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エンリッチメント大賞授賞式。
Posted by zoohonda on 2007年11月21日(水) 23:39
エンリッチメント大賞授賞式のため上野ZOOへと行ってまいりました。
今回は2006,07年度合同授賞式ってこともあってサル山担当朝倉飼育員と一緒です。
結局記念講演に使うスライドを完成させることができず、ノートPCとバリカン持参で出発。
上野ZOO見学後、夜ホテルで作業を実施し深夜に無事完成。
その後バリカンで頭を丸める。
しかし頭頂部を刈っている途中でバリカンが故障(調子が悪い)、逆モヒカン姿にしばし呆然。
鏡に写る浴衣を羽織った痩せた逆モヒカン男・・・
そう、このままだと間違いなく授賞式辞退という緊急事態です。
気を紛らわすためとりあえずカミソリで髭だけそってみるものの、当然なんの解決にもなりません。
その後、何とか再起動させることに成功。
今にも止まりそうな弱々しい状態で何とか刈りあげることができそっと胸をなでおろしました。
そしてバタバタしたままいよいよ本番です。
演題は「爬虫類のエンリッチメントって何?」(内容についてはまたブログで改めて)
誰もが疑問に思っている内容についてお話させていただきました。
まあ僕ったら喋る喋る、分泌されたアドレナリンは誰にも止められません。
そんな中、主催者側から文字が書かれた紙をそっと渡されました。
こう書かれてあります、「まいてください・・・・」 と。
そうイエローカードです。主催者様の悲痛な叫びです。
ただでさえ時間が押してるのにさらに喋り続ける僕に対し危機感を感じたのでしょう。
結局20分オーバーで終了。
主催者様はハラハラドキドキ、満足した僕だけが恍惚の表情でございました。
市民ZOOネットワーク、京都大学の皆様大変ご迷惑おかけいたしました。
このような機会を作っていただけたことに感謝しております。
でも上野動物園はほんと落ち着きますよ。
なんだかんで一番足を運んでいる動物園ですしね。
今回も人生の師、長坂拓也氏と初日から合流。
いつものように敏腕飼育員、斉藤☆真理子嬢にお願いし爬虫類館、小獣館などくまなく見学させていただきました。
上野動物園の皆様ありがとうございました。
最終日は多摩動物園にてモグラ館を見学。
トウキョウトガリネズミの飼育についてお話を伺ってきました。
この恐ろしく飼育困難な種をきちんと管理されているその技術に脱帽。
飼育員の菊池さんありがとうございました。
今回は全国で実施されている様々な取り組みを目の当たりにすることができましたね。
とっても刺激的で良い機会になりましたよ。
まだまだがんばらないとな。
突然ですが、告知です。
Posted by zoohonda on 2007年10月21日(日) 20:54
突然ですが、告知でございます。
札幌市立大学主催の「市民公開セミナー」が開催されております。
詳細はこちら
http://www.scu.ac.jp/news/kouza_070905.pdf
10月23日「動物の暮らしと環境」というテーマで、僕がお話させていただきます。
場所は札幌市立大学サテライトキャンパス
(中央区北3条西4丁目 日本生命札幌ビル5階)
18時30分から二時間、定員は40名ですので、お時間のある方はぜひお越しくださいませ。
ちゃんとまじめにお話させていただきます。
ではよろしくお願いいたします。
Cuora zhoui
マイナス思考。
Posted by zoohonda on 2007年9月24日(月) 21:13
いやーいつのまにか秋ですね。
あき竹城ですよ。
実は先日ね、古い友人が久しぶりに訪ねてきたんですよ。
その彼はもう自他共に認める悲観的な人でしてね。
自分でもそのマイナス思考っぷりを売りにしてるような人なんですよ。
仕事や恋愛、いろいろ悩みを打ち明けるんだけどハッピーエンドはありえない、結末は常に最悪なんですね。
とりあえずダメなのがね、彼ったら部屋の中なのにサングラスを取らないんですよ。
しかも顔が半分隠れるくらいのでかいタイプね。
「お前はトムキャットか」って。
まずそのトムを取れ、話はそれからだって。
まあそんな、されどロッケンローな雰囲気で時は過ぎていきましてね。
そして案の定小一時間くらい延々と悲観的な彼の悩みを聞かされまして。
そしていつものように「どう思う?」って聞いてくるんですよ。
だからね、「とりあえず何があっても世界の終わりじゃないから」って一蹴しておきました。
そして「少林サッカー」と「カンフーハッスル」の2枚組みDVDを貸してあげましたよ。
とりあえず黙ってこれを観ろってね。
これで彼も救われるでしょう。
何がダメってマイナス思考が一番ダメだと思うんですよ、僕は。
悩んだって結果は同じだし、もし結果がダメでも世界の終わりじゃないんですから。
だったらその過程くらいは前向きに楽しくやった方が絶対良いでしょ?(吉田飼育員くらい)。
あまり悲観的なことやリスクばかりを口に出すのは良くないですよ。
言霊ってのもあるしね。
僕なんてね、かなり早い時期に人生開き直ったところがあるもんでね。
それからってもの、いつもかなりのプラス思考ですよ。
徹底的にマイナスを排除しますから。
