札幌100マイル

爬虫類と猛禽類のDeepな世界。

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サントワマミー。

もうね、サントワマミーですよ。
つまりね、「二人の恋は終わったのね」ってこと。

コモドの繁殖期が終わってしまいましてね。
いやー短かった、激しい情熱的な日々はたった2週間で終了。
結局交尾は確認できず・・
とりあえず僕が観察してない時に交尾が成立してれば良いんですけどね。
でもあのチェリーボーイっぷりだから期待はできませんな。
♂のコナンはね、もうこんな感じですよ。


なんですかこれ。
まったくもって動かざること山の如しですよ。
やる気なしって感じですね。

まあそれでもですね、現在も環境変化を与えると求愛行動は観察できるんです。


こんな感じで。
でもね、良いところまで進んでもすぐに諦めて♀から離れちゃうんですよ。
「なんかこれ以上関係を発展させるとめんどくさいなー」って具合に。
ほんと「お前は草食系男子かっ」て感じでね。
肉食のくせに。

繁殖期にはですね、♀の外見を見ればどのくらい激しい求愛が行われたのかがわかるんですよ。
この時期♂の体はきれいなんだけど、♀はいつも泥だらけ。
常に♂にマウントされてるんで、どうしても汚れちゃうんですね。
あとは体の傷ね、♂は交尾を迫る時に爪で激しく引っ掻くので♀の体には生傷が絶えません。


このブツブツなんだかわかります?ケーシー高峰じゃないですよ。
♀の皮膚のアップ画像です。
すごく厚い皮膚なんだけど、求愛の後は切り傷ができちゃうんですよ。
それぐらい激しく引っ掻くんですね。
でも今は泥も傷もなくいつもきれい。そのきれいな体が繁殖期の終わりを語っているわけなんです。

まああとは再び断続的に繁殖期が訪れるのを祈るのみですね。
これを人為的に誘起させることができるのかはわからないけど、やるしかないっすよ。



再びやるぜ!I LOVE YOU!
草食系男子は卒業よ!


ヨウスコウ再び。



これ、ヨウスコウワニの♀。
昨年は産卵数も少なく、受精率も低かったもんで今年はきちんと対処したんですよ。
その成果がこの腹。パンパンでしょ?ええパンパンですよ。

そして先日の朝、ヨウスコウワニ展示場に漂う独特な雰囲気。
そう、産卵を経験した者しか感じとることのできない独特の雰囲気が展示場から醸し出されていたんですね。
とりあえずすぐに飼育員を集めて撮影隊を結成。
この状況をドキュメンタリータッチに記録し、Zooチャンネルに流したかったんですよ。
感動を皆様と分かち合いたいと思いましてね。


そしていよいよ採卵です。
ここに卵が埋まっているわけですよ。
何度もビデオカメラをチェックし、いよいよ撮影開始です。
もう気分は川口浩か藤岡弘か(Wヒロシ)って感じでね。
僕も危機センサーを働かせながらゆっくり掘り起こし始めたんですよ。

でもね、掘れど掘れど何も出てこない。
あれ?あれ?って。
とりあえず一通り掘り返したんだけど卵は一個もないわけですよ。
「何もねーじゃん」「産んでねーじゃん」って感じで撮影隊もシラけてきちゃいましてね。
朝の忙しい時間帯に呼びつけてアンタは何してくれてるの?って感じなわけですよ。

「すいません、僕の勘違いでございました。」
仕方がないのでとりあえず謝ってその場は解散したんです。
まあ♀の体型を見ればすぐにわかるんだけど、♀はずっと水中に居たんですね。
んで水はものすごく濁っていたもんで姿も見えず確認できないんですよ。
産卵前でナーバスになってたからプールの水換えも中止していましたからね。

