札幌100マイル

爬虫類と猛禽類のDeepな世界。

爬虫類と猛禽類のDeepな世界。

2009年12月 の投稿一覧

融合と発展。

イブの夜、皆様いかがお過ごしでしょうか。
やはりミサとか行っちゃってるんでしょうか。
聖なる夜を満喫してくださいね。

星空動物園も無事に終了、今回も満席ということで大勢の方々に来ていただけました。
わざわざ来ていただいた方や、そして普通のプラネタリウムだと思って入ってみたら「少林寺36房」風の男がヘビの話ばかりしていて驚いた、という方にも心から感謝しております。
そしてイベントを企画してくださった青少年科学館の皆様、貴重な体験をさせていただき感謝しております。
今後ともコラボイベントを開催できればうれしいです。
手始めにNPO法人「みんなで死兆星を見る会(お前にも死兆星が見えるのか)」でも立ち上げましょう。

ほんと他分野と融合することでより幅広い活動ができるんですよね。
動物園って細かい視点で見ていくと本当にすごい所なんですよ。
様々な学問や分野と結びつくことで互いに発展できる「素材」が揃っているんですね。
でも双方それに気付かずにチャンスを逃してしまっている、すごくもったいない事だと思うんですよ。
もしかしたらノーベル賞級の研究素材もあるかもしれない。
その際は論文の端っこでいいんで、Naoya Hondaとさりげなく加えていただけたら幸いです。
今後も動物園をフィールドとして利用してもらい、互いに価値観の幅を広げ発展できればと思っております。

では皆様ステキなクリスマスを。


美しすぎる。

札幌市青少年科学館と円山動物園によるコラボ企画「星空動物園」。
http://www.ssc.slp.or.jp/planet/event/planetarium_party/planetarium_party.html
13日はたくさんの方に来ていただいて本当にうれしかったです、皆様ありがとうございました。
チケットも完売してしまい、せっかく来ていただいたのに入場できなかった方達もおられたようで、申し訳なく思っております。
20日は是非とも早めのチケット購入をお願いいたします。

僕も「星空動物園」ってことで、気合が入りましたよ。
当日の朝は3時半に起きてバリカンをセット、頭を1mmの刃で剃りあげていきましたらね。
そんな姿で星座を語る僕は、一等星にも負けない輝きでございました。

いやーでも星って実に美しいですよ。
世の中「美しすぎる」ブームですからね。
美しすぎる政治家、美しすぎる海女さん、そして美しすぎる星空。
忙しく生活していると星空を眺める余裕すらなくなってきます。
こんな身近にある「美しすぎる」星達を見逃しているなんて残念な事ですよ。
皆様これを機会に、会社帰りにでも足を止めて夜空を眺めてみてくださいね。

今の季節だと観察しやすいのは、やはりオリオン座です。
オリオン座にある赤い一等星はベテルギウス。
ちなみに地球に飛んでくるUFOの大半は、この星からやってくるそうです( 友人の佐々木くん談)

星が見えずらい明るい夜は、月の観察がおすすめです。
頭の中を空っぽにして月のクレーターをじーっと眺めてみてください。
きっとケーシー高峰を思い出すことでしょう。

では皆様、20日もたくさんのご来場をお待ちしております。
アバンギャルドな一時を共に共有いたしましょう。
レッツパッション。


最後は「美しすぎるヘビ達」で。

プラネタリウムで逢いましょう(フランク永井風)。

えーいよいよ明日になりました。
札幌市青少年科学館にて行われる「星空動物園」。
http://www.ssc.slp.or.jp/planet/event/planetarium_party/planetarium_party.html

本日最後の打ち合わせを行ってきたんですよ。
プラネタリウムが使えなかったので、リハーサルはなし。
ほぼぶっつけ本番で挑むこととなりました。
20091212-00.JPG

