『日記』カテゴリーの投稿一覧
オレゴンの森とオオサンショウウオ。
Posted by zoohonda on 2009年7月28日(火) 06:41
ホッキョクグマの不思議展と同時に開催されている「オレゴンの森」
http://www.city.sapporo.jp/zoo/topics/topics2-217.html
札幌市とオレゴン州ポートランド市は姉妹都市でして、今年で50周年なんですね。
そんなことから動物科学館の片隅でひっそりと始まったオレゴンの森。
オレゴン州ってのは札幌と同緯度でありながら、そこに抱える生態系は実に多様性に富んでおります。
温暖で広大な森林地帯、南へ下れば灼熱の砂漠。
なんとも素晴らしいところなんですよ。
行ったことないけどね。
まあこんなことがないかぎり、オレゴン州やポートランドのことを知る機会ってのはないと思うんですよ。
札幌市民として一度学んでみるのも良いと思いますよ。
酪農学園大学作成「オレゴンの自然」のサイン。
オレゴンと札幌の自然の比較がわかりやすく説明されております。
オレゴンに生息する動物達、7種類だけですが展示しております。
サバクツノトカゲ。
目から血しぶきを飛ばし外敵を撃退するという、ものすごい技を使うトカゲ。
コヨーテなんかも驚いて退散するそうです。
以前テレビで目から牛乳を出す人を観たことがありますが、同じくらいの防御力ですね。
北米に広く分布するゴファースネーク。
大型の美しいヘビでございます。
賛否両論の巨大サンショウウオ、オビタイガーサラマンダー。
僕は大好きです。
他にもキタアリゲータートカゲ、クビワトカゲ、カリフォルニアキングスネーク、ウチダザリガニを展示しておりますよ。
巨大松ぼっくり。
自由に触れますが、マツヤニで手がベトベトになります。
そしてオレゴンとは関係ないですが、夏休み特別展示中のオオサンショウウオ。
長年オオサンショウウオの保護を行っている広島の安佐動物公園からお借りしました。
体長は70cm、まだまだ小ぶりです。
でもね、日本が最も世界に誇れる動物はこのオオサンショウウオだと思うんですよ。
中国とアメリカにも近縁種が生息してますが、この日本のが世界最大。
過去150cmを超えるものもいたんですよ。
ほんと日本の宝でございます。
では皆様、夏休みはオレゴンとオオサンショウウオの絶妙コラボでお楽しみください。
お知らせ。
Posted by zoohonda on 2009年7月8日(水) 22:07
今週の土曜日、野生動物救護研究会主催のフォーラムが開催されます。
会場は円山動物園動物科学館ホールです。
野生動物保護などに関心のある方は是非お越しくださいませ。
僕も発表する予定でおります。
http://blog.goo.ne.jp/kitanet-staff/e/abf7e888a2a36bf1f136b99094594c4f
野生動物救護研究会 平成21年度フォーラム
「傷ついた動物からわかる環境問題」
[日時] 7月11日(土)13:00~17:00
[場所] 札幌市円山動物園 動物科学館ホール(札幌市中央区宮ヶ丘3番地1)
[内容]
13:00:フォーラム開会式
13:10~14:10:事例報告
「鷹匠技術を使った保護チゴハヤブサの放鳥までの訓練について」
円山動物園 本田直也 氏
「羅網死が疑われたハイイロミズナギドリの症例」
野生動物救護研究会副会長 黒沢信道 氏 ほか
14:30~15:30:基調講演
「身近な野鳥の異変からの自然環境モニタリング」
旭山動物園・札幌カラス研究会 福井大祐 氏
「ウトナイ湖野生鳥獣保護センターにおける共育活動」
ウトナイ湖野生鳥獣保護センター 加藤智子 氏
15:30~16:30:総合討論
16:30~16:40:まとめ
16:40:フォーラム閉会
[対象] 野生動物救護研究会会員および野生動物救護・環境教育に関心のある
一般来園者
[定員] 80名
[参加費] 無料。ただし、野生動物救護会員以外の方、
または時間に遅れた会員の方は入園料として大人600円
(年間パスポート1,000円)がかかります。
[申込み] 不要
[お問合せ先・主催]
・野生動物救護研究会会長 盛田徹
tel/fax 0144-73-8949
E-mail:mini-sanc[at]mx32.tiki.ne.jp
※[at]を@に変えて送信してください。
・野生動物救護研究会副会長 黒沢信道
tel/fax 0154-64-2328
E-mail:kuromail[at]d2.dion.ne.jp
※[at]を@に変えて送信してください。
D&DEPARTMENT PROJECT 「D勉強会」お知らせ
Posted by zoohonda on 2009年5月16日(土) 06:41
お知らせでございます。
http://www.d-department.jp/
ナガオカケンメイ氏率いるD&DEPARTMENT。
札幌店がオープンしてからは何度か足を運んでおります。
質実剛健、進化の極み、まさに無駄のない野生動物のようなデザインの家具や雑貨が並んでおります。
僕はここのお店のコンセプトが大好きでしてね、ナガオカ氏の著書も読んでいたんですよ。
うちのナチュラルガーデナー吉野さんもここのお店のファンでしてね。
http://sapporo.100miles.jp/zoo_wood/
だからね、勉強会の依頼があったときは驚きと同時にとっても光栄でしたよ。
しかも札幌店第一回目のD勉強会ですからね。
そこにいきなり僕みたいなゲテモノを呼ぶなんて、主催者様のその勇気とギャンブラー精神に感服いたします。
期待に応えられるよう僕もがんばっちゃいますよ。
店員は50名で参加には申し込みが必要でございます。
http://web.d-department.jp/project/event/090523_sapporo/index.html
皆様、ドーパミン垂れ流しで語り合いましょう。
第7回 D勉強の会
「動物たちの生活環境に迫る」
日 程:2009年5月23日(土)
時 間:15:30 ~ 17:00(15:00開場)
場 所:D&DEPARTMENT SAPPORO 2F
参加費:無料
定 員:50名
お問い合わせ:札幌店 011-303-3333
円山流グリーン・ニュー・ディール。
Posted by zoohonda on 2009年3月13日(金) 05:41
いやーほんと世界同時不況でね。
新聞、テレビも日々悲観的な出来事を伝えております。
これじゃあ世間の財布の紐もさらに締まっていくわけですよ。
完全なる負のスパイラルですね。
世界中が景気対策に莫大なお金を注入しております。
日本でも定額給付金、そして政府紙幣発行が検討されていますよね。
しかしいかんせん実行が遅い、景気対策はスピードが命ですよ。
そんな状況の中、円山動物園としてもこれ以上は黙っていられませんでしてね。
検討時間数分、決定から発動まで2日。
いよいよ100年に一度の景気対策を発動しましたよ。
これ、ヘビの皮。
日本には昔から「ヘビの皮を財布に入れておけばお金が貯まる」という胡散臭い伝説があります。
これによって内需拡大を図り、景気を押し上げようっていうわけですよ。
世界各国が様々な景気対策に取り組んでおります。
しかし、こんな画期的な対策を打って出た国が他にあるでしょうか?
