札幌100マイル

爬虫類と猛禽類のDeepな世界。

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『猛禽類のフリーフライト』カテゴリーの投稿一覧

スナイパー。

調教中の新トビの近況です。
http://sapporo.100miles.jp/zoo_honda/article/75

訓練はすこぶる順調に進んでおりまして、早けりゃ日曜にでもデビューって感じでございます。
でもまだ筋力も弱く、ビリーのような広範囲の力強い飛行はできませんね。
お客様への鷹匠体験も大勢は無理でございます。
ご了承ください。

名前は「デューク」。
彼は野生を経験した鳥、神経質で背中側に回られることを非常に嫌がるんですね。
背中に回られるのを嫌がると言えば・・・・・そうですね、「ゴルゴ13」です。デューク東郷です。
有能なスナイパーは絶対敵に背中を見せません。背中に回られたらお終いですからね。
まあそんな感じでこういう名前が付きました。
飼料担当の袴田氏命名。

ではトレーニングの様子をピンボケ画像とともにお送りいたします。


ルアートレーニングの様子。
ここでのルアーの役割は緊急時に呼び戻すための最終的な手段。
例えばこの鳥がカラスに追われパニックを起こして遠くまで行っちゃったとします。
いくら呼んでも戻って来ない・・そんな時にこのルアーを使うんです。
視力は非常に良いですからね、どっからでも戻ってきますよ。
事前に鳥にとって何よりも魅力的な物として認識させとくんですよ。
「今夜は寿司ですよー」って言われればすぐに家に帰りたくなりますよね?

ただあんまり多用してはダメ、ルアー自体の魅力が薄れてしまいますからね。
寿司も毎日食ってれば魅力がなくなるでしょ?たまに食うから良いんです。
そう、だからルアーっていうのは「月末の寿司」みたいな存在でなくてはならないのです。
ルアー仕込みさえやってしまえばすぐに紐をはずし自由に飛ばすことが可能なんですよ。

20071006-01.JPG

落ち着いた飛行で、ビリーのような攻撃的な飛行はしませんね。


拳へ止まるときもフワリと美しい。


無駄な動きも少ないです。
当然ですね、野生ではエネルギーの無駄使いは命とりになりますから。

20071006-05.JPG

上空高く上がるまでは時間がかかりそうです。


20071006-06.JPG

いよいよ彼のトレーニングも開始。

皆様、彼らのメッセージを受け取ってくださいね。
では。

ニューフェース。

今日は朝からパープルタウン(ひどい頭痛)に襲われましてね。
素晴らしい朝にhu hu huって感じで一日が始まったんですよ。

耐え切れず頭痛薬を飲んだんですけど、それが目に入っちゃっいましてね。
頭痛が治ったのは良いんだけど、今度は眼痛に見舞われるという極めて異例な状況に陥りましてね。
まあとりあえずエキサイティングな時を過ごす事ができました。


そんな中動物園で開催された札幌人形劇団による「まるまるアニマル人形劇」も盛況のうちに幕を閉じまして。
劇団の皆様、また出店されてた皆様本当にお疲れ様でした。
札幌100マイルを通して様々な活動が展開できるってことは本当に素晴らしい。
これからも共に発展していくことを強く希望しております。

出店ブースでは美人編集長のオサナイさん、狂人石鹸屋の毛玉さんもいらっしゃいましてね。
僕は昔から石鹸派なんです。
頭も体も石鹸で洗っちゃう民族なんですよ。
まあ石鹸派と言っても使用するのはその辺に置いてある手洗い用の石鹸なんですけどね。
だから全身いつもバッサバサのガッサガサですよ。

まあそんなこともあって僕も張り切って毛玉石鹸を購入いたしました。
今日からオイラも毛玉臭、これでお肌もトゥルットゥルッです。
なぜか吉田飼育員も購入してました。これで吉田さんもフッサフサ。

