2009年05月 の投稿一覧
たった一人の当事者。
Posted by zoohonda on 2009年5月27日(水) 21:44
いやーほんとびっくりしましたね。
http://www.cnn.co.jp/science/CNN200905240019.html
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=76832008
以下引用
インドネシアに生息するは虫類のコモドオオトカゲは獲物を攻撃する際、かみついた相手の傷に毒を注入していることが、オーストラリア・メルボルン大のチームの研究で明らかになった。
調査の結果、コモドオオトカゲの毒に感染した動物は急速に血圧が低下し、失血が進んでショック状態になり、戦うことができないほど衰弱してしまうことが判明した。毒の成分のうち、血圧を低下させる作用のある一部の化合物は、西オーストラリアに生息し世界で最も強力な毒を持つといわれているヘビ、“ナイリクタイパン”の毒にも劣らないほどの効力があった。
なるほど・・・そうでしたか・・・
ずいぶん突然のカミングアウトですね・・・
細菌って言ってたじゃないですか・・・
突然そんなこと言われたって、こっちも今さらジローって感じでね。
まあでもどうってことはないですよ。
今まで無毒と言われてた種でも「使われないだけで毒は持っている」ってことはよくある話。
まあコモドはバリバリ使っているみたいですけどね。
もし今回のニュースが「コモドには毒牙があって、大量の毒を注入します」っていうのだったらビビリます。
でもこの手の注入法ならそれほど怖くはないですよ。
ありかなしかで言ったら、50万歩譲って「あり」ですね。
たいしたことじゃないですよ。
自分の父親から「お前には黙ってたけど、実は父さんヅラだったんだよ」って告白された程度の衝撃ですね。
「うん、なんとなく怪しいのはわかってたよー」みたいなね。
この程度の事で今までの関係は変わらないってことですよ。
ただ♀のコニーはちょっとやんちゃだから注意しないといけませんね。
毎日欠かさず行っているダニのチェックの様子。
知らぬが仏。
あっでも皆さんは安心してくださいね。
この調査結果で影響は受けるのは僕だけですから。
ええ、当事者は日本で僕だけなんですよ。
D&DEPARTMENT PROJECT 「D勉強会」お知らせ
Posted by zoohonda on 2009年5月16日(土) 06:41
お知らせでございます。
http://www.d-department.jp/
ナガオカケンメイ氏率いるD&DEPARTMENT。
札幌店がオープンしてからは何度か足を運んでおります。
質実剛健、進化の極み、まさに無駄のない野生動物のようなデザインの家具や雑貨が並んでおります。
僕はここのお店のコンセプトが大好きでしてね、ナガオカ氏の著書も読んでいたんですよ。
うちのナチュラルガーデナー吉野さんもここのお店のファンでしてね。
http://sapporo.100miles.jp/zoo_wood/
だからね、勉強会の依頼があったときは驚きと同時にとっても光栄でしたよ。
しかも札幌店第一回目のD勉強会ですからね。
そこにいきなり僕みたいなゲテモノを呼ぶなんて、主催者様のその勇気とギャンブラー精神に感服いたします。
期待に応えられるよう僕もがんばっちゃいますよ。
店員は50名で参加には申し込みが必要でございます。
http://web.d-department.jp/project/event/090523_sapporo/index.html
皆様、ドーパミン垂れ流しで語り合いましょう。
第7回 D勉強の会
「動物たちの生活環境に迫る」
日 程:2009年5月23日(土)
時 間:15:30 ~ 17:00(15:00開場)
場 所:D&DEPARTMENT SAPPORO 2F
参加費:無料
定 員:50名
お問い合わせ:札幌店 011-303-3333
己喰い。
Posted by zoohonda on 2009年5月12日(火) 05:25
桜も舞い散り、いよいよ初夏に突入って感じですね。
そんな中、我が家のフキは美しくガンガン伸びてきております。
ルーツも「両手にフキ」ですごくごきげんそうです。
フキノトウなんてすでに1mを楽に越えてますからね。
いよいよフキ見の季節が到来でございますよ。
ではとりあえずこの画像を見てください。
ヘビを食うヘビです。
まあ世の中にはヘビを餌としているヘビもたくさんいるんですよ。
代表的なのは、キングコブラ。こいつの主食はヘビです。
身近な種でも、シマヘビとかシロマダラなんてのもヘビを食べます。
ヘビがヘビを食っているとよく「共食い」なんて言われることがあるんですけど、そうではないんですね。
コブラがアオダイショウを食べても種類は違うんで共食いとはいえません。
んでこのヘビはシマヘビ。
たしかにヘビを食うヘビなんですが・・
ん?でもなんか変ですね。
己を喰らってます。
非常に稀な現象なんですが、このシマヘビは年に数回こういう奇怪な行為をやってしまうんですね。
見つけ次第すぐに引き抜いてやるんですが、このまま放っておいたらどうなってしまうのでしょうか?