でもね、絶対におかしいんですよ。
絶対に産んでるはずなんですよ。
この独特の雰囲気は絶対に間違いないはずなんですよ。
だからね、再度一人で確認したんです。


はい、卵ありました・・・
なんかね、もうがっかりですよ。
撮影隊もいないし、フェイントに引っかかってしまった感じでね。
思っていた場所とはちょっとずれてたんですね、さっき撮影隊が立っていた場所のすぐ脇。
あやうく吉田さんに粉々に踏み潰されるところでしたよ。


卵は全部で21個。
満足いく数でございます。
あとは有精卵が何個含まれているかですね。
明日になれば全てがわかります。



そして次の日。
なんと17個の卵が発生しておりました。
無精卵はたった4個。
ものすごい受精率でございます。



ホッキョクツインズに続き、次はワニセブンティーンズでフィーバーいたしますか。
無理やりテンション上げていきましょうね。
ではでは。

みんなで尖っていきましょう。

新年度に入りましたね。
春は出会いと別れの季節。
「春なのにお別れですか」ってね、皆様もいろいろな別れと出会いを経験していることと思います。
今年度も脳味噌フル回転で、ガンガン尖って行きましょう。
レッツ爬虫類。

スネークアートマニアックスも無事に終了。
たくさんのご来園ありがとうございました。
出店者の方々はじめ、関わってくれた全ての皆様に感謝いたします。


最終日に行われた千石先生の講演の様子。
午前・午後の部とも満員御礼、大好評でございました。
ややわかりずらいダジャレが20秒に一度は入る千石節。


伝説の爬虫類伝道師は最後までノリノリでお話してくれました。
爬虫類というマイナー生物の魅力を世間に伝えていくという作業は地道な努力が必要です。
千石先生の功績は本当に偉大でございます。

僕にとって千石先生はヒーローなんですよ、小学生の時からね。
なんたってわくわく動物ランドから動物奇想天外まで20年以上ずっと観続けてきたんですから。
動物ランドでは完全に司会の関口宏氏を食っちゃってましたからね、そりゃ前髪だけ白くもなりますよ。
ほんと罪と言っても過言ではない存在感でした。

どんな立派な爬虫類館よりも、千石先生が直接世間に伝えるメッセージの方が人々の心に響くでしょう。
やっぱハードよりソフトなんですね、人の力ってほんとに偉大だって事を改めて気付かされました。

僕なんてまだまだ千石先生の毛先にも及びません、0,3石くらいです。
いつの日か蝦夷の万石先生になれるよう、髪を伸ばし精進していきたいと思ってます。
皆様今年度もなにとぞよろしくお願いいたします。
ホッキョクツインズも良いけど、爬虫類も悪くないですぜ。



ロックンロール!
千石先生に多謝!



外部講師。

メリークリスマス。
聖なる夜、皆様いかがお過ごしでしょうか?

生粋のクリスチャンでもある僕は、特に教会に行くわけでもなく夜8時に就寝。
そして朝3時に起きて静かな時間を満喫しております。
最近この早寝早起き生活にはまってしまいましてね。
どうせ早起きするなら思いっきり早い方がいい。
今後は起きる時間を徐々に早めていって、夜11時半には起きたいと思ってるんですよ。

僕は極端な事が大好きでしてね、人間も極端な人が好き。
トンボとスカイフィッシュの区別すら付かないくせに、カゲロウ類なら全種知ってるとかね。
あと毎日3食、源氏パイだけで生きてますって人もかなりかっこいいっすよ。
まあこんな極端生活、是非皆さんも実践してみてください。
人生がきっと豊かになりますよ。

そんなこんなで、最近外部講師として酪農学園大学に行ってきたんです。
授業内容は、「北海道産爬虫類の同定」


まあ僕は研究者でも専門家でもないんだけど、誰よりも野生の爬虫類を観察しているという自負はあるわけですよ。
たぶん石狩管内でも3本の指、胆振日高を合わせても5本の指には入ると思うんですね。
北海道にはヘビが5種類、トカゲが3種類しか生息してません。
これらを瞬時に判断するために何が必要なのか?ってことをお話させてもらいました。


