札幌100マイル

爬虫類と猛禽類のDeepな世界。

爬虫類と猛禽類のDeepな世界。

2007年02月 の投稿一覧

鷹狩り犬ルーツ

イングリッシュポインター。名前はルーツ♂
イングリッシュポインター ルーツ♂
アホ面です。

生粋の鳥猟犬
でも生粋の鳥猟犬。山では凛々しく美しい。
うちの伴侶犬でもあるが、本業は「鷹狩り犬」
こいつのおかげで楽しい鷹狩りライフ。
性格は陽気で温厚、鷹を持っていれば誰にでもついていきます。

こいつは元円山動物園獣医師、白水さんの実家(九州)で産まれた子。
白水家はハンター一家で犬もいたくさんいるんですよ。
生後4ヶ月まで親兄弟犬達と暮らし、犬社会を経験した後に僕のところへ。
最高の環境で育った犬なんですわ。


山野に放獣
おしゃれな首輪とリードで小粋にお散歩・・・ではないんだな。
うちのスタイルは山野に放獣。
冬山って歩きやすいんです。笹薮もなくなるし、特に今年は雪が少なく締まっている。
カンジキもいらないですな。


下山
ラッセルしながら猛スピードで駆け下ります。
散歩というより、これはもう「下山」です。

長い歴史の中で人間と犬はお互い必要な存在だったんですよ。
犬が居なけりゃ人類も文明も繁栄しなかったんじゃないかな。
だから犬と暮らすことはごく自然なことです。

デザインと建築とスネークの融合

動物のことしか頭にない、動物と絡まないと自分を見出す事ができない。
そんな異質な非社会的集団、それは飼育係。

そんな僕達が積極的に社会と関わり、活動拠点を広げております。

てんやわんやっすよ。
僕なんか高校出て飼育係となり、十数年間カメと鷹しかいじってないんですから。
家なんてリビング10畳、カメ部屋14畳なんですから、常識なんて通用しませんって。

世間知らずのアホボンがスネークアート展開催のため実行委員に助けられ、
また学ばされがんばっておるわけです。

机の上
んで今日も朝から出展者様達にメールをシコシコ書いておりました。バタバタしてます。
机の上もこんなんですよ。PC横の「イチゴのなんちゃらデザート」は3日目の放置プレーに突入。
よりクリーミーな感じになってきてます。もう触れません。

でもいろんなジャンルのかっちょいいー作品が続々集まっております。
展示数はART部門だけでも60点以上になりそうです。
やっぱ爬虫類って存在そのものがアートなんだなー。
この企画まじおもしれーと自画自賛。


んで夕方からは札幌高専の斉藤先生と伝説のカフェ、エスキスにて打ち合わせ。
伝説のカフェ、エスキス

今回のスネークアート展、生体展示ブースは
札幌市立大学デザイン学部、高専の先生方が企画、設計、作成を行なってくれます。
デザインと建築とスネークの融合。


話はどんどん横道に反れ、建築学的な立場から「人間と動物の快適な住空間の比較」
についての議論へ。これはおもしろい!エネルギー問題まで発展する内容のため動物園から
発信するメッセージとして非常に有効でありました。まじ目からウロコのお話。

札幌市立大学の方達には今後
円山動物園の「グラフィック・アーツ部門」として是非活動していただきたいと思っております。
この部門、欧米の動物園には普通に存在しております。

では寝る。

円山猛禽飛行部隊

毎日午後2時から行なわれている「猛禽類のフリーフライト」
現在は4名体制で始動しております。

今宵はそのメンバーたちの紹介をさせていただきます。


まずは
ジュンイチ ヨシダ
オランウータン担当として知られているが、フリーフライトにおいても重要な役割を担う。
癖が強くコントロールが難しいトビの「ビリー」を努力で克服。
現在は4羽全ての鳥を操ることができる。
我慢強く忍耐の人。以前盲腸が破裂するまで我慢し続けたという伝説をも持つ。
フライドチキンは骨まで食らう。異常なほどタフで強力な消化器管。
体はごつくて力持ちであるが、最近脚だけ細くなってきたのが少し気になる。
しかし本当に良い顔をしている。
まさに100万ペソの笑顔である。