コストはほぼゼロ。
しかも円の価値を下げる心配もなし、インフレを危惧することもありません。
いつもよりちょっと多めにヘビに餌を与えるだけです。
そう、これが「円山流・グリーンニューディール」ですよ。
公的ヘビ皮の注入です。
http://www.city.sapporo.jp/zoo/topics/topics2-170.html
15日の開園と同時に動物園センターで配布します。
限定50名ですので皆様お早めにお越しくださいね。
経済効果は計り知れませんよ。未知数ですね。
まあ世の経済アナリスト達もまだ誰も注目してないですからね。
でもすぐにこれが起爆剤となり世間を震撼させるでしょう。
来月開催されるロンドンG20は、きっとこの話題でもちきりですよ。
ほんとオバマもびっくりです。
「経済の円山」「景気の円山」をこれからもよろしく。
粗食。
Posted by zoohonda on 2009年2月20日(金) 22:31
世の中健康志向で「粗食ブーム」ですね。
動物実験でも特に幼児期から粗食で育てられた個体は長寿の傾向があるそうです。
僕の場合幼児期はほぼお菓子で育ってきたのですでに圏外でございます。
まあそんなことからも「粗食長寿説」ってのは非常に根強いですね。
本当のところはよくわからないけど、飼育経験上その傾向はあると個人的には思いますね。
僕は飼育管理において、同業の方達から「餌足りないんじゃない?」って頻繁に言われます。
でも実際、どれくらいが「粗食」でどれくらいが「飽食」なのかっていう基準がそもそも存在しないわけなんです。人間とは違ってね。
だから動物管理における給餌量や質ってのは相対的に判断できないわけで、適切量ってのが出てこない。
同種であってもこの環境なら肉2kgで十分、でもこちらの環境なら肉2kgでも餓死しますってな具合にね。
様々な要因を考慮し、適切量を見極めていく必要があるわけですよ。
だから「粗食だね」って言われても、僕のモノサシでは極めて「適切である」わけで、一般的に適切だと思われてるものが、実は「超飽食」って可能性もあるわけです。
適切量を教えてくれるのはその動物だけなんですよ。
サインを見逃さないよう、注意深い観察が必要ってことなんですね。
まあ粗食と言えば、僕の粗食っぷりはすごいですよ。
先日の僕のランチです。ほんと「戦後かっ」て感じでね。
米と少しの野菜と・・って宮沢賢治じゃあるまいし。
もう隣の席の土佐飼育員なんて、人の弁当覗いて毎日ゲラ笑いですよ。
でも僕自身はこの粗食生活で少しは長生きできればいいかなって、いたって前向きでして。
まあちなみに宮沢賢治は若くして亡くなりましたけどね。
やっぱり粗食うんぬんより重要なのは、必要な栄養をきちんと取るってことですね。
まあ僕もたまには肉を食おうって思って、先日某とんかつチェーン店に行ったんですよ。
初めてだったもんですごくワクワクしてましてね。
んで店に入ろうとしたら、ものすごい音と共に突然目の前が真っ暗になったんですよ。
僕ったらドアと勘違いして玄関横のガラスにそのまま突進しちゃって顔面と膝を強打しちゃったんですね。
鼻血はドボドボ出てるわ、激痛はするわでしばらくうずくまってたんですよ。
ふと店内の方に目を向けると店員さんもお客さんも全員がこちらを凝視してましてね。
そりゃあれだけ大きな音がしたから無理もないですよ。
まあそのまま鼻血流しながら、何事もなかったように店内に入れば「英雄」になれたんだけど、さすがにそんな猛者にはなれなかったです。
せっかく「とんかつ」がすごく食べたかったのに残念でしたよ。
ほんと豚にも申し訳ない気分で一杯だったけど、その時の僕は完璧なチキン野郎でしたから。
背中を丸め足早に車に戻り、隣の某ギョウザチェーン店に逃げ込みました。
特に食べたいわけでもなかったのにね。
いやー久しぶりに「恥ずかし死」するとこでしたよ。
でもね、僕は必ずリベンジしてやりますよ、店員さんが僕の事を忘れた頃にね。
では皆様も素敵な食生活を送ってください。