でもってニューフェースの紹介です。



トビです(たぶん♂)。
まだ名前は付いてません。今悩んでおる最中でございます。
この鳥は昨年保護された個体でしてね。
羽はボロボロで丸ハゲだったんです、ほんとひどい状態でしてね。
でも今年の換羽で見事綺麗に復活、ビリーのサブとして訓練することになりました。

訓練開始から今日で11日目。
この鳥はビリーと違って野生を経験しております。
当然、性格は非常に神経質であるため訓練は慎重に進めることが必要です。



基本技「渡り」の訓練(鳥を木などに止めて、呼び戻す)
距離は約20m、反応は良いですね。
野生を経験しているから飛行はとても上手。
でもまだまだ紐は取れませんね、今取ったら間違いなくいなくなっちゃいますから。



体は小ぶり、顔つきは非常にシャープでとっても良い鳥です。
ビリーとはまた違った魅力を持っています。

では皆様、また近況をお知らせしますのでお楽しみに。
寝る。

フリーフライト一時中止のお知らせ

皆様おつかレーションです。
毎日青空ですごく気持ちがいいですね。
ほんと青色1号のように澄んだ空です。

突然ですがお知らせです。
鳥たちを換羽させるため、猛禽類のフリーフライトをしばらく中止させていただきます。
トビのビリーもアメワシのバンジョーも換羽させながらだましだまし飛ばしてきましたがもう限界です。
ここらできちんと換羽させないと来シーズンに影響がでますからね。
皆様ご了承ください。

現在別の鳥のトレーニングに入りました。
近々紹介しますね。
早ければ一ヶ月程度で再開できるかもしれません。



小屋に放たれたビリー、まだまだやる気満々です。
でもあと半月もしたら脂肪も付き代謝も下がり普通の人間嫌いの猛禽に戻ります。
もちろん近寄ると嫌がり逃げますので、近くて写真を撮るのは今のうち。




お久しぶり、白フクロウのセーベル。
現在換羽中です、ほんとに美しい。
この換羽中に彼の中の何かが変わるはず。
今年の冬は見違えるような飛行を見せてくれるでしょう。
こうご期待。



ものすごくお久しぶりというか懐かしさすら漂っているハリスホーク・ロメオ。
ちまたでは死亡説も流れていましたが、そんなことはありません、元気ですよ。
現在換羽中、羽もグレーに生え変わり大人の階段上ってます。

とりあえずみんな元気です。
体調が悪いのは僕だけです。
では皆さんごきげんよう。

お客様の視点から。

先日お客さんの立場でフリーフライトを見学して参りました。

いやー足利・吉田両飼育員のガイドを聞くのは初めてですからね。
実際二人がどんな風にフリーフライトを実施しているのか想像すらできないんですよ。

僕はもう楽しみで、朝からずっとご機嫌でしてね。
「粋な黒塀見越しの松に、あだな姿のムッフフフー(よく知らない)」
もう鼻唄全開で会場に駆けつけましたよ。ほんと父兄参観の気分です。

すでにスタンバイ済みの足利飼育員。


「何で来たの?まじでやりづらいんだけど・・」
と本気でぶっちょう面。

まあそんな微妙な空気の中フリーフライトは開始されました。
20070822-01.JPG

まずはアメリカワシミミズクのバンジョー登場。
爬虫類館裏からステージ上に着地。




ホイッスルでステージから呼び戻す足利さん。
なかなか落ち着いています。
フクロウは不安定な場所を極端に嫌うため拳には呼ばず、安定した止まり木を使います。




鳥も良い飛びです。
ガイドも軽快にこなしておりました。
足利さんは人前でのガイドを苦手としていたんです。
ガイドだけはイヤって感じでね。

でも目の前にはフクロウについて軽快に語る足利さん・・・・・
僕から見ればほんとに信じられない光景でしたよ・
思わずホロっときちゃいましてね。
いつもは見ることのない足利さんの逞しい勇姿に感動いたしました。



