しています。


あまりに小さくて見つけるのに難儀します。
そしてやっと発見しても体の一部だけだったりします。
申し訳ありません、なにとぞご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

徳田龍弘の写真展「み」が始まりました。

公私ともに世話になりっぱなしの徳田さんの写真展が始まっております。
来年も蛇ということでさらにお世話になる予定でございます。
http://www.city.sapporo.jp/zoo/topics/topics2-660.html

本日も多くの方がご覧になっていました。





獣医師であり、フィールドワーカーであり、写真家でもある徳田さん。
そんな熱い男の視点から映し出された美しきヘビ達の姿、是非ご堪能ください。

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