札幌100マイル

爬虫類と猛禽類のDeepな世界。

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2011年06月 の投稿一覧

美しきは虫類・両生類の世界へようこそ。

6月26日今度の日曜日、動物園内動物科学館ホールにては虫類・両生類館オープン記念講演会を開催します。
http://www.city.sapporo.jp/zoo/gyouji/utukushikihachurui.html


徳田さんは爬虫類両生類好きなら誰でも知っている、著名な動物写真家です。
最近では北海道の爬虫類、両生類図鑑を出したんですが、これがけっこう売れているようなんですよ。
こんなマニアックな本が売れてるってのが何ともうれしい限りですね。


爬虫類、両生類を撮影するために日本中を駆け回っているお方ですので、エピソードには事欠きません。
非日常的、非現実的なお話がたくさん聞けると思いますよ。
また同時に7月3日まで写真パネル展も開催しておりますので、是非この機会に美しき爬虫類、両生類を堪能してくださいね。

そしてご存知、札幌市立大学の斉藤雅也准教授。
新は虫類・両生類館について建築環境学の立場からズッパリと語っていただきます。
人や動物が健康的に暮らすために熱、光、水、空気の流れなどをより良い形でデザインしていく。
飼育と建築環境学、なぜこの異なる分野が融合する必要があったのかってことがよくわかると思いますよ。
これまでとは違った観点からのお話は、非常に興味深いものになると思います。

そして動物園からは僕がお話させていただきます。
施設が完成するまでの苦労話、展示の考え方、展示動物に関して、など様々な事を軽く尾ひれをつけながらお話させていただきます。

たくさんのご来場お待ちしておりますね。
では会場でお会いしましょう。

悲しいお知らせ。

ガビアルモドキの捕獲・移動のため、とべ動物園に行っておりましたが、結局出る幕のないまま、帰札となってしまいました。

http://www.city.sapporo.jp/zoo/topics/topics2-454.html
昨晩展示場に輸送箱を設置、本日早朝から捕獲、輸送の予定でしたが、深夜に様態が急変、朝方に死亡したとの連絡が入りました。
何がなんだかわからない状況で困惑してしまいましたが、改めてワニの繊細さを思い知らされました。
今年はガビアルモドキの死亡報告が相次いでいます。
円山動物園では1頭が移動後に死亡、草津熱帯圏でも施設改修の際に大型の♂1頭が死亡しております。
希少なワニの繁殖のために行動を起こしたつもりが、結局逆の方へと進んでいる。
非常に遺憾です。
大型の立派な個体で、円山動物園において早々の繁殖を期待していたこともあり残念な結果となってしまいました。

クロコダイルハンター伊予の国へ。

ガビアルモドキの捕獲、移動のため祐川飼育員と、とべ動物園へ行ってまいります!



捕獲するワニのサイズは、アンドレザジャイアント級の4m30cmです!
考えただけでもなんというか、ものすごく胃が痛みます!

今夜は「おみやさん」でも観て早めに寝たいと思います!
あ、今日はおみやさんやる日じゃないじゃん!
では皆様、またお会いましょう!

ヨウスコウワニはじめました。

皆様お待たせいたしました。
円山動物園のリーサルウェポン、ヨウスコウワニの夫婦を新施設へと移動させました。


産卵後の体調を整えるため、しばらく旧施設にてケアしておりましたが、肥立ちも良好であったため先日移動を実施しました。

捕獲はタモ網でヒョイっとすくいあげるだけ。
気持ち的にも大型ワニに比べれば随分と楽ですね、全然馴れてない柴犬を扱う程度です。



そして体重を計って。



二人でえっさほいさと運びます。



速やかに新施設へ。


とりあえずは落ち着いてくれているみたいですね。
でもね、まだまだ気は抜けないんですよ。
ヨウスコウワニに関しても、移動後に死亡した例は複数あります。
ワニの移動ってのは本当に大変なんです。

こちらはガビアルモドキ。
今はすっかり落ち着いてまして、毎日ご機嫌にぷっかりタイムです。


今はこんな感じですが、移動後はずっと拒食が続いていたんですよ。
結局2個体とも餌を食べるようになったのは今月に入ってからです。
ほんと胃の痛む日が続いていたんです。

実に良い顔です、メスワニ特有のやさしく穏やかな顔つきです。
そして今日も愛を語るハイネのような表情で、ぷっかりと浮いています。



でもね、よく見ると鼻の上から歯が出てるんです。


最初、これは何事かと思いましたよ、あんたは一体いつからこんなになってたんだってね。
いやーでもこれ見た瞬間、100年の恋もすっかり冷めましたよ。
だってこれじゃあバビルサじゃん、バビルサモドキじゃん。
さすがの僕もちょっとゲンナリしちゃいましたね。

とりあえず健康上はなんら問題ないようなので、このままにしておく予定です。
それでは皆様、今後とも円山のワニ達をよろしくお願いします。

バビルサ。


犬歯が発達しすぎて肉を突き破り、鼻のてっぺんから突き出ているブタみたいな動物。
僕は大好きです。
NYブロンクス動物園にて。



センターラボから。

は虫類・両生類館のクリーチャー達、なんだかんだで繁殖シーズンに入ってきておりましてね。
よーく観察してもらいますと、あちこちでいろんな光景が見られるんですよ。
特にセンターラボ内では、命の営みそのものが展示されております。
日々変化していく様を、どうぞお見逃しなく。
とりあえず最近の動きをざっとお知らせしますね。

最初はヨウスコウワニの卵、今年は残念ながらダメでした。


元気な有精卵の場合、次の日にバリっと発生が始まり、卵が白濁してくるんですよ。
今回は2個だけ有精卵がありましたけど、発生の開始が遅かったんですね。
そういう卵は早い段階で中止卵になってしまいます。

ミツヅノコノハガエルは無事に上陸しておりますよ。


やっと2個体がカエルになりましてね、体長は1,5cmくらいで実にチャーミングです。
今後も続々と上陸すると思いますので、これから仔ガエル達の世話が大変ですね。
ちなみにあと600匹くらい残っています。
とりあえずセンターラボで展示しておりますので、オタマと一緒にご覧くださいませ。

そしてスペングラーヤマガメの産卵も始まりました。


2卵中、1卵は無事に発生してます、このままいってくれると良いですね。
こちらもセンターラボ内で展示中です。


これはヤドクガエルの卵。
キオビヤドクガエル、マダラヤドクガエル、コバルトヤドクガエルの産卵が始まっています。


一部は孵化もしてるんですが、いかんせんまだ安定しておりませんので、こちらは展示したり、しなかったりです。
ご了承くださいね。

そしてミドリホソオオトカゲも一気にきましたね。


ケージは少し奥に設置してますが、覗き込んでみてください。
きっと情熱的な追尾行動が観察できると思いますよ。

とりあえずこんな感じで毎日がパッションなんですよ。
是非貴重な瞬間を見に来てくださいね。

では皆様、また会いましょう。
今夜は、うしろの百太郎でも読みながらゆっくり寝たいと思います。

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