札幌100マイル

爬虫類と猛禽類のDeepな世界。

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2007年05月05日 の投稿一覧

ヘビフィーバー

お久しぶりです。
お久しぶりです、英二さん。

皆様、ゴールデンいかがお過ごしでしょうか?
僕は偏頭痛がひどいです。
コメカミがズキズキします。
中に何者かが住んでる感じがします。
たぶんコロポックルかなんかだな。

いやーでも今日は良い日でしたよ。
円山動物園内には「ヘビの巣」があるんですね。
そこには野生のヘビ達がたくさん住んでるんですよ。

んで僕は春から秋にかけて毎日観察して記録を取ってるんです。
もう7年くらいになりますな。

例年なら4月の中旬~下旬くらいには第一陣のヘビ達が冬眠から起きて活動開始するんです。
でも今年は気温が不安定だったもんで5月に入っても全然姿をみかけない。

でもね、ここ数日の陽気で一気に活動開始ですよ。
今日観察できた一部始終を貴重な画像と共にお送りいたします。
長いですぜ。そしてしつこいですぜ。

まず発見したのは彼。


シマヘビの♂。まあこの時期うろうろしてるのは大抵♂です。
♀を探してさまよってるんですよ。
すごくでかい個体です。そして腹がパンパン、捕食した後だったんでしょうね。

次はいきなり真打登場、我らが世界に誇る「アオダイショウ」です


これも♂、非常に美しい個体。
まあ毎年会ってるんですけどね。
実は僕、ここのヘビ達とはほとんど顔見知りなんですよ。
すげーべ。

そしてふと横の橋を見てみると・・・ん?あれはもしや・・


走り寄ってみると求愛の真っ最中、アオダイショウのペアね。
ヘビ達は冬眠明けすぐに繁殖期に入るんです。
下が♀、この♀も毎年見てるんだよなーでもあまりキレイじゃないんだよね。
この状態から交尾に至るまで早ければ10分程度、だからカメラを構えて待っていたんです。


レンズを通して観察していると・・・ん?
20070505-06.JPG

邪魔者登場。こういう奴ってどこの世界にも絶対いるんですよ。
特にここは局所的にたくさんの個体が暮らしてるんで、日々ニアミスなんです。
秘め事は隠れてやらんとね、こんな目立つ場所は良くないな。

そして何気に横を見てみると・・・・
さらにもう1匹がずんずんこちらへ。
20070505-07.JPG

もう4匹で絡み合いです。
20070505-08.JPG

最初に居た♂はすぐに逃げて僕の尻の下に隠れました。

すごい絵ですよね、これヤラセじゃないですから。
僕はいつも周りから嘘つき扱いされるんですよね。
普通に日常の出来事を話してるだけなのに。
んで後日「え?あれほんとだったの?」ってね。
20070505-09.JPG

こういう状況でもアオダイショウってのは闘争しないんですよ。
彼らはただ本能の赴くまま行動しているだけ。
無駄なことは一切しないんです。
生粋の平和主義者。
ほんと良い奴なんですよ。

その後結局全てバラバラ、♂達は橋から下へ降りていっちゃいました。
20070505-11.JPG

かわいそうなのは残された♀、この顔見てくださいよ。
ボッツーンですよ、しばらくピクリともしなかったですから。


んでバラけた♂達はというと・・・・


二匹でブラーンですよ。
川に落っこちそうになっっちゃって。

まあそんなこんなで満足して帰ろうとしたら
20070505-13.JPG

またシマヘビですわ。
頭だけ隠しちゃって。

さらにすごいことに
20070505-14.JPG

よく見て下さいね、右下がシマヘビ、そして画像左上。
再びアオダイショウです。
シマヘビとの伝説のコラボです。

そしてまたまたアオダイショウ。
20070505-15.JPG


今度こそ帰ろうとしたら・・・
20070505-16.JPG

どっこいアオダイショウ。

疲れたでしょ?
僕も疲れました。

他にもまだいたんですよ。
今日は約30分で11匹のヘビと出会ったんです。

そう、これが伝説の「ヘビフィーバー」なのです。
こんな素敵で情熱的でエキセントリックな場所が他にあるでしょうか?
しかも中央区・・・・本当に貴重です。
この場所がいつまでも残っていて欲しい、それが僕の願いです。

何度も言いますがすべてノンフィクションです。

20070505-17.JPG

「またね」

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