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爬虫類と猛禽類のDeepな世界。

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皮膚感覚を研ぎ澄ませ。ドイツ連載3

ドイツ連載、皆さんとっくに頓挫したと思ってたでしょ?
いえいえ、まだまだ序文にすぎません。
「こち亀」ばりの超大作にしていきますんで、皆様適当に流してくださいね。

僕はね、市立大の斉藤先生と出会ってから、自分の持ってる「ある優れた感覚」に気付かされたんですよ。
それは「皮膚感覚」。
僕はね、温度がわかるんです。例えば部屋の温度とか壁や机といった物質の温度。
つまりね、体内温度計を持っているんですよ。

これはね、長年爬虫類という生き物を飼育する中で、常に温度を意識して生活してきたからなんですよ。
爬虫類って微妙な温度管理が必須だから、僕は常に温度計と向き合う習慣があるわけなんですね。
まあ長年そんな生活を続けていれば、イヤでも皮膚感覚が研ぎ澄まされていくわけですよ。
別に生まれつき持ってる特殊な能力ではなくて、後天的に鍛えられた感覚ね。
そう、僕は温度男、かっこよく言うと「テンプマン」ってわけです(弱そう)。

でもね、斉藤先生と話をしているうちに実はこの感覚ってのがすごく重要だってことに気付いたんですよ。
環境を考える上でね。

斉藤先生は現代人の皮膚感覚のズレに危機感を持っておりましてね。
例えば大学で生徒さん達に「今教室の温度は何度でしょう?」って質問したところ、その答えは実温度と大きなズレがあったそうです。
それくらい人々は生活する上で温度というものを意識していないし、無関心なんですね。

日本は今国を挙げて省エネに取り組んでますよね。
環境省は夏は28度、冬は20度って室内推奨温度を設定し、盛んにキャンペーンを行ってます。
でも皮膚感覚が鈍ってる状態では、あまり効果的ではないし本質を射てないと思うんですよ。

斉藤先生はよくこう言ってます。
「時速60km制限の道を、スピードメーターの付いてない車で走ってるようなもんだ」ってね。
そう、制限を守るにはそれを測るものが必要なんです。
まあ冷暖房機には温度計が付いてるけど、日本の対流式冷暖房だと場所によって温度なんてバラバラ。
つまり当てにならんわけです。
そして多くの人は温度計を見る習慣がないわけですから。

やっぱね、自分の体の中に温度計を設置するのが、いろんな意味で絶対に良いと思うんですよね。
常日頃から温度というものを意識し、みんなでテンプマンになればいいわけです。
地球の味方テンプマンってね。

そんなこともあって、今僕は温度をより強く意識して生活しているんですよ。
トレーニングマシンを駆使してね。


放射温度計。
当てるだけで物質の温度が測れるんですね。
これを常に持ち歩き、いつでもどこでも温度を測る習慣を付けるわけですよ。
世界最強のテンプマンになるためにね。
そして世界の中心でこう叫ぶんです。
「皮膚感覚を研ぎ澄ませ!」ってね。

































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