札幌100マイル

爬虫類と猛禽類のDeepな世界。

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星空動物園。

告知でございます。





来月、札幌市青少年科学館にてプラネタリウム祭りが開催されます。
まあなぜ僕が告知をしているかって言うとですね。
13、20日の午後2時20分から行われる「星空動物園」に出演することになったのですよ。
まあなぜこんなことになったかと言いますとね。
以前このブログで、昔は「月刊天文ガイド」を購読するくらいの天文少年だったって話を書いたのですよ。
それを科学館の天文係の方が見てたらしく、このたび依頼されたわけです。
あのプラネタリウムで語れるなんてこんな光栄なことありませんよ。
アダムスキー型ロマンチストの僕ですからね、2秒でお引き受けいたしました。
でも星の知識は主に「聖闘士☆星矢」や「月刊ムー」から得てたなんてことは今さら言えません。

まあでも星座ってやつにはいろんな動物がいますからね。
飼育員にとっては突っ込みどころ満載でございますよ。
プラネタリウムを眺めながらのアニマルトーク、もうロマンチックは止まりません(CCB)。
皆様、親戚、ご近所お誘い合わせの上お越しくださいね。


そんなこともありまして、広報担当樋泉女史と一緒に下見と打ち合わせを兼ね青少年科学館へと行ってまいりました。
樋泉女史はこの日休日だったのですが、広報としての強い責任感と暇を持て余しているとの理由で同行決定。
でもほんと久しぶりでしてね、20年近くぶりでございましたよ。


おーウインキー君!まだ健在でしたか!
もうなつかしすぎて目頭がふわっと熱くなりましたよ。
やたら自己紹介をしてくるフレンドリーな子なんですが、この日は残念ながら故障中。
終始無言のノーコメンテーターでございました。

とりあえず会場の雰囲気を体感するため、最終のプラネタリウム上映を拝見。
やっぱりいいですね、美しく幻想的な風景、しばし無の境地で映像に溶け込んでおりました。
そして樋泉女史はとなりで爆睡。この人はいったいなんなんだと、心の底から何かが込み上げてきましたよ。
ほんと鼻の穴にミドリガメでも突っ込んでやりたかったですね。
上映終了後すぐに天文係の人に「この人爆睡してました」ってちくってやりましたから。

そしてその後は閉館後のプラネタリウムで打ち合わせ。
貸切のプラネタリウム、最高の打ち合わせですよ。
ちょっとだけライバル視している「ヘビ使い座」も何回も映し出してやりましたからね。
ほんと貴重な経験になりました。
今後も打ち合わせを重ねて、良いものに仕上げていきたいと思っております。


天文係の石垣さんとメインマシンの前で。

飼育員の手帳。

皆様ご無沙汰しておりました。
いやーほんとバタバタしておりまして。
出張やら勉強会やら行ってる間に、気が付いたら部屋中「雑紙」だらけですよ。
この雑紙達はいったいいつ捨てたら良いんだって感じでね。
なんだかもうタイミングが全くわかりません。



今日は手帳についてお話しますね。
飼育員ってのは日々の観察結果を残すために手帳を持ち歩いているんですよ。
僕も公私共用の手帳をいつも持ち歩いておりまして、何かあればすぐにメモるようにしております。
視野を広く持って常にアンテナを張り巡らせているんですね。


これはヘビの給餌記録。
例えば一番上の「MACB04RM2」
これは円山産アオダイショウCaptive Bred(飼育下繁殖個体)2004年産まれにリタイヤマウスを2匹与えたったいう意味です。
暗号みたいでわからないでしょ?
これなら万が一紛失したり、スパイに盗まれても解読不可でございます。

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これはあるヘビの飼育環境イメージ。
これを見て何ヘビなのかわかった方はすぐに連絡ください。
語り合いましょう。
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僕は元来芸術家肌なもんで情報を残す際はイラストを多用するんですね。
こうすることでスッと脳に記憶されていくんですよ。
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これは鷹の絵。
やはり毎日観察しているだけあって独創的な描写です。
たぶん脳の一部が機能していないんだと思うんですよ。

