札幌100マイル

爬虫類と猛禽類のDeepな世界。

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『未分類』カテゴリーの投稿一覧

スペングラーヤマガメの孵化。

以前紹介したスペングラーヤマガメの卵。
http://sapporo.100miles.jp/zoo_honda/article/293
とりあえず一匹目が孵化しております。


http://www.city.sapporo.jp/zoo/topics/topics2-630.html

元気なのでひと安心。


お腹はこんな感じ。
ヘソみたいのは卵黄が付いていた場所。すでに吸収されて跡だけ残っていますね。


スペングラーヤマガメは絶滅危惧種であると同時に、日本を代表する希少カメ「リュウキュウヤマガメ」の近縁種でもあります。
そんなこともあって動物園において飼育下繁殖技術を確立させる必要があると強く思っていたのですよ。
ここでの技術の蓄積が将来的にリュウキュウヤマガメに必ず利用できますからね。
いざという時のために近縁種において繁殖技術を身につけておく。大切な事前準備です。


これが世界一素敵なカメ(主観)リュウキュウヤマガメ(ヤンバルにて撮影)

これから餌付けやら何やらで難儀な作業に入っていきますが、順調に成長してくれると良いですね。
飼育が安定するまで時間はかかりますが、来週中にもセンターラボにて公開予定なので、是非育成の様子を観察してみてください。
残りの卵はあと3つ、今年はスペングラー年になりそうです。


給餌ガイドツアー。

爬虫類・両生類の給餌ガイドツアー。




週2~3回金曜を除く平日限定で午後2時30分より行っております。

草食性種が中心の日もあれば



肉食性種中心の日もあり。



皆様いつも真剣に僕の話に耳を傾けてくれます。
まるで瀬戸内寂聴の法話会のようです。
本当に感謝しております。



来園者に溶け込みながらのガイド。
このオーディエンスとの一体感がたまりません。



子供達も真剣に話を聞いてくれます。
まるでお爺ちゃんから戦争の話を聞いているかのような真剣な眼差しです。
いつもご静聴ありがとうございます。



質問コーナーあり、そして小さなサプライズありのガイドツアー。


ツアー時間は約50分。
館内が狭く混み合う事もありますが一時の非日常をご堪能くださいね。
皆様のお越しをお待ちしております。

スペングラーヤマガメ。

世界で2番目に素敵なカメ(主観)、スペングラーヤマガメの産卵が始まっております。


先日もですね、アーノルド坊やは人気者のオープニングテーマを口ずさみながら何気に水槽内の土をまさぐっていたんですよ。
そしたら指先に特有の感触、1卵発見です。



現在3卵を管理中で全て有精卵。
昨年は高温になりすぎて大失敗してますからね、今年は慎重に行ってますよ。



スペングラーヤマガメは中国南部、ベトナムに生息する小型の陸棲カメで絶滅危惧種。
円山動物園ではセンターラボの片隅でひっそりと繁殖に取り組んでいるんですよ。

この真ん丸の眼を見開き鎌首を持ち上げる姿。
そう、これが世界のカメ好き達を魅了して止まないスペングラーの代表的なポージングです。


知れば知るほど誰しもがこのカメの事を大好きになると思います。
では皆様、無事にベビーが誕生しますよう、それぞれ各々の神様に祈っていてくださいね。

ロングインタビュー。

先日ですね、我が母校の新聞部の生徒さん達が取材に来てくれたんですよ。

取材対象はもちろん僕。
そもそもなんで僕なのかがまったく不思議でしたね。

平均評定1,9、年間90日以上の遅刻、最後の通知表のコメント欄には「いつの日か、元気に動物園で働いている姿を祈っています」と神頼みされた男に一体何を聞きたいんだと。

でも思い返してみると、学校には休まず通っていました。
特に夏休みとか冬休みとかみんなが休んでいる時ほどまじめに通っていましたもん。
ええ、進級という名にかけて。
まあそんな勤勉さが評価されたのかもしれません。

取材は約2時間にも及びました。
ボンジョビ並みのロングインタビューでしたよ。

僭越ながら先輩の立場からいろいろなアドバイスをさせてもらいました。
カナヘビをミルワームだけで飼えると思うな、最初のヘビにアフリカタマゴヘビを選ぶな、ジムグリにはまだ手を出すな、とかね。
社会に出る事を見据えた上で、今何をしておくべきなのかという事を具体的且つスリリングに語らせてもらいました。
今後素敵な人生を送っていくためのヒントになってくれれば幸いです。

取材風景の写真がないため、今回はイラストです。
先輩面して語る僕と女学生記者。
20120530-00.png

どんな記事になるのか、発行が楽しみです。

ミステリーサークル。

最近園内のあちこちで見られるミステリーサークル。
敏感な方はすでにお気付きだと思います。

これね。


ここにも。


そしてこちらにも。


こんな状況、月刊ムーを購読している方なら当然不安に思ってしまいます。

でも大丈夫、安心してください。
実はこれ、僕がカマで草を刈った跡なんです。超常現象でも何でもないんです。
よく見てください、こんなクオリティの低いミステリーサークルがどこにありますか。
だから必要以上に怖がらないでくださいね。


まあそれでも少しは騒動になるかなーと内心ちょっとは期待してたんですよ。
しかし待てど暮らせど誰も騒がわない、そもそも気付いてもいない。
こんなサイレントな状況に、A型牡牛座でゾンビ好きの僕でもさすがに痺れを切らしてしまいましてね。
思わず本日こうしてペンを取ってしまったわけです。

刈られた草の行方ですが、約30分後にはこうなります。



草食性爬虫類たちの餌です。
栄養も嗜好性も抜群、そしてなんせタダです。

サイイグアナはタンポポの花からパクリ。



トゲチャクワラ達は頭を振り乱しハイビスカスに食いつきます。



では皆様、来園された際はサークルにも少しだけ注意を向けてくださいね。
これは僕から動物たちへの愛の証なんですよ。

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