札幌100マイル

爬虫類と猛禽類のDeepな世界。

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『プライベート』カテゴリーの投稿一覧

一方その頃我が家では。

いやー毎日暑いっすねー。
ハートが。




今夜も星がきれいですよ。
実は僕、天体マニアでもありましてね。
好きな星座は「こと座」、好きな1等星はアルデバラン。好きな星団はもちろんプレヤデス。
まあロマンチストな一面も備えておるんですよ。

小中学生の時は月刊「天文ガイド」も買ってましたね。
6年生の時なんか天体望遠鏡で太陽を直接見ちゃいましてね。
あやうく目玉を焼いてしまいそうになった経験もあるんですよ。
これがほんとの目玉焼きってまじで洒落にならんですよ。
虫眼鏡ですら火をつけることもできるんですから。
真似しちゃダメです。

爬虫類館同様、我が家の爬虫類達も繁殖真っ最中でございます。
うちには爬虫類部屋ってものがありましてね。飼育個体数も結構多いんですよ。

「何種類飼育してるんですか?」よく聞かれます。
種類は少ないです、6種類だけ。
でも1種につきたくさんの数を飼育してるもんだから個体数は多いんですね。

「なでたり話しかけたりするんですか?」
一切ありません。
愛玩動物って感覚はまったくないんですね。
繁殖を目的とした飼育を行っております。
必要なのは客観的視点。自分の物差しを捨てどこまで頭を真っ白にできるか。
冷めた仕草で熱く見てるわけですよ。

「水槽で飼育してるんですか?」
水槽は使ってません。
ヘビ類は自作の「ヘビマンション」で機能的な管理をしております。
男のDIYです。

「電気代かかりますよね?」
基本的には暖房も冷房も使いません。
冬になれば冬眠させちゃいますから。
春先に一時的に使う場合はありますけどね。
夏場は爬虫類に集中、冬になれば冬眠させて鷹に集中、素敵な生活です。

「餌代かかりますよね?」
ええ、つらいです。
おかげで今夜も西友の半額お惣菜です。七時半くらいに行くのがベストです。

では貴重な産卵・孵化画像の一部をご紹介いたします。

20070816-00.JPG

サキシマスジオ(Orthriophis taeniura schmackeri)
総排泄孔から卵が出てくる瞬間です。
この種は卵がでかい、そして産卵数が少ないのが特徴。
この個体は今回5個とわりと多めでございました。


20070816-01.JPG

こちらもスジオさん。
一個産んで一休み。
まだお腹が膨らんでるのがわかりますよね?結局2個だけでした。

20070816-02.JPG

巨大なご婦人、このたび4個の産卵。


20070816-03.JPG

手の上でまったりと。でかいでしょ。
ピンボケです。

20070816-06.JPG

ご存知ヨナグニシュウダ。
やはりでかいわりには産卵数が少ない。

20070816-04.JPG

スペングラーヤマガメ(Geoemyda spengleri)
我が家で最も飼育個体数が多い種。大好きです。
毎年繁殖させてます、累代繁殖ももうすぐ可能です。
でもかなりの気合が必要。結構厄介な種なんですよね。
でもね、
この種の飼育技術は近縁種であるリュウキュウヤマガメ(天然記念物)の保護増殖に必ず役立ちます。
だからここでの経験やデーターってすごく大切なんですよ。


20070816-05.JPG

ヒラセガメ(Pyxidea mouhotii mouhotii )
これも毎年恒例です。
でもまさかの一個。ちょっと手を抜くとすぐに結果として現れます。

ではまた近況をお知らせしますね。
いやー今夜も死兆星がはっきり見えるわ。

ナチュラルガーデニング

今日は休日、のんびり過ごしていました。
百合が原公園さんの花日記を見ていると心が和みますよね。
花っていいなーって。
僕も実はガーデニングとか庭いじりとか結構興味があるんですよ。

ガーデニングといえばイギリスですよね。
イギリスの住宅ってのはフロント&バックという形になってます。
区分けされている土地はすべて細長く、方位に関係なく道路側がフロント、裏がバックヤードなんです。
住宅は道路側ギリギリに建てられていて、裏のバックヤードが広くとられています。

