『未分類』カテゴリーの投稿一覧
朝一番の風景。
Posted by zoohonda on 2014年1月14日(火) 19:19
朝一番、葉についた雫を舐めているパンサーカメレオン。
ほんと何て美しいんでしょうか。
この光景だけでポエム4、5本は書けますよ。
こちらはシャワー直後のコバルトヤドクガエル。
ほんとコバルトヤドクガエルを出しておけば「とりあえず世の中何とかなる」って感じです。
そのくらいの域に達していると思うんですね。
そしてアオホソオオトカゲ。
意外と面長ですね。
オオトカゲ科面長属ですね。
は虫類両生類館は朝一番が最も幻想的です。
冬眠展示始まりました。
Posted by zoohonda on 2014年1月5日(日) 20:05
いよいよ始まりました。
ササラ電車に次ぐ札幌冬の風物詩「爬虫類両生類館の冬眠展示」。
ただでさえ動かない爬虫類両生類たちを「より動かない状態」へ導くという斬新且つ地味な展示も今回で3シーズン目となりました。
この「全く行動させない展示」はこれまでマスコミに取り上げられることも一切なく、担当者の想いとは裏腹に世に浸透していく気配は微塵も感じられません。
しかし「冬眠」は寒冷地で暮らす爬虫類両生類たちが獲得した重要な習性であり、また概年リズムの確立や繁殖誘起に欠かせない条件です。
爬虫類両生類を人為的に管理する上では必要不可欠な技術ですし、またその有様をそのまま展示するということは動物園にしかできない非常に意義深い事だと考えております。
現在北海道ゾーンで暮らす全種が冬眠中です。
外気を利用し展示場内の実温度は3℃〜10℃くらいで維持されています。
画像で見ると明るく感じますが、実際はかなり薄暗いです。
トカゲやカナヘビたちはどこかに潜り込み気配は感じられません。
アオダイショウはいつもの場所でじっとしております。
こちらは夏の活動期のアオダイショウの画像です。
やはりいつもの場所でじっとしています。
では皆様、この時期しか体験できない画期的な冬眠展示、そして夏と比較してもそれほど違いを感じない爬虫類両生類たちの様子を観に来てくださいね。
アデュ。
賀正。
Posted by zoohonda on 2014年1月2日(木) 22:02
皆様、明けましておめでとうございます。
本年も円山動物園を何卒よろしくお願い申し上げます。
世間にとっては楽しくめでたい正月ではありますが、動物園ではこの時期恒例のとっても憂鬱な作業「サイイグアナの体測」が行われます。
とにかくこの捕獲保定という作業は、動物にとっても人間にとっても大きなストレスでしてね。
でもサイイグアナの場合は国に報告義務があるので仕方がないんですよ。
捕獲は夜に行います、寝込みを襲うのが両者にとって一番安全なのです。
とにかくこのイグアナ、パワーが半端じゃないんですよ。
全長ではより大型になるグリーンイグアナでも、この種に比べれば子猫みたいなもんです。
首をヒョイって感じですよ。
でもこの種はそうはいかないんですね。
さすがイグアナ界の王様です。
奴さん、保定中も隙あらば噛み付こうとしてくるんで油断はできません。
その瞬発的なパワーは他の爬虫類では経験できません。
顔つきもほんとサイイグアナらしくなってきました。
ほんと良い顔です。
つい頬ずりしたくなってしまうんですが、そんなことをしたら頬の肉を半分くらい持っていかれて歯茎が露出する事態になるので我慢してます。
立派に育っているサイイグアナたち。
早く繁殖成功の朗報を皆様にお伝えしたいですね。
では。
名景。
Posted by zoohonda on 2013年12月2日(月) 14:26
カラスヘビ(シマヘビの黒化型)の展示場。
ここの扉を開けると、いつもつい作業の手が止まってしまうんです。
その理由はこれ。
この木と植物達が織りなす幻想的なハーモニー。
こんな美しい光景が目の前に現れるんですから無理もありませんよね。
まさに生ける芸術。
この風景は、キンベル美術館に訪れた際、展示されていたモネやセザンヌの絵を近所の絵画教室の人達の作品だとなぜか勝手に思い込み、素通りしずっと売店で買い物をしていた僕の感性にさえ響きます。
このコケ蒸した木、もともとはその辺に落ちてた木の枝をただ置いていただけなんですね。
しかし約2年半かけて環境を構成する重要な要素へと溶け込んでいったわけです。
これは一飼育員が狙ってどうのこうのできるもんではありません。
熱、光、水、空気の流れといった無形なる要素たちをしっかりとデザインしていった結果起こった、自然物の神秘的な営みですよね。
この施設では、植物は展示生物ってだけではなく環境のバロメーターとしても機能しておりまして、コケやシダといった繊細な植物が自活できているってことは、ある程度良好な環境が維持されているという判断。
爬虫類両生類館はこれまでの「植物は死んじゃうけど、動物は耐えられる」という環境ではなく「環境内において動物と植物は一体である」「植物も育たない環境で動物を管理したくはない」ってとこから施設作りをスタートさせています。だからどうやったって環境の質を高くしていく必要が出てくるんですね。まだまだ足らない部分も多々ありますが、せめてそこはブレずに精進していきたいと思っております。
では。アデュ。
トークショーのお知らせ。
Posted by zoohonda on 2013年10月17日(木) 22:00
10月16日から札幌ファクトリーアトリウムで開催されている『札幌eco動物園』
http://www.city.sapporo.jp/zoo/topics2-431.html
最終日の19日にはトークショーが開催されます。
午前11時からは水族館プロデューサーとして著名な中村元さんと見上円山動物園長。
そして午後1時半からは札幌市立大学デザイン学部の斎藤雅也准教授と僕でトークさせてもらいます。
内容は「目に見えない物をデザインする」建築環境学と動物園、その融合の必然性についてお話させてもらう予定です。
では皆様、ご近所ご親戚お誘い合わせの上お越し下さいませ。