職員の方々は準備で大忙しでございます。
なんせプラネタリウム祭りですよ、山崎パン祭りとは一味違いますからね。
20091212-02.JPG

こんなのもありました。星座占い。
さっそく僕も引かせていただきましたよ。
20091212-03.JPG

大吉。
「好調の時ほど落とし穴に気をつけろ」と書いてありました。
大吉なのに。

そしてその横には「オリジナル宇宙人を作ろう!」
自分で考えた宇宙人を提出して、選ばれたらプラネタリウムに映しだしてくれるそうです。
これはおもしろいですよ。
僕はキン肉マン世代として小学生時代、数々の伝説のオリジナル超人を生み出してきましたからね。
応募せずにはいられませんよ。
必死で二人の宇宙人を書いてみました。
20091212-04.JPG

強そうだわ。
右側の宇宙人はマスクしてますからね。
現代のインフル流行をちくりと風刺してます。
20091212-01.JPG

打ち合わせ風景。天文係の石垣さんと樋山さんです。
お二人とも教養と知性を感じさせてくれる、ステキな方たちです。
完璧な模範的社会人です。
隣の僕なんかカプリコ(イチゴ)とホームパイをボロボロこぼしながらイスでバランス立ちですからね。
帰宅してからふと思い出し、自分の民度の低さに涙が出そうになりました。

それでは皆様、明日14時20分からです。
たくさんのご来場を心よりお待ちしております。
ロマンチックな一時をともに共有いたしましょう。

冬支度。

12月に入り、冬支度も急ぎ足となってまいりました。
皆さん衣類の衣替えやらなんらやで四苦八苦しているようですね。
いつも不思議に思うんですが、夏服と冬服ってのはそんなに明確に区別されるもんなんでしょうか?
「夏来ている服にコートを羽織れば冬服じゃん、靴もスニーカーを長靴に履き替えるだけじゃん」っていつも思うんですよ。
一体何を出したり入れたりする必要があるのかさっぱりわからないんです。
僕にとっては世界七不思議のひとつなんですね、「衣替え」という行為は。


僕の場合、毎年この時期は爬虫類たちの冬眠準備で忙しくなるわけですよ。公私共にね。
動物園の爬虫類たちは、暖房が入っているんで冬眠させることはできません。
でもね、繁殖させる種においては一部マシーンを使って人工的に冬眠を行っているんですよ。
こんな感じでね。


これは恒温器。温度を上げたり下げたり、一定に保ったりできる装置。
ここに冬眠させたい個体を入れて、徐々に温度を下げていくんです。
冬眠時の適温は種にもよるけど、うちの場合5~7℃くらい。
1日2℃ずつ温度を下げていって、冬眠に入れていくんです。
冬眠期間は3~4ヶ月間くらい。
恒温器の他にも大型の冷蔵庫を使うこともあります。
なんせ冬眠させる種が多いもんで、スペースが全然足りないんですよ。


冬眠準備を終えたヘビたち。
具体的にどんな準備をするかというと、「絶食」です。
約一ヶ月くらい給餌をやめて、消化器官内を空っぽにするんですよ。
消化器官内に物が残っていると、冬眠中にそれが腐敗したりして危険なんです。

野生でも10月くらいから温度が下がっていきますよね。
まだ冬眠するほどの温度ではないんだけど、餌を食えるほど高くもない。
この時期に排泄だけ行って、消化器官を空っぽにしてしまうんですよ。
そして11月くらいに冬眠に入るんですね。
一見中途半端で意味がないような時期に、実はすごく重要な営みが行われているわけですよ。
ほんと自然界ってのはうまくできてます。

冬眠中の注意点は2つ。
一つ目は乾燥。
特にマシーンなんかを使うと器内の湿度がすごく下がるんですよ。
極端に乾燥させてしまうと中の動物は脱水で短時間で死んでしまうんですね。
だからヘビが入っているケースは、ある程度密閉して湿度を保った状態で維持するんです。
まめに様子を見て水を入れたりしながら日々調整するんですね。

2つ目は温度を確実に下げること。
中途半端な温度だとヘビ達は冬眠できません。
野外で言えば10月の状態がずっと続いてしまうのですよ。
2ヶ月くらいなら平気だけど、4ヶ月も続くとさすがにダメージがでかい。
かちっと確実に温度を下げることが大切なんですね。

この2点さえしっかり管理すれば、半年くらい冬眠させてもヘビにはまったく負担はかからないんですよ。
体重の減少もほとんどありません。
ほんとうらやましいっすよね。
僕も冬眠したいです。






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