僕はマイナスドライバーすら持ってませんからね。
おかげでいつもネジ山が変になってますよ。
マイナスイオンもダメ、プラスイオンでいつも体がダルダルね。
検査はいつも陽性だし。
まあウソですけどね。
でも生粋のマイナス思考の人はこれくらい徹底したほうがいいかもしれませんよ。
では今宵はどうでもいい話でお茶を濁しておきます。
皆様ごきげんよう。
我が家の新しい仲間。
今月、スコットランドのブリーダーさんのご好意で譲っていただきました。
人ではなく親に育てられた鷹、当然ものすごい神経質。
僕が所属している流派のイベントの日まで仕上げないといけないため毎朝、毎夕、訓練に勤しんでおります。
正直胃が痛い・・・
ダメかもな・・・時間ないしな・・・忙しいしな・・・今回はうまくいかないかも・・・お腹いたい・・・
マイナス思考はいけません。
ご報告と感謝。
Posted by zoohonda on 2007年9月22日(土) 21:03
こんばんは。
札幌市民の皆様にご報告がございます。
この度市民ZOOネットワークによるエンリッチメント大賞「動物園人賞」を受賞いたしました。
大変恐縮でございます。
http://www.zoo-net.org/enrichment/award/2007/
昨今、様々なエンリッチメントが取り組まれている中、マイナーな爬虫類という分野にスポットを当てていただけたことに大変感謝しております。
爬虫類飼育担当としてこれほどうれしいことはありません。
このエンリッチメント大賞、業界においては大変名誉ある賞でございます。
円山動物園の受賞はこれで3回目、地味にがんばっておるんですよ。
2003年度、ご存知吉田飼育員が「飼育担当者」部門で受賞。
昨年はサル山レストハウスが「来園者施設部門」で受賞。
飼育員達は個々の「飼育哲学」を持って日々業務に挑んでおります。
それは一見ワガママで外部からは理解しがたいことも含まれます。
しかしそれらの意見を尊重し、それぞれ個々の個性と実力を発揮できる環境が円山にはあるんですよね。
これも動物園関係者、動物園ボランティアさんたちの深い理解とその活動を応援してくれる市民の皆様のおかげでございます。
本当に感謝しております。
今後とも応援よろしくお願いしますね。
ではありがとうございました。
日本人と魚介類。
Posted by zoohonda on 2007年9月7日(金) 22:55
最近食生活がめちゃくちゃになってましてね。
特に休日が醜いです。
ほんと嫌悪感でいっぱいになりますよ。
これじゃあいかんって感じで今夜は自炊しました。
タラコスパゲッティ(ゲッティという表現に本場ラテンブラッドを感じる)ね。
いやーこれがほんとマズくてね。
なんだかね、とりあえず味がしないんですよ。
おいしいはずのタラコスパゲティが「ちょっと生臭いだけの麺類」になってしまってるんですね。
限りなく無味に近い薄味で、非常にライトな感覚なんですわな。
とっても個性的な味でしたね。
あとこの組み合わせね、タラコスパゲティにスパゲティサラダ(お惣菜)って。
まあたまたま冷蔵庫にあっただけなんだけどタイミングが悪かったですよ。
イタリア人もこんな食い方しませんからね。
麺も固かった。
僕はせっかちな体質だからあんまり長い事茹でてられないんですよ。
カップラーメンも1分半が限界ですからね。
だから麺類はいつもパリパリのスナック感覚。
あとね、なんか臭いんです。
結構きつめの腐敗臭がするんですよ。
鼻を近づけてクンクンしてみると臭いの発生源は海苔。
「ん?なんで海苔が臭いんだろ?」
すぐに僕はピンときましたね、原因は海苔を切ったハサミね。
このハサミはウズラの解体用なんです。鷹の餌のね。
いつもなら軽く洗ってから使うんだけどなんか今日はそのまま使ってしまったんですよ。
んでハサミを確認してみるとやっぱウズラの肉片がこびり付いてましてね。
軽く内臓の一部とかも付いちゃってるんですよ。
「あらー」
まあちょっとげんなりしてしまいましたけど仕方ないのでそのまま気にせず食いました。
ほんと台無しです、台無しナイトですよ。
タラコって高いんです、ちょっと気合入れて買ってきたのに・・・
でも日本人ってほんと魚介類が好きですよね。
世界でもトップクラスの消費量です。
まあ海に囲まれた島国ですから当然ですけどね。
そんな食文化を背景に発展したのが水産学ね。
日本の水産学って非常に進んでいて評価も高い。
この学問は食文化を支えるための産業と即繋がりますからね。
国を挙げて気合を入れるのは当然でしょう。
そんな進んだ水産学を背景に発展してきた日本の水族館。
世界的にも日本の水族館ってのは評価が高いんです。
ほんとすばらしい施設が多いです。
では動物園はというと・・・・まだまだ評価は厳しいです。
そもそも野生動物学という学問があまり発展してない、霊長類学くらいなのかな進んでいるのは。
だぶん金にならないからでしょうね。
野生動物を研究しても産業とは結びつきずらいですから、国も気合を入れません。
日本は野生動物学が不在と言っても過言ではないかもしれませんね。
悲しい現実でございます。
そのような土壌で今後日本の動物園がどのように発展していくのか?
タラコスパゲッティからちょっと暗い話になってしまいました。
では皆さんも素敵な食生活を送ってくださいね。