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ツギオミカドとトッケイヤモリ。
Posted by zoohonda on 2015年11月6日(金) 22:49
これまで展示場で暮らしてきたツギオミカドヤモリですが、この度繁殖に専念するためバックヤードへと移動します。
この巨大な体を死角に潜りこませて姿を眩ましたり、また絶妙な角度で木にへばり付き完璧な擬態を見せてくれたりと、これまで多くの来園者の目を欺いてきました。
この巨大でグロテスクな姿、そして不意を突かれるほど柔らかい皮膚の雰囲気をもっともっと皆様にも視覚的に感じていただきたかったです。
しかし相手はヤモリ、完全な夜行性で日中は隠れることが仕事。
実際、展示場で5年近く暮らしてきたにも関わらず、園関係者からも「え、そんな種いましたっけ?」と声が挙がるほどの徹底した存在感の消しっぷり。実に見事でした。我々も鐙を外して見送りたいと思います。
円山動物園では現在3頭を飼育しておりまして今後は昼夜を逆転させた部屋へと移動し、順番にペアリングをしながら様子を見ていく予定です。
繁殖は決して容易ではありませんが、なんとか次の世代を残せていければなと思っています。
そしてツギオミカドヤモリの後釜はやっぱりこの方。
我らがトッケイヤモリです。
東南アジアに広く分布する大型でド派手なヤモリ。非常にポピュラーな種ですが、やはり「トッケイに始まりトッケイで終わる」と言っても過言ではないくらい深い魅力を持っています。
しかしそのファンシーな外見とは裏腹に、とにかく攻撃的でして、ちょっと寄っただけでも威嚇し噛み付いてきます。
また顎の力も強いですから、接する際は注意が必要です。
お決まりのポーズ。世話している最中はだいたい大口開けて怒っています。
でもタイやインドネシアとか、普通に人家にこのヤモリが暮らしていますからね。ほんと羨ましい限りです。
タイ人旅行者も眉をひそめるトッケイヤモリ。この度華々しくデビューです。
ぜひ会いに来てくださいね。
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