つづきましてこの方
「ミスターネガティブ」こと足利さん
「ミスターネガティブ」こと足利さん。
主にフクロウ類を担当する男前。
口癖は「けど」。
以前、祐川飼育員に「けど、けど言うな!」って怒られた時に
「けど」じゃなくて「Get on」って言ってるんですと平然と言い放っていた。
川崎麻世に激似。
最近は西条秀樹にも似てきた。
昭和の匂いがほのかに香る男前である。


最後はキュートなこのお方
マミちゃん。
マミちゃん。
メンバーの中で最も強靭な精神力の持ち主。
トビのビリーに顔面を蹴られようが、腕を掴まれようが微動だにしない。
動かざる事山の如し。
鳥の扱いが上手く、センスも良い。
鷹が大好き。将来は鷹と暮らしたいと思っている。
でも無口で恥ずかしがり屋。
鷹を呼び戻す際の「ホホッ!」という掛け声を出す時、ちょっとだけ顔を赤らめる。


以上
クールでパッション、陽気でキュートなメンバー達です。

そして僕たち私たちを
健やかなる時も、また病める時も心から愛してくださるようお願い申しあげます。

辛くはないわ、この東京砂漠

クモノスガメの展示場です。
クモノスガメの展示場

カッサカサです。湿度20%です。人間だったら速攻でインフルです。

クモノスガメに対しては毎年12〜2月まで、「カッサカサ飼育」をしております。
展示場の散水を減らし砂漠化させてしまうのです。
この時期のカメたちはまさにカッサカサです。ほとんど動きません、てゆーか動けません。
あえて過酷な環境にさらして、カメの活動スイッチをオフにしてるのです。

餌は通常期は週に3回、でもこの時期は週に1〜2回程度で量も質も下げております。
んで餌を与える前はお風呂に入れ温浴させ、水も飲まします。
ちょっとだけスイッチを入れてあげるのです。
ゼンマイを少しだけ巻いてあげるって感じです。短時間動けるけどまたすぐに止まってしまう状態ね。

んじゃなんでわざわざそんなことするの?って話ですよ。

クモノスガメはマダガスカルに生息しています。
雨期と乾期がある場所です。んで夏は高温で多湿です。そして冬は低温で乾燥してます。

彼らが活動するのは温暖で多湿な雨期。
この時期に栄養を十分とって繁殖も行ない、乾期にはほとんど活動しません。
だから年間に活動している期間って実は結構短いんですよ。
温帯に生息している爬虫類もそうです。冬は冬眠してしまいますからね。

でも動物園という環境は動物に対して常に良い環境を提供するのが普通です。
常に快適な環境を提供し、いつでも活動できる状態を保っているわけです。
動物園で展示している温帯産の爬虫類達も冬眠することなく年中快適な温度の中で暮らしてます。
冬眠なんかしなくても普通に元気だし餌もよく食べてます。


が、しかーし!

実は長期間の快適な状態に耐えられない種もいるんだなこれが。
それがズバリ、
このクモノスガメと同じマダガスカルに生息する「ヒラオリクガメ」(バックヤード飼育・非公開)。
特にヒラオリクガメはほんとに弱い・・・

野生動物ってのは、種それぞれの生息地の環境の中で進化・適応してきた存在。
だから本来であれば、その生息地の環境(温度や湿度、日長時間、食物など)の中でしか
体調や繁殖など生活そのものを持続させることができないわけです。

んなーこたーない!動物園の動物は元気に長生きしてるじゃねーか!って思う方もいるでしょう。
正解です。

普通の動物達は「適応能力」ってものがあって快適な環境に適応して野生よりも長く生きれるんです。
通常哺乳類や鳥類などの恒温動物は適応力が強いっす。動物園の中では元気に長生きできる部類。
(長生きはできでも繁殖ができるかは別問題。それはまた今度)