他にも気になる情報は切り抜いて貼っておくんですね。
情報源は新聞、雑誌、科学誌、月刊ムーなど様々です。
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こんな感じで質の高い情報を常に記録しておくんですね。
僕にとっては何よりも大切な手帳。
偉大なる結果は日々の情報収集から。
では皆様もステキで機能的な手帳ライフをお過ごしください。

ゲリラ告知。

突然ですが告知でございます。
明日12日、ザリガニシンポジウム実行委員会主催による「外来生物シンポジウム」が開催されます。
専門家の方々による貴重な講演もありますので、興味のある方は是非足を運んでくださいね。
ちなみに11時からの30人限定園内ツアーでは爬虫類館バックヤードもご案内しますよ。

[日時]:10月12日(月、祝)13:00~16:00
[場所]:札幌市円山動物園動物科学館
[内容]
・基調講演「外来生物とは」40分 
吉田剛司(酪農学園大学生命環境学科准教授)

 休憩

・問題提起
ウチダザリガニとアメリカザリガニ 20分 川井唯史(北海道立稚内水産試験場)
 
アライグマ 20分 阿部豪(アライグマ研究グループ・代表)
 
動物園の森の外来植物 20分 吉野聖(札幌市円山動物園)

パネルディスカッション及び質疑応答 40分

[参加費]:無料。年間パスポートをお持ちでない方は入園料が必要です。
[申し込み]:不要。当日会場にお越しください。
[主催]:ザリガニシンポジウム実行委員会
[問い合わせ先]
      札幌市円山動物園 tel 011-621-1426 (担当:吉野)
[同時開催]
・外来生物を知る園内ツアーシンポジウム講師のガイドを聞きながら動物園内にいる北海道の外来生物を見学します。(30人限定、11:00~12:00)
10:00から動物園センターにて参加券を配布

・動物園センターではザリガニの塗り絵・クラフト体験や釣り堀・ニホンザリガニクラフトコーナー生息環境の減少やウチダザリガニの影響により絶滅の危機にあるニホンザリガニ。工作を作りながら、北海道の希少種ニホンザリガニについて知ろう!10:00~16:00(クラフトがなくなり次第終了)

・石山南小学校生徒によるザリガニ釣り堀と展示石山南小学校5年生が総合学習でザリガニについて学んだことを発表します。

R指定な男。



コオロギを捕食するヨウスコウワニたち。
週3,4回公開している「ヨウスコウワニの赤ちゃんの給餌」の風景です。
これが意外に好評でございまして、まだ見てない方は是非いらしてくださいね。
見ないと人生の五分の三を損することになります。

でもすごいっすよ、この奴さんたち。
ゆっくり獲物に近付き、射程距離に入ったら一瞬で飛び付く。
そして体を揺さぶりながら、ぐいっと丸呑みしていくんですよ。
こんなちっちゃいのにすでにハンターですからね、ほんと素晴らしい能力ですよ。
僕なんか一匹の逃げたコオロギを捕まえるだけで四苦八苦するんですから。
たまに立ち眩み起こしたりしますからね。
ほんと侮れませんよ。



腹いっぱいになれば、みんなでライトの下で休憩です。
ここは40℃近くありますので、消化を促すために最適なんですね。


僕は爬虫類に対して「かわいいっ」っていう感情はほとんど持ち合わせていません。
でもこのワニっ子達とコモド夫婦はやはり別ですね。
来園者の方達もワニっ子達を観察してる時はものすごく良い表情なんですよ。
何とも言えないマザーテレサのような暖かい微笑みで、僕の荒んだ心も癒されます。
まあでも隣の巨大ワニの展示場に移動した時点で皆さん真顔になってますけどね。