そして吉田飼育員がビリーを据えて登場。
本日も100万ルピアの笑顔でお客様をお出迎え。



ビリーの反応はというと・・・・微妙。

20070822-08.JPG

強烈なスクリーマー(鳴きがうるさい)でもあるビリーが一切声を出してません。
鳴きが止まるほど神経質になってしまってるんですよ。
リラックスできていない証拠です。

その理由は据前(鷹を操る人)の精神状態。
吉田さんは「あがり症」です。
しかも今日は僕の登場でさらに緊張度が高まってしまってたんですね。

据前が緊張するとその行動に微妙な変化がおきます。
いつもと違ってぎこちなかったり、鷹を乗せてる拳が不安定になったりとね。
そういった微妙な行動変化が鷹に悪影響を与えてしまうんですよ。
据前は常に平静でリラックスしていることが必要なんです。

しかしそこは経験を積んでる吉田さん、動きは堅いながらも軽快に鷹を操ります。
20070822-09.JPG

所狭しと園内を飛び回るビリー。

そしていよいよクライマックスのルアー(疑似餌)。
紐の付いたルアーを振り回し、鷹が直前まで近づいたら空中高く投げ上げそれを掴ませます。
決まればかっこいいんですが、鳥とのタイミングを合わすのが難しいんですね。

ビリーは頭上をクルクル飛んでいます。
ポケットからルアー取り出し振り回そうとする吉田さん。
しかしルアーの紐が完全に絡まっていてほどけません。

あわてる吉田さん。
すでにルアーを見つけこちらに向かって来てるビリー。

ビリーはもう直前まで来ています。
しかし吉田さんはまだもちゃもちゃ・・・・
と、突然何を思ったのか吉田さん、絡まったままのルアーをそのまま放り投げたのです。
そしてビリーはそれをエアーキャッチ。

いやー驚きました。
絡まったままのルアーを放りなげるという荒技を使うとは・・・・
もうその状況を見ているだけで腹がよじれるほど笑ってしまいましてね。
いやーほんと素敵です、吉田さん。

そしてすかさず吉田さん。
「えー今日のルアーは自己採点で75点です」
きっぱりとお客様に言い放っておりました。

「吉田さん・・・・点数高すぎ・・・自分に甘すぎ・・・・・」
そんな超プラス志向の吉田さんが大好きです。

そして無事にフリーフライトが終了。その途端、ビリーが鳴きだしました。
そう、吉田さんの緊張が消失してリラックスしたのです。
鷹は人の心の奥まで覗けるのですよ。

では。

バンジョー再び。

彼が帰ってきました。
昭和の男前、テクノカットとツーブロックでお馴染みの、足利さんです。
http://sapporo.100miles.jp/zoo_honda/article/24

怪我を克服し先日より合流、まだ走ったりはできません。
裏方としてハリスホークやシロフクロウの世話なんかをしてくれています。


そしてアメリカワシミミズクのバンショー。
再トレーニング中でございます。

懐けを終え、外での飛行訓練を開始したとこです。
いやーやっぱアメワシはいいっすね。
軽やかで機敏ですよ、ほんと。
白ふくろうはワシっぽくて、アメワシはタカっぽいです。
まあフクロウですけどね。

昨年も訓練してるんで、初日から紐なしでビュウンビュンです。



まずは60mの振り替え(人から人へ)足利さんからまみちゃんへ。
実に軽快です。




ういっす、俺登場。



力強いロケットスタート



強風の中でも安定した飛行。



急上昇もお手の物。



まみちゃんと。
肌がきれい。
カメラを構えているのに油断した表情。



久々の再開を分かち合う両氏。

足利 「いやー元気だったかい?さびしかったでしょ?」
バンジョー 「髪切った?」




子供たちと語らう足利さん。

足利さん 「最近家に幽霊が出て寝れないんだよねー」(実話)
子供達  「気のせいだよ」

フライトチーム全員集合。

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