札幌100マイル

爬虫類と猛禽類のDeepな世界。

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2012年02月08日 の投稿一覧

さよなら千石正一先生。

2月7日、千石正一先生が亡くなられました。

千石先生は研究者としての活動のみならず、メディアを通して様々な動物の魅力を人々に伝える偉大な伝道師でありました。
千石先生に変わるカリスマ動物人はたぶんもう現れないでしょう。
本当に残念です。

 大病を患っての闘病生活、そんな中でも精力的に仕事をこなし、札幌にも毎年のように来られていたんですよ。
その度に円山動物園でも講演や爬虫類ガイド、円山スネークアート展の審査員など快く引き受けていただきまして、園としても大変お世話になっていたのです。
先生と交流した市民の方もたくさんいたのではないでしょうか。
ほんとに子供にやさしく、サービス精神旺盛な方でした。
僕自身も公私ともにお世話になっておりまして、一緒にフィールドに出かけたり、ペット屋巡りしたり、手料理を食わしてもらったり、古い資料をもらったりと、楽しい思い出ばかりです。

でも本当に心残りな事が1つあります。
それは新は虫類・両生類館を見てもらうことができなかったこと。
最後に来札したのは一昨年の5月で、準備の段階からすごく楽しみにしてくれてたんですよ。
「オープンしたら絶対に俺を呼べよ!なんでもやるから!」なんてよく言っておりました。
そしてオープンの4月23日、偶然にもそれは千石先生の誕生日。
しかし体調がすぐれず、結局来札は実現できなかったのです。
本当に残念でなりません。

千石先生のメッセージはどんな立派な動物園よりも多くの人々の心に届いたと思います。
心より感謝、そしてご冥福をお祈りします。






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