子供達にも大好評で、みんな真剣に観察して質問もたくさんしてくるんですよ。
「どれくらいで大きくなるの?」「他に何を食べるの?」とか子供らしい質問が大半です。

でも中には妙に大人びた子もいましてね。
「あなたにとってヨウスコウワニってなんですか?」とか聞いてくるんですよ。
いやーほんとびっくりしますね、君はソクラテスかって。
小学校低学年の子がそんな真面目な事を言っちゃってこりゃただごとじゃないですよ。
こっちも気の利いた答えを出さないとこの小さなソクラテスは納得してくれないでしょうしね。

だからね、僕も頭フル回転で考え抜いてガツッと答えたんですよ。
「自分を社会の中に見出してくれるかけがえの存在なんだよ」って。
こりゃ決まったわ、実に哲学的でアリストテレスっぽい答えだと。
ほんと王手飛車取りの気分で自信満々だったんですよ。

でもね、その子の顔見たら、ポカーンって感じでね。
周りの子も引率の先生も皆さん揃ってオールポカーンですよ。
「ふーん、じゃあ次クマ見に行こうっと」
結局その言葉だけ残して、ソクラテスは行ってしまいましてね。

んー何がダメだったんだろうって僕もしばし考えちゃいましたよ。
ほんと子供って侮れません。
やはり僕の周りの人間が言うように僕は子供向けではないのかもしれません。
ええ、R指定な男なんです。













キノコ日和。

毎日雨でほんとイヤになっちゃいますね。
かれこれ33年間札幌で暮らしていますけどね、こんなのは初めてですよ。
気温も低いしね、これじゃあ海にも行けないですよ。
まあ晴れてても行きませんけどね。
ほんとナメクジには悪いんだけど、もう雨は勘弁していただきたいものです。

この雨のおけげで園内の生態系にも異変が起きているんですよ。
キノコが大発生しているんです。


もうね、芝生のとことかあちこちにキノコが生えまくってるんですよ。
様々なキノコが生えててかなりおもしろいですよ。


これなんてすごいですよね。
もう100点満点のキノコですよ、誰の期待も裏切らないその完璧なスタイル。
まさにキングオブキノコですね。

でもね、こういうキノコを見ると必ず居るんですよね。
「これ食べたら大きくなっちゃうよ」っていう人。
そう、スーパーマリオのあのやつね。
もうね、僕はそれを聞くたびに胸を掻きむしりたくなるほどイライラしちゃうんですよ。
なんせキノコ見つけるたびに何回も言われるんですから。
実際小学生の時からすでに7万回くらい聞いてますよ。
ほんともっと気の利いた比喩は出てこないのかね。

まあ僕だったら「あっポールマッカートニーだ。来日してたんだね」くらいは言うわけですよ。
せめてこれくらいウイットに富んだ比喩が言えないとダメですね。
これなら間違いなく大爆笑ですから。




シマウマ舎向かいの柳の木の下に群生していたキノコです。
これはあれだな、ムーミン谷をうろうろしてる奴みたいだな。
逆鍾乳洞みたいでかなり神秘的な風景です。




そしてこれね、一瞬ジャガイモかと思ったんだけどよく見るとこれもキノコ。
僕はこれみてピンっときたんですよ、「踏むと煙が出るキノコだ」ってね。
昔遠足に行った先でこれを踏んづけて遊んでた記憶が蘇ったんですよ。
ちょうど実習生も一緒に居たもんで、キノコ煙で驚かせてやろうと思いましてね。
んで目の前まで近寄ってもらってから、思いっきり踏んづけたんですよ。



身が出ただけでした。
煙が出たらそのままドロンしようと構えていたんですけどね。
んー記憶違いでした、種類が違うのかな。
このキノコには悪いことをしてしまいました。

他にも


特にインパクトはないけど、こういうのとか



こんな白いもち肌キノコとか



あとこんなのもあったりして観察してると実に楽しいのですよ。

こんなステキなキノコ達に会えるのも、この天気のおかげ。
雨の動物園でキノコウォッチングを楽しむのもまたいとをかしでございます。
この長雨の季節、共にキノコで乗り切りましょう。
やまない雨はないんですから。
ではでは。



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