道路に面した玄関側はお客を迎えるため、また通行人に眺めてもらうための華やかなフロントガーデン。
んで広く取られたバックヤードは家族で過ごしたり、好きな庭を作ったりするプライベートな空間。
「使える庭」がそこにあるのです。

日本の場合、南向きにこだわり、家は後ろギリギリに建てて道路に面した前庭を広くとりますよね。
だから庭全体が通行人の目にさらされちゃってる・・
洗濯物も丸見えだし、お茶を飲んだり読書をしたりって落ち着ける空間ではないですよね。
結局「使えない庭」になってしまう・・ほんともったいないです。

まあ文化も気候も条件も法律も違うんで一概にどちらが良いとは言えません。
でもやっぱイギリス式の方が合理的だし、住んでて楽しいと思うんですよね。
だから僕もこの「フロント&バック」という理念を参考にしております。




まずは通行人を楽しませるためのパブリックな空間、フロントガーデン。
ここには色鮮やかな



フキね。
しかも品種改良したわけでもないのにミラクルに成長。
コロポックル5人は暮らせます。


大きさがわかるように典型的なスペングラーヤマガメの♀を置いてみました。


ね?大きいでしょ。



続いてお客さまを迎える玄関までのアプローチはもちろん

20070628-02.JPG

タンポポね。
こちらもミラクルタンポポへと成長しております。
一見タンポポと思いきや、なんかギザギザしてて毛羽立った「タンポポモドキ」みたいのも一緒に生えてます。


大きさがわかるように典型的なトウブハコガメの♀を置いてみました。
20070628-03.JPG

ね?大きいでしょ。


最後は使える庭、バックヤード。
ここには一面の



フキね。
北竜町のひまわり畑を彷彿させる幻想的な風景です。
コロポックル750人は暮らせます。


んで先日・・
20070628-05.JPG

全て刈りました。



「お前、最近ブログ書くネタねーだろ?」と同僚達はいいます。
いえそんなことありませんよ、先はまだまだ長いのです。
どんどんDeepにしていきますのでご了承とご理解お願いします。























動物病院にて(診察室編)

続きです
http://sapporo.100miles.jp/zoo_honda/article/45



ルーツはですね、待合室では終始ごきげんだったわけですよ。
犬やら人やらたくさんいましたからね。

ルーツは犬が大好きなんです。
とにかく他の犬達と遊びたくて仕方がないんです。
普段遊んでくれる相手がいないですからね。

僕だって他の犬達と思いっきり遊ばせてやりたいんですよ。
でもそれはかなわぬ夢・・・・

なぜかと言うとこの犬、ものすごくウザイんです。
ほんとウザさ1000%(トシキカルロス)なんです。

他の犬を見かけると、まずものすごいスピードで駆け寄ります。


この段階でたいていの犬は引いてしまいますね。

そして尻尾をビュンビュン振り回しながら(意図せずにテーブルのマグカップを吹っ飛ばすくらいの力)
腹の下からガンガンを鼻を突き上げて匂いを嗅ぎまくります。
この段階でほとんどの犬は硬直し唸りだします。

犬が怒ってかかってきてもまったくお構いなしです。
攻撃を交わしながら、しつこく激しくじゃれ合おうとします。
空気がまったく読めない残念な犬なんです。

そして最後はジャンプ攻撃です。
まず犬の前に立ち何度もジャンプします。
そしてそのまま近づいていき、犬の背をジャンプで跨ぎながら反復横とびを始めるのです。
みなさまここで戦意喪失。

だから一度でもルーツと遊んだ犬は、ルーツを見かけるとさりげなく方向転換するんです。
その極めて自然なさりげなさが実に絶妙でね。
そしてルーツはキューんという鼻笛を鳴らしその姿を見送ります。

あっでも一度山の中でセントバーナードとレトリーバーに偶然会いましてね。
飼い主さんの了承も出たのでたっぷり遊ばせてやったことがありましたわ。

いやーすごかったですね。
あまりの激しさに10分後には二匹とも嘔吐です。
当然飼い主からはドクターストップ。

ルーツはそんな犬なんです。


話を動物病院に戻しましょう。

先生に呼ばれ診察室に入りました。
なんか異様な空気を感じたんでしょうね。

突然下半身が沈み、プルプル震えてんですわ。
あの長い尻尾が腹にぴったりくっ付いちゃって完全に視界から消えてましたからね。

そして若き獣医師におもむろに抱き上げられ診察台へ。
「すごく緊張してますねーここまで緊張する子は少ないですよ」と先生。
なさけない・・・不甲斐ない・・・父ちゃん情けなくて涙出てくら(東野英心)

