札幌100マイル

爬虫類と猛禽類のDeepな世界。

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『新爬虫類・両生類館』カテゴリーの投稿一覧

流木堀り。

流木堀りに行ってきたのですよ。
場所は札幌の水がめ、「豊平峡ダム」でございます。


現在は冬期閉鎖中のため、特別に許可をいただき入れてもらいました。



山のように積まれた流木、ダムにとっては非常に厄介な存在のようです。
でも僕らにとっては宝の山でございますよ。
色、形を吟味し、レイアウトに利用できそうな物を選んでいきます。

やっぱりこんな時に頼りになるのは吉田飼育員。
「堀り物系」では驚異的なパワーを見せてくれます。


ほんとモグラみたいにどこまでも掘っていきますからね。
ザリガニ採りに行った時なんか、あんまりにも深く何箇所も掘るもんだから沢の流れが変わってましたから。
ほんと一人環境破壊なんですよ。



開発局の皆様、ありがとうございました。
有効に活用させていただきます。

オープンまで10日をきりました。
ミツユビアンヒューマの手を借りたいほど忙しいですよ。

あー旅に出たい。




頭がウスネオイデス。

新爬虫類・両生類館では、動物と同様、植物も重要な展示物となっておりまして、約140種類用意しております。
これは生息地の多様性を伝える上で、生息地のごとの植物を、動物、景観と共に表現することが必要であるってことなんですね。

でもね、僕はほんと植物に疎いんですよ。
正直、植物導入に関しては少し憂鬱でしたね。


オジギ草をオジギさせまくって弱らせたり、ウチワサボテンをスルメみたいにしてしまうほど関心がなかったですからね。
動物園でも自生しているもの以外はポトスとかオリヅルランとか、お母さんが育てるような植物しか扱ってこなかったですし。
でもね、このままじゃいけないってことでいろいろ勉強したんですよ。


僕のモットーは「自宅は稽古場」。
植物栽培スペースを確保して、テクニックを磨いてきたんですよ。
やっぱね、植物もほんとにおもしろいです。
植物単体だけではなくて、動物の飼育環境とリンクさせていくことで、より興味深くなってきましたよ。

新施設は光、熱の質、湿度といった「目に見えない要素」を、建築環境学の立場からデザインしています。
これは札幌市立大学の斉藤先生に協力いただき進めてきたんですね。
これによって動物だけでなく、より繊細な植物も美しく自活できる環境を人為的に作り出すことが可能となるんですよ。
まあそもそも、植物が育たない環境で動物を管理すること自体に我慢ならなかったんですけどね。




「マダガスカルの岩場」にはグリーンドラムにパキポデュームグラキリス、そしてジグザグの木。
やはりマダガスカルは植物もかなり個性的です。

こちらは南米の熱帯雨林


土佐飼育員かと思いきや、このチリチリの植物はティランジア・ウスネオイデス。



ちなみに渡邊くんも頭がウスネオイデスです。



こちらはクマザサとハマナス


蝦夷って感じですね。

そして各ケージにはタイマーで管理されたミストが完備されておりまして、雨季、乾季を人工的に作り出すことができます。
これによって繁殖を視野に入れた上で、動物と植物の概年リズムを人為的に作り出すことができるんですね。

皆様には、動物だけでなく活き活きとした美しい植物の姿もみてほしいです。
とりあえず枯らさないよう、あとしばらくがんばりますね。
ではまた明日。





エリア51より。

ここは新旧は虫類館エリア。
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現在は立ち入り禁止区域となっております。
賑わう園内とは対象的に、ここだけはゾンビハザードでも起こったような異質な雰囲気を醸し出しております。

こちらは旧爬虫類館内部。
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たまに人の気配を感じたり白い影が見えるくらいで、普段は全く人気がありません。
奥から走るタイプのゾンビが集団で現れそうな感じです。