しかし、きわめて特殊な環境で暮らす動物、または爬虫類を含む変温動物(外温性動物)などは
適応能力が低い。

特にリクガメは長命な動物。
10年くらい飼育したからって飼育法が正しいとは言えないんですよ。
50年以上元気に維持してれば良い環境ですねっ言えるくらい。
「ソロモンの指輪」でローレンツ博士も言ってます。
「リクガメは飼育をはじめた時から死がはじまってる」ってね。
例えばリクガメを飼育してて20年で死んでしまったとします。
それは20年も生きたんですねーではなく、20年かけて死んでいったというだけなんです。
本来であれば100年生きる動物ですよって。

爬虫類の中で常時快適な環境で問題がでずらいのは赤道付近に生息する種類。
赤道直下は気候変動も少なく、常時安定していますからね。
しかし熱帯であろうが、温帯であろうが安定した自然環境ってのはありません。

冷たい雨期もあれば、あったかい雨期もあるし
灼熱の乾期もあればマダガスカルのように低温の乾期もある
北海道のように寒い冬もあれば、沖縄のように温暖な冬もあるわけです。
ぜーんぶ地域によってバラバラ。

んでここですんごく重要なキーになるのが「基礎代謝」。
恒温動物ってのは体温を維持できます。
そのかわり体温を保つために食べ続けなきゃいけないわけです。
燃費が悪いんですよ。

人間も冬は体温維持のために多少代謝が上がり食欲も増しますけど、
夏であろうが冬であろうがちゃんと規則的に食事をしないと体がもちませんよね?
恒温動物は基礎代謝が高く、常時「一定」だからです。

でも爬虫類のような変温動物の場合、体温を保つことができません。
寒くなれば体温は下がりそのまま動かなくなるだけ。
冬眠中は半年であろうと1年であろうと飲まず食わずでも全然平気です。
燃費が良い。


爬虫類は、
温暖で雨が降る時期にだけ代謝が上がり活動します。
んで暑すぎたり寒すぎたりする時期は代謝が下がり動かない。
つまり哺乳類とは違い、生息地の中で大幅な基礎代謝の変化を経験するわけです。

一見「冬眠」や「夏眠」ってのは動物にとっては過酷なだけで意味のない行為に思えますよね?
まして飼育において再現することなんて残酷だ!と思われるでしょう。

でも僕は最初に述べました、彼らはその環境の中で進化適応してきたと・・・
「冬眠」「夏眠」といった過程の中で経験する「代謝の変化」は生きていくために
非常に重要なことなんです。体調の維持や繁殖、生理のリズムを整えるために必要なことなんですよ。

だから爬虫類の飼育には「代謝のコントロール」ってのも常に考えていかないといけないわけです。
温度や湿度や光や餌なんかを積極的にいじりながらね。

んじゃいよいよ答えです。
クモノスガメやヒラオリクガメ、常時快適環境(高温で多湿)で飼育すると
結局最後には「オーバーヒート」しちゃうんですよ。
代謝のスイッチを切って休ます時期が必要なんです。

丈夫なエンジンもまわしっぱなしだと壊れてしまうわけです。
数年は平気でも最後には体のあちこちに負担がかかって病気になってしまうんですね。

ヒラオリクガメなんてまだ7cmくらいの子ガメですが、期間中の3,4ヶ月は全く餌も食べないんですよ。
でも痩せもしないし、体調も崩しません。
代謝が低下してエネルギーを使わないから食べなくても平気なんです。

毎年3月くらいから、温度も湿度も上げていきます。
んで餌の回数も増やし、新鮮な野草や花をたくさん食べさせるんです。
日長時間も伸びてますんで、この時期彼らは積極的に繁殖活動を行なうんですよ。
動物園でも2年前からやっと産卵するようになりました。
孵化までは成功してないんですけどね。

ヒラオリクガメ

すんげー長くなっちゃいました。ごめんちゃいね。
Deepだから仕方ないんですわ。

危険なあいつとメロンネット

えー全国200万人の大蛇ファンの皆様こんばんは。

ビルマニシキヘビのアルビノ(突然変異による色素欠乏した個体)が脱皮しました。
脱皮直後のヘビは本当に妖艶で美しい。

ビルマニシキヘビ

アルビノ個体は視力が弱い個体が多いため、ノーマルに比べると神経質で敏感な面が多々あります。
例にもれず、この個体も神経質で攻撃的な面をもっております。

んで僕はこいつに頭を噛まれたことがるんです。
てゆーか獲物と間違えられて本気締められたことがあるんです。
いやーほんとにうかつでした。

掃除のため、ヘビの部屋に入った直後、背後から後頭部にガブリンコ。
ドアのすぐ上のでっぱりで休んでいたヘビ、僕は位置確認せずに入ってしまったんですね。
しかも運の悪いことに、僕は餌用のネズミを飼育している部屋から戻ってきた直後だったんですよ。

