札幌100マイル

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爬虫類と猛禽類のDeepな世界。

by zoohonda

zoohonda
プロフィール

本田 直也

◆ 1976年 札幌生まれ
◆ 1996年より円山動物園勤務
◆ 担当は爬虫類館と猛禽類のフリーフライト
◆ NPO法人日本放鷹協会認定 諏訪流鷹匠。

春から夏は爬虫類を求め、北海道、沖縄のフィールドワークへ、
秋から冬は愛鷹、愛犬と共に鷹狩りへと素敵な日々を送っている。

鷹やら犬やら爬虫類やらと山の方で暮らしている。


投稿したブログ数:395件

バックヤードから2(カメレオン)

いやーほんと大雪が降りましてね、除雪三昧の日々ですよ。
周りのみんなも除雪のおかげで「筋肉痛だー、体イテー」って口を揃えて言ってます。
ほんと情けないですね。
僕なんてね、どっこも痛くないですよ、全然平気です。
僕の場合は2,3日遅れてきますからね。
あまりのタイムラグに、なんで筋肉痛になっているのか正直わからない時もあります。
ほんと真のタフガイですね、僕ってやつは。

では今宵はですね、広い認知度にも関わらずお茶の間で語られる事の少ない動物「カメレオン」についてお話しますね。
円山動物園には現在2種類のカメレオンが飼育されております。
一昔前はカメレオンは3ヶ月間生きていれば万々歳と言われていたんですよ。
そのくらい飼育が難しいってことなんですね。

今は飼育法もある程度確立され、長期飼育も可能となってきています。
それでも爬虫類の中では最も手間がかかる部類なんですよ。
僕も飼育が安定するまではほんと振り回されっぱなしでしたもん。
今こうして瞳を閉じると、導入時の苦悩の日々が思い出されます。
20110114-10.jpg

これはパンサーカメレオン、マダガスカルに生息しています。
すごい色ですよね、体色が派手なのはオスでメスはものすごく地味なんですよ。



カメレオンってのは体調や気分によって体色を様々に変化させます。
だからある意味わかりやすい動物なんですね。
声は出さないけど、体色変化で積極的に意思表示してくれるんですよ。
このピンク色の個体は発情中のメスです。
「繁殖の準備ができましたよー」って教えてくれてるんですね。
こうなったらオスと同居をさせるんですよ。

20110114-09.jpg

そして交尾。
タイミングが合っていれば、同居後すぐに交尾が行われます。
交尾時間は30分から1時間ってとこですね。

20110114-12.jpg

こちらは交尾から数日後のメス。
この何とも言えない天井のシミのような体色は「妊娠しましたよー」っていうサインなんですね。
ほんとおしゃべりな子達なんです。

20110114-11.jpg

そして産卵。
交尾から産卵までの期間は早くて20日程度。
円山動物園では2回目の産卵なんですが、交尾後24日目でした。



卵はですね、すごく小さくて長径2cm程度、そして多産です。
前回は初卵ってこともあってか、サイズも小さくすぐにダメになってしまいました。
今回は前回よりは良い感じですね。
そのうち小さなクリーチャー達が誕生するかもしれませんよ。
皆様、期待しないで待っていてくださいね。









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