『未分類』カテゴリーの投稿一覧
アメリカドクトカゲ、産卵はしたが。
Posted by zoohonda on 2016年6月29日(水) 22:53
交尾させたアメリカドクトカゲ。
その後3つの卵を産みましたが・・
残念ながら、ダメ卵。
まあ今年は初産だし、産んでくれただけでもありがたいです。
また来年に期待ですね。
でもアメリカドクトカゲの発情の誘起からペアリングまでのタイミング、非常に厄介でした。
付きっきりで腰を据えて取り組まないと。
一筋縄ではいきませぬ。
アジア産カメ類、繁殖シーズン。
Posted by zoohonda on 2016年6月8日(水) 22:44
現在、爬虫類両生類館では、アジア産カメ類のペアリング真っ只中。
こちらは昨年繁殖に成功したムオヒラセガメ。
今年も継続繁殖を行います。
そしてモエギハコガメ。
今年は円山で産まれた個体の産卵も観察され、累代繁殖も視野に入ってきています。
そして密輸保護個体のジャノメイシガメ。
バックヤードにて粛々と管理していましたが、やっと産卵が見られるように。
無精卵かもしれませんが、とりあえず孵卵器内で管理しています。
チャンスは年1回、失敗を繰り返しながらも着実に前進していく。
飼育繁殖には根気が必要です。
ヨウスコウワニの求愛行動。
Posted by zoohonda on 2016年6月1日(水) 16:03
新施設に移動してから早5年、やっと彼らの「暮らしのリズム」が良い具合になってきたようです。
うちのヨウスコウワニたちは、5年前の新施設への引っ越しにより「住環境」が(ここでいう環境というのは温度や湿度、光の長さや強さといった目に見えない部分の環境)が大きく変わりました。
爬虫類・両生類は、それぞれの生息地においての「季節性」の中で、繁殖も含めた「暮らしのリズム」が形成されていて、しかも適応幅が非常に狭いですから、この現状は、自然下でいうと生息地の「気候帯」が変わったことと同等となります。
当然、新たな環境に順応させた上で、繁殖期の設定から、それを誘起させるまでの年間を通してのケアなど、再度構築していく要件が多々出てくるわけです。
まあ本来であれば、ヨウスコウワニがすぐに適応できるような施設設計を行うべきなのですが、様々な事情により実現も困難でした。
そんな中、やっとこのペアの関係性も安定してきたのです。
ここ数年は非常に中が悪く、闘争も多かったのですが、本来の仲良し夫婦に戻ってきました。
結果的には、約2ヶ月遅れで、求愛行動の活発化が見られるようになりました。
今年は産んでくれるといいな。
まあ期待しないで待ちましょう。
アメリカドクトカゲのペアリング。
Posted by zoohonda on 2016年5月23日(月) 20:48
アメリカドクトカゲのペアリングを実施しました。
アメリカドクトカゲの繁殖は、まだ国内での事例もなく我々の目的の一つです。
何とか成功させたいのですが、ペアリングまでの環境作りやら、ペアの相性やら、様々な困難が待ち受けているわけです。
ここでは10〜15℃での約3ヶ月間の冬眠、その後25℃前後で約1ヶ月間の管理、そして一気に温度30℃まで上げ、日照時間も伸ばして、しばらくしたらペアリング。
こういった複雑なプロセスを経て、交尾が成立しています。
しかしだからと言って順調に卵を産んでくれるかどうかは全然わかりません。
ダメならまた来年ですね。
あわてずじっくりと。
せっかちな僕ですが、爬虫類相手の時だけは時間軸が変わります。
野草の季節。
Posted by zoohonda on 2016年5月3日(火) 19:36
やっとこの時期になりました。
草食性の爬虫類たちの主食である「野草」と「花」がふんだんに使える季節。
この時期の若芽が一番うまそうです。
冬期は仕方なしに市販の野菜類を与えますが、所詮代用食。これによって体調がおかしくなったり、飼育が困難になるという状況はないですが、長期的には使いたくない。やはり市販の野菜は人間用に作られた物、嗜好性は高く食いつきは良いですが、カロリーが高すぎたり、繊維質が足りなかったりと、まあ主食としてはふさわしくないわけです。
あ、あと嗜好性の高い物って食いつきが良い分「良い物」っていうイメージがあるかもしれませんが、真逆です。はっきり言っちゃうと嗜好性の高い食べ物ほど、与える必要がないものがほとんど。動物たちが好むものって、人間もそうですが糖分が高くて高カロリー。しかもただでさえ運動量の少ない飼育下においては、そんな物を毎日主食として摂取するにはヘビーすぎます。上手に使うことができないのならいっそ与えない方がよっぽど良いわけです。
本来野生動物は食料の少ない環境で進化適応してきました。だからいかに「豊かな粗食メニュー」に順応させていくかが重要なんです。毎日ヘビーなうまい物ばかり食べているような個体が、本来食べなくてはいけない「豊かな粗食メニュー」なんて口にするわけがないのです。
最近イギリスの動物園で、サルに対してバナナ使用するのを禁止にしたというニュースがありましたが、爬虫類の管理経験がある人間にとってはごく当然のことで、爬虫類に限らず飼料としてのバナナの使い方の難しさをを知っています。ちなみに爬虫類館では15年以上、通常飼料としてバナナを使用してません。バナナどころか他の果実類もある特定の種を除いては使用していませんからね。
爬虫類のような低代謝の動物はこのような高カロリー食の影響をモロに受けます。例えばリクガメ類にひとかけらのバナナ(人間にとっては小さなカケラでもその個体にとってはそれだけで生命を維持できるくらいの量)を毎日与えたことにより、本来食べなくてはいけない葉物類をも拒絶するということが極めて普通に起こります。つまり問題が表面化しやすいわけです。だから早い段階で警笛が鳴らされる。しかし他種(例えばほとんどの雑食性哺乳類など)においては、常に「甘いものは別腹機能」が働いていますから、満腹状態でも甘くて美味しい物はいくらでも受け付けます。しかしそれによる影響が様々な問題によって表面化しないことが多く、または表面化しているのにも関わらず管理者側が鈍感だったりして日々状況が悪化してしまっている場合も多いのです。人間もそうですが、ほとんどの動物達も長年の不摂生によってすぐに死ぬことはありません。長期的な視野に立って今何を与えるべきかを日々考えていかなくてはいけませんね。
まあそんなこともあって爬虫類両生類館ではとにかく野草類重視なのです。
春から秋にかけては野草刈りが僕の主な仕事です。
うれしいな。