ヘビは非常に臭いに敏感な動物です。ヘビって舌をチロチロだしてますよね?
あれは臭いを嗅いでるんですよ。
空気中の粒子を舌にくっつけてそれを頭の中にある「臭いを分析する器官」に送り込んでるんです。
んでヘビって二枚舌ですよね?
あれは舌の表面積を広げてより多くの粒子をくっつけてやろうって魂胆なんです。
そんだけ臭いを頼りに生きてる動物なんですね。

だから体中ネズミの匂いをくっつけてきた僕は完全に「獲物」なんですわ。
単なる攻撃で噛んできたんなら大した事はありません、すぐに放しますしね。
しかし今回は獲物・・・・入った途端に本気でロックオン。

あっ噛まれたっと思った瞬間、太い胴体でグルグルギューッです。
ニシキヘビの武器は太い胴体、これで獲物の鼓動が完全に止まるまで締め付けるんです。
いやー奴さん本気でしたねー、確実に僕を絞め殺そうとしてましたから。

端から見ればほんと異様な風景ですよ。
展示場内で、痩せたおっさんが頭に白い大蛇を巻きつけて空虚な目でポツリと立ってるんですから。
ターバンを巻いてるかのごとく・・・・・

その時多くの来園者の方がその瞬間を見てたんですよ。
でもなぜか皆さんふつーに微笑ましい顔してるんですよね。
てゆーか噛まれたことに気付いてないんです。獲物を狩る奴さんの動きが早すぎて。
「あーちょっと心が病んでる飼育係がヘビとたわむれてるねー楽しそうだねーハハー」
ってな感じなんです。

「おっ!ばれてない!ラッキー!」
だって爬虫類の担当者がニシキヘビに食われかけてるんですよ?
こんな恥ずかしいことってないっすよ。

だから僕も「噛まれてなんかいませんよー」ってな調子でヘビをゆっくり頭から外したんです。
まあ牙は完全に食いこんでたんで少し時間はかかったんですけどね。
バレないよう、完全に死角になるよう立ち位置にも必死ですよ。
そのうちヘビも獲物じゃないことを認識して力をゆるめて大人しくなりました。

んですぐに展示場を出てお客さんたちのもとへ走りましたね。
ほんとに気付いてないのかの確認と「ただ遊んでただけなんですよー」って伝えに。

そしたらお客さん「いやーよく慣れててかわいいーヘビですねー」って。
おっほんとに気付いてない・・・・・
だから僕も気を良くして、ちょっとハイテンションでヘビについてガイドしてたんですね。
でも少したって皆さんザワザワしだしたんですよ。さっきまでの笑顔も消えてるし。

「ん?どしたの?」と僕。「いや、それ・・」ってお客さん。
指差す方向を見たらすごいことになってましたよ。
大量の流血。もちろん僕の頭から背中にかけて。

その時点で皆さん、全てを理解されたようです。
「あっこいつ噛まれてたんだ。ターバン巻いた陽気なインド人じゃないんだ」って。

もう恥ずかしくてなのか流血でなのかもわかんないくらい顔真っ赤ですよ。ほてりまくりっすよ。
その後事務所に下がって獣医さんに消毒していただきました。

そして被りましたよ、あのネットみたいなやつ。
メロンについてるような。

その晩は涙で枕ぬらしました。


では今夜はこのへんで・・・・・・

次回は「今度は巨大アナコンダに噛まれる」の巻きです。

では。

円山スネークアート展

まだまだ作品、ペット写真募集しております。
詳しくは円山動物園ホームページをご覧くださいませ。


本日は伝説のイベント「円スネ」宣伝のため、ラジオ出演してまいりました。
お相手は我が実行委員広報部長の野谷悦子さん。
フリーライターを生業とし、コメンテーターやパーソナリティとしてテレビやラジオでも活躍されています。
ほんと頼りになるお方です、ヘビも飼ってるし。
野谷さんに限らず、実行委員には愉快な人達が集まってくれてます。