理由はいろいろ考えられるんですよ。
まずこの個体は非常に老齢(15歳くらい)で目も見えてません。
なおかつ、非常に食欲旺盛で大食漢なんですね。
目が見えないもんだから、顔に触れてくるものはとりあえずなんでも噛み付いて食べようとするんですよ。
その辺から推測しますと、
「何かの拍子に顔に尾が触れました。そしたらなんかうまそうなんでそのまま食べちゃいました。」
そんな感じだと思いますね。
なんかね、すごくやるせないですよ。
お前は一体、給料何か月分の何リングなのよ。
ではごきげんな一日を。
サントワマミー。
Posted by zoohonda on 2009年5月9日(土) 21:34
もうね、サントワマミーですよ。
つまりね、「二人の恋は終わったのね」ってこと。
コモドの繁殖期が終わってしまいましてね。
いやー短かった、激しい情熱的な日々はたった2週間で終了。
結局交尾は確認できず・・
とりあえず僕が観察してない時に交尾が成立してれば良いんですけどね。
でもあのチェリーボーイっぷりだから期待はできませんな。
♂のコナンはね、もうこんな感じですよ。
なんですかこれ。
まったくもって動かざること山の如しですよ。
やる気なしって感じですね。
まあそれでもですね、現在も環境変化を与えると求愛行動は観察できるんです。
こんな感じで。
でもね、良いところまで進んでもすぐに諦めて♀から離れちゃうんですよ。
「なんかこれ以上関係を発展させるとめんどくさいなー」って具合に。
ほんと「お前は草食系男子かっ」て感じでね。
肉食のくせに。
繁殖期にはですね、♀の外見を見ればどのくらい激しい求愛が行われたのかがわかるんですよ。
この時期♂の体はきれいなんだけど、♀はいつも泥だらけ。
常に♂にマウントされてるんで、どうしても汚れちゃうんですね。
あとは体の傷ね、♂は交尾を迫る時に爪で激しく引っ掻くので♀の体には生傷が絶えません。
このブツブツなんだかわかります?ケーシー高峰じゃないですよ。
♀の皮膚のアップ画像です。
すごく厚い皮膚なんだけど、求愛の後は切り傷ができちゃうんですよ。
それぐらい激しく引っ掻くんですね。
でも今は泥も傷もなくいつもきれい。そのきれいな体が繁殖期の終わりを語っているわけなんです。
まああとは再び断続的に繁殖期が訪れるのを祈るのみですね。
これを人為的に誘起させることができるのかはわからないけど、やるしかないっすよ。
再びやるぜ!I LOVE YOU!
草食系男子は卒業よ!
ヨウスコウ再び。
Posted by zoohonda on 2009年5月3日(日) 20:26
これ、ヨウスコウワニの♀。
昨年は産卵数も少なく、受精率も低かったもんで今年はきちんと対処したんですよ。
その成果がこの腹。パンパンでしょ?ええパンパンですよ。
そして先日の朝、ヨウスコウワニ展示場に漂う独特な雰囲気。
そう、産卵を経験した者しか感じとることのできない独特の雰囲気が展示場から醸し出されていたんですね。
とりあえずすぐに飼育員を集めて撮影隊を結成。
この状況をドキュメンタリータッチに記録し、Zooチャンネルに流したかったんですよ。
感動を皆様と分かち合いたいと思いましてね。
そしていよいよ採卵です。
ここに卵が埋まっているわけですよ。
何度もビデオカメラをチェックし、いよいよ撮影開始です。
もう気分は川口浩か藤岡弘か(Wヒロシ)って感じでね。
僕も危機センサーを働かせながらゆっくり掘り起こし始めたんですよ。
でもね、掘れど掘れど何も出てこない。
あれ?あれ?って。
とりあえず一通り掘り返したんだけど卵は一個もないわけですよ。
「何もねーじゃん」「産んでねーじゃん」って感じで撮影隊もシラけてきちゃいましてね。
朝の忙しい時間帯に呼びつけてアンタは何してくれてるの?って感じなわけですよ。
「すいません、僕の勘違いでございました。」
仕方がないのでとりあえず謝ってその場は解散したんです。
まあ♀の体型を見ればすぐにわかるんだけど、♀はずっと水中に居たんですね。
んで水はものすごく濁っていたもんで姿も見えず確認できないんですよ。
産卵前でナーバスになってたからプールの水換えも中止していましたからね。
でもね、絶対におかしいんですよ。
絶対に産んでるはずなんですよ。
この独特の雰囲気は絶対に間違いないはずなんですよ。
だからね、再度一人で確認したんです。
はい、卵ありました・・・
なんかね、もうがっかりですよ。
撮影隊もいないし、フェイントに引っかかってしまった感じでね。
思っていた場所とはちょっとずれてたんですね、さっき撮影隊が立っていた場所のすぐ脇。
あやうく吉田さんに粉々に踏み潰されるところでしたよ。
卵は全部で21個。
満足いく数でございます。
あとは有精卵が何個含まれているかですね。
明日になれば全てがわかります。
そして次の日。
なんと17個の卵が発生しておりました。
無精卵はたった4個。
ものすごい受精率でございます。
ホッキョクツインズに続き、次はワニセブンティーンズでフィーバーいたしますか。
無理やりテンション上げていきましょうね。
ではでは。