そして新爬虫・両生類館。
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サインも取り付けられ引渡しも済んでおります。
現在は一日中こもりっきりで各ケージのレイアウトを行っているんですよ。
なんせオープンまでに45個の展示場を作りあげていかなくてはなりませんからね。
ほんとクレイジー&ファンタスティックですよ。
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ちなみにこのケージは「アリゾナの砂漠」
新施設では「生息地の多様性」というのもコンセプトの柱となっておりまして、レイアウトは最も重要な作業なんです。
宝石箱のように美しい展示場を作るのが第一使命なのでございますよ。

そして「中米の熱帯雨林」
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実に美しいです。
綺麗なカエル達が優雅に動きまわる姿が想像できますね。
僕はですね、こういった展示場のイメージ作りのために、これまで何年もかけて様々な生息地や世界中の動物園を観て回ってきたのですよ。
ええ、ユーチューブで。

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植物、木、岩を利用し、レイアウトを作りこんでいくんです。
ただイメージと一致させていくまでほんと大変でしてね。
一本の木を配置するのに平気で二時間とかかかってしまうこともあるんですよ。
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このジオラマ感。ほんとたまりません。
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動物も良いけど、ロボダッチを置いてみたくなりますね。


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こちらは、パーマネントでお馴染みの渡邊くん。
昨年に続き、4月から臨時職員としてきてくれました。
無謀な要望にも瞬時に対応してくれ、ほんとに助かっておりますよ。

新は虫類・両生類館は23日オープンです。
とりあえず間に合うようにがんばりますね。
アデュ。

養生が取れて。

完成まで残りわずかとなりました、新爬虫類・両生類館。
後々語り継がれるようなドラマティックなトラブルもなく、極めて順調に進んでおります。
本日大展示場のガラスやアクリルの養生が取れましてね。
やっと来園者目線で施設を眺めることができましたよ。







実に美しく妖艶な展示場です。
もう、ほんとうっとりしてしまいます。

こちらは給水のテスト


これから水を張って、擬岩のアク抜きをするんです。
水を張ったり、抜いたりしながら水質が安定するまで繰り返すんですね。
なんだかものすごいめんどくさい作業らしいんですよ、アク抜きって。
水族館の人が言ってました。

そして小中ケージ群も全ておさまりました。









こちらも宝石箱のように美しいケージ群です。

まだまだ動物は入れられませんね。
これから乗り越えなくてはいけない関門がいくつもあるんですよ。
期間は少ないけど、やることは満載です。



今夜は奇跡の一枚でお別れです。
では皆様良い夢を。

ベールを脱ぐ。

とうとうベールを脱ぎました。
ついにその妖艶な姿をあらわにしてくれましたよ。


新爬虫類・両生類館の外観でございます。

イメージは、東欧の森深くにひっそりと佇む秘密の研究所。
そして中ではニコラ・テスラばりのエキセントリックな博士が何やら怪しい研究を行っている。
これが最初に頭に描いた外観イメージです。
外壁はガルバリウム鋼板屋根材。
そして後ろに見える錆びた古い煙突を借景として利用し、さらなる雰囲気作りを演出しております。

公開型バックヤードのセンターラボ。
ガラスが入りいよいよ形になってまいりました。


「バイオハザード風に」と伝え、形にしていただいたデザインです。

そして展示場も形ができてまいりました。




造形専門の左官職人の皆様。
本当に素晴らしい技術なんです。
でも職人さん曰く「こういうのは得意だけど、普通にまっすぐぴたっと塗るのは苦手だよ」とのことです。

壁暖房、床暖房の取り付け作業。


環境建築学に基づいた施設作りが行われております。

一部、小中ケージ群の搬入も始まりました。


こちらは照明テストの風景。


たくさんの器具を揃えた上で種類、質、色味などをチェックし、ベストな組み合わせを選択します。

こんな感じで様々な立場の人達が、それぞれの役割の中で、能力とセンスを駆使し、日々努力していく事で施設ができあがっていくのですね。
本当に素晴らしい施設だと強く感じております。

そして僕も最近、周りの人達から「ヘルメット姿が様になってきた」と言われるようになりました。
なんだかとても素敵な気分なんです。
ではまた。

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