このイベントの発信拠点であり、アート業界に精通、金魚大好きの「カフェエスキス」の中川夫妻。
染色家でヘビ好きのまいちゃん。
イラストレーターとして様々な活動をしてる、みっつこと山岸みつ子。
ウェブの魔術師、岩田くん。
動物園ボランティア、版画作家として活躍中の浅川さん(爬虫類館のアナコンダやワニの模型作成者)
白衣にぴっちり横分け、謎のパフォーマンス集団「近未来美術研究所」の梅津研究員。
んで全てを把握し指示する女、殿村ちゃん。
実行委員長の石山通り動物病院斉藤院長。


こんだけ有能なブレーンが協力してくれれば、鬼に金棒、タカサゴナメラにメトロニダゾールです。
僕はレーガン大統領のごとく振舞うだけで十分です。
皆様感謝しております。


んで本日は終了後、野谷さんと飯を食いました。
スープカレー?カリー?よくわかんないけど初めて食べました。
小洒落た食物を目の前にして固まっている僕に、野谷さんが食べ方を伝授してくれました。
いやー危うく伝説に残る恥ずかしい食べ方をするとこでしたわ・・あぶねーあぶねー。
お互い西表島フリークってことでジャングルに生息する「ヤシガニ」や巨大ヘビ「サキシマスジオ」
猛毒の「ハブクラゲ」などについて2時間ほど議論してきました。


んでその後は職場にて出展希望の方と打ち合わせ、CGアートの素敵な作品にちょっと興奮。
いろんなジャンルから作品がどんどん集まってきております。
おもしーアート展になりそうです。

ではまた。

アデュ。

しばしの別れ

僕んちの鷹。動物園ではなく家で飼ってる個体です。
フィンランドオオタカ(2005年イギリス生まれ、飼育下繁殖個体)の♂。
名前は柊。こいつに惚れてこの2年、共に狩りをしてきました。

フィンランドオオタカ 柊

本日、シーズンを無事に終え小屋へ入りました。
これから鷹の換羽(羽の生え変わり)が始まり、換羽が終わる秋までは鷹と接することもありません。
ただ餌をやるだけ。しばしの別れでございます。

餌は小屋の餌入れ口から投げ入れるだけで僕の姿すら見せません。
あとの世話といったら、2,3日に1回の水換えと月に1回程度の掃除だけ。
それも神経質な鷹を驚かせないように夜間に短時間で済ませちゃいます。

1年間で鷹と接する期間って長くても半年くらい。
鷹狩りをしても良い時期(猟期)は法律で決まっていて、北海道の場合10月1日から1月末まで。
それに合わせて鷹の訓練を開始するのは9月中旬くらいからです。


訓練が始まったら外の鷹小屋から、家の中の鷹部屋へと移動します。
そう、半年くらいは家の中で鷹と暮らしてるんですよ。
えーもちろん部屋の中は糞だらけで、香ばしい匂いが漂っています。

んで半月くらいかけて狩りができるようになるまで訓練し、
10月から獲物を求め鷹狩りへ行くというのが毎年のパターン。
まあ僕も仕事してますんで、狩りへ行くのは休日の2日間だけ。
あとは出勤前に訓練のみやってます。
こんな生活もすでに9年・・・・・素敵な人生です。

鷹小屋

うちの鷹小屋、今年も雪に埋もれてます。
あっあと、たまに近所の方達が散歩がてらに小屋の中を覗いてます。
目が合うと気まずそうにしてますが、遠慮なくどーぞ。


明日は円山スネークアート展の宣伝のためラジオ出演です。
三角山放送局へ行ってきます。
昼くらいから放送すると思うんで暇な方は聞いてみてください。
僕は滑舌が悪いらしいので歯切れの良いトークを心がけたいと思っております。

よく鼻唄を歌ってるだけなのに「はい?」って聞かれます。
別に話かけてねーよ。気分がいいから歌