札幌100マイル

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爬虫類と猛禽類のDeepな世界。

by zoohonda

zoohonda
プロフィール

本田 直也

◆ 1976年 札幌生まれ
◆ 1996年より円山動物園勤務
◆ 担当は爬虫類館と猛禽類のフリーフライト
◆ NPO法人日本放鷹協会認定 諏訪流鷹匠。

春から夏は爬虫類を求め、北海道、沖縄のフィールドワークへ、
秋から冬は愛鷹、愛犬と共に鷹狩りへと素敵な日々を送っている。

鷹やら犬やら爬虫類やらと山の方で暮らしている。


投稿したブログ数:395件

蝦夷山椒魚

今年もやっと始まりましたね。
みなさんも首を長くして、この時を待っていたのでしょうね。


産卵の時を。

今年は暖冬だったけど産卵時期は例年通りですな。
エゾサンショウウオとエゾアカガエル。
でもここ数年卵の状態が良くないですね。
水質もあまり良くないしな。


北海道には2種類のサンショウウオが生息してましてね。
一つはこのエゾサンショウウオ。
もう一つは釧路湿原に生息するキタサンショウウオね。
キタサンショウウオは地域指定の天然記念物にも指定されています。

エゾサンショウは森と沢、止水さえあればどこにでも住んでますね。
個体数はかなり多い感じですが、最近繁殖できる場所が少なくなってきてます。
すごく長生きなんですよ、僕の知り合いで25年飼育している人いますしね。
だから野生でも成体はたくさんいるんです。
でも子孫が残せない状態になってきてるんですね。
エゾサンショウウオは非常に原始的なサンショウウオで学術的にも貴重な種。
なんらかの保全対策が必要ですな。

普段は陸上暮らし、落ち葉の下なんかにいるんでほとんどみることはありませんよ。
僕は、よく山にミミズを取りに行くんですけど、その時にたまに見かけます。
もっとも観察できるのはやっぱこの産卵時期。


この水たまりの底にはたくさんの♂達が♀を待っています。
♀は後から産卵のためにやってくるんですね。
んで♀が産卵したらたくさんの♂達が放精するんです。
体外受精ってやつです。

僕はサンショウウオとかイモリといった有尾類もかなり好き。
やっぱイボイモリが好きだな、ミナミイボイモリとかすげーかっこいいよ。
兄貴にミナミイボイモリTシャツ作ってもらったしね。
あとカイザーツエイモリも好きだな。飼育する気はないけどね。

まあこれから犬の散歩のついでに毎日観察しますんでまた報告しますね。
この時期の森もすごく楽しいっすよ、つい長居しちゃいますからね。
20070417-01.JPG

忘れられて対岸で放置プレー中のルーツ。

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