ルーツの顔を見ると・・・目を細め決して人とは目を合わさず斜め上を見ています。
これは怒られた時の表情と一緒です。
うっ、ちょっとおもしろい・・と思いつつ見守りました。

診察の際は犬が暴れぬよう必ず抑えます。
まあルーツはでかいんで獣医師さんと看護士さんと二人で抑えてたんですね。
この時に気が付いたんですけど、ルーツったらものすごく臭かったんです。

実はここに来る前、散歩中にオタマジャクシ達の誘いに釣られドブにはまってしまいましてね。
僕は犬が汚れても足も拭かずに部屋に入れちゃう民族なもんで、ついクサイまま病院に来ちゃったんです。

しかも犬を抑えてるのは若い女性看護士・・
なんかそのクサさにものすごく恥ずかしくなってきちゃいましてね。
だってね、教室に放置された柔道着みたいな匂いなんですよ。

まあ、その場で僕にできることといえば
とりあえずクサイのは犬で僕ではないですよってことを確実に理解してもらうことだけです。
だから少し離れて治療を見守ることにしたんですよ。

そして診察も終わりに近づいた頃です。
女性看護士の肘から液体がツーっと流れたんです。
僕は瞬時に気づきましたね、ルーツが失禁したことに・・・

もうクサイやら失禁するやらでなんか僕も無気力になってしまいましてね。
気の利いたセリフも必殺ジョークも浮かばなくて、気づかないふりしちゃいましたよ。

でもさすがプロです、看護士は体におしっこがかかり続けているのに全く動じません。
その姿に僕もホロッときちゃいましてね。

「あれ?おしっこしちゃいました?」
ここで初めて気がついたふりをし、謝まりました。
どっと疲れた1日でした。
20070614-05.JPG

「いやー先ほどは失禁してしまいまして・・・・お恥ずかしい・・・」


20070614-04.JPG

彼も疲れたんでしょう。
ものすごい寝方です。




「おっす、失禁犬です」

動物病院にて「待合室編」

愛犬ルーツの予防接種に行ってきたんですよ。
でも僕は動物病院の雰囲気が苦手でね。



動物病院って仲良し飼い主さん達が集ってるでしょ?
なんかあの輪の中に溶け込めなくてね。
「ヤングママ、初めての公園デビューの巻き」みたいな感じなんですわ。

頼む、誰もいないでくれ・・・祈りながら病院のドアを開けたんです。
いやーびっしりでしたね、小型犬を連れたマダム達で・・・

洒落た小型犬を連れたマダム達の中にガリガリの巨犬を連れたガリガリの男が入るんです。
嫌でも目立ちますわなー。談笑もピタリと止まり、視線は一気にこちらに集中。

まあ強烈な視線の中、さすがに僕も無視はできませんよ。
そして口から出たセリフは「あは、こんにちは・・・」
いやーこの瞬間僕は世界一かっこ悪かったですね、「あは、こんにちは」って。

しかも僕が入ったとたん犬達が全員吠え出してね、マダム達も床にいた犬達を一斉に抱えたんですよ。
別に猛獣連れてるわけじゃないんだからさ。

まあそんな不穏な空気の中とりあえず受け付けを済ませ、隅っこーの方に目立たないように座ったんです。
全然読みたくもない「愛犬の友」なんかを開きながらね。

そしたら案の定きましたよ、マダムの質問攻め。
「きれいな子ねーどんなトリートメント使ってるの?」

くそ、いきなりトリートメントときたか・・
間違いなく犬種を聞かれると思って完璧にシュミレーションしてたのに不意を付かれたぜ。
自分ですら固形石鹸で頭洗ってる(坊主だから)のに、犬にそんな洒落た物使うわけないじゃん。
「年に一回シャンプーするくらいです。あとは汚れたら自分で舐めてます。」