爬虫類同定のために必要なものは、そう、もちろん「蛇眼力」です。
http://sapporo.100miles.jp/zoo_honda/article/143
種それぞれの細かい特徴なんて、ここではどうでもいいんです。
蛇眼力を手に入れるためにはどうしたらいいのか?ってことを2時間語ってまいりました。
これは爬虫類に限らず全ての動物に当てはまることですからね。
科学的に動物学を学んでいる学生さん達に、「ガッと心の目で見る」だの「こうジュワっと脳に直接響かせて・・」などと擬音語たっぷりの非科学的な授業。
学生さん達はちょっとポカーんって感じで僕だけが恍惚の表情でございました。

んで最後はテスト、ヘビの体の一部が写っている画像を数秒ずつ25枚見てもらい種を同定してもらうんです。
途中、ひっかけで外国産種も混ざったりしてて、難易度は超A級。
まあこれで爬虫類同定の奥深さを十分理解してもらえたと思います。
良かった良かった。

あー朝刊まだ来ないな。


サイエンス。

僕はね、「飼育を科学する事が重要だ」って常日頃から言ってるんですよ(高校時代、科学の成績は1)。
でもね、非科学的な事が大好きでしてね。
幼稚園のとき初めて自分で買った本は「心霊写真集」。
マイヒーローは「新倉イワオ」でしたからね。
まあ親もさぞかし不安だったでしょう。
でもこれは「性」なんです。もう誰にも止められないんです。

まあそんな僕がね、先日久々にテンション上がったんですよ。
観ました?テレビでやってた「ツチノコ特集」。
非科学的分野において、僕が最も愛す項目の一つが「UMA」(未確認動物)ね。

世界中には様々なUMAが存在しています。
でも水生系UMAはもう飽きちゃいましたね、ネッシーとかカナダのオゴポゴとかね。

猿人系もいまいち。
雪男しかり、ビッグフッドしかり。
強烈な異臭を放つ「スカンクエイプ」にはちょっとだけ反応。

やっぱ飛行系UMAですよ、テンション上がるのは。
例えばメキシコの「フライングヒューマノイド」、大好きですね。
ほんと初めて映像を観たときは全身の感覚器官が一斉に活動を開始しましたから。
僕の携帯は「フ」って打ち込むだけで「フライングヒューマノイド」って変換されるんです。
それくらい好きなんです。
あとはアメリカの「モスマン」、蛾男ですよ。胡散臭さがたまりません。

でもね、やっぱり外せないのは我が国を代表するUMAの一つ、西表島の「ヤマピカリャー」
僕は西表が大好きで何度も足を運んでるから関心が強いんですよ。

西表島には「イリオモテヤマネコ」が生息しています。
しかし昔から、イリオモテヤマネコより大きなヤマネコが目撃されてるんですね。
それを現地の人は「ヤマピカリャー」(山の中で光るもの)って呼んでるんですよ。
昨年も魚類調査のため島に来た大学教授が浜辺で目撃したってのがニュースでやってましたね。
んー実に興味深い。

以前ある学会に参加した時、イリオモテヤマネコの研究発表がされたんですね。
僕はね、もうたまらず手を上げて質問したんです。
「ヤマピカリャーはいるんですか?正直に教えてください」って。
周りはざわつき、失笑する方もいましたね。
んでその大学教授は満面の笑みでこうお答えになりました。
「いたらいいですね」
僕はピンっときましたね、この人は何か知ってるって。
そのうち真相が明らかにされるかもしれません。
ロマンだな、実にロマンだ。

では最後に僕の本棚からお勧め本を一つ紹介します。


「秘密の動物誌」 激レアお勧め本です。
興味ある方は一緒に語り合いましょう。

ええ、それでも飼育に科学は必要です。

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