そしたら今度は向かいに座ってた眼鏡の奥に鋭い眼光を持ったマダムですよ。
「それジャーマンショートヘアードポインターよね?イギリスのキツネ狩り用の犬でしょ?5歳くらいよね?」

くそ、このマダムったら全て間違ってるぜ・・・
うちのはイングリッシュポインターだし鳥猟犬だし2歳なのに・・・
しかもジャーマン(ドイツ)と言っておきながらイギリスってどういうことなんだ・・
ほんと詳しいんだか無知なのか全然わからないぜ・・
いったいどうしたらいいんだ・・・
悩んだ挙句とりあえず笑顔で否定。

すると別のマダム「お名前はなんて言うのかな?」
うわっ出た、飼い主ではなく、犬に直接質問攻撃!
僕は顔をこわばらせながら「ルーツって言うんだよねー」って
もう恥ずかしくて死にそうです。

さらに間髪入れず隣のマダムは「はいお手!お手!」って。
しかも「お手」って手を差し出されるたびにルーツはその手をペロッペロッ・・・
もう限界だ・・・・
くそーお手くらい教えておけばよかった・・激しく後悔・・・

そうこうしてるうちにやっと順番が回ってきましてね、見事その場を脱出ですよ。
しかしトラブルはまだ続くんですわな。

次回へつづく・・・


「はあ?お手?んなもん知るかっ」

ヘビの穴はヘビで埋める

パソコン買いました。
もうノートPCはやめ、デスクトップにしたんです。

いやーやっぱ最近のマシンは素晴らしいですね。
早いし、ハイカラだしさ。
しかもBTOとやらはすげー安くていいです。ハイスペックマシンもすべてセットで10万以下ですもん。
男らしくビシっと買いましたよ、情熱の60回払い。

実は最近かなりショックな出来事がありましてね。
先日、なんか知らんけどすごい暑い日がありましたよね?
25℃くらいになっちゃったりして。

事件はその日に起きたんです。
僕は帰宅したらまず爬虫類部屋に入るんですよ。
みなさん元気ですかーって具合にね。

んでいつも通り鼻唄まじりでドアを開けたら・・・
暑い・・暑すぎる・・・・・モアーってしてる。

温度計を見ると32度・・・やばいぞこりゃ・・・
暖房と窓の開け具合の微妙な調整を完全に読み違えてしまったのです。
僕が飼育している種類ってのは、熱帯地方に住みながらも暑さに弱い種がほとんどなんです。

一瞬で顔面蒼白ですよ。
すぐにパンツ一丁になり、飼育個体の安否を確認。
まずカメ類をチェック、順々にケージを覗き込みます。
ノープログラム!(祐川飼育員が頻繁に発する間違った英語)みんな元気です。

お次はヘビマンションの住人たちです。
下の階から順々にチェック。
下の階はさほど温度は上がってなかったようで問題なし。

最後に最上階のケージへ。
おー良かったー!♂も♀も異常なしだ!

ん?あれ?
なにやら♂の動きがおかしい・・
元気に動いてはいるが、首がフラフラしてる・・・

この症状って暑さにさらされたヘビが見せる行動です。
神経系がやられているんですよ。

あっ・・・・・あーーーーー!
やっちまった・・・・・・
腰がくだけ落ちました。

すぐに水で冷やして様子を見たんですが、結局その晩にご臨終。
このヘビ、生まれたばかりの状態で譲っていただき、5年間手塩にかけて育ててきた個体なんです。
体長をはかると2m・・・立派に育ってくれてたのに・・・・

いやー落ち込みましたね。
もう頭の中は真っ白ですよ・・・
ちくしょーちゃんと真剣に天気予報を見ていれば・・・・・
窓をもう30cm開けていってたら・・・・
悔やんでも悔やみきれませんでした。




しかし次の日・・・・・
ふと気がつくと2匹のヘビが我が家に到着。

そして、そのまた次の日・・・・・
さらに1匹のヘビを小脇に抱えて帰宅。


やっぱヘビの穴はヘビでしか埋まらないんです。


2006年EU生まれ
情熱の24回払い。(それ以上は拒否される)

はっはーもう誰にも止められないぜ!
誰か俺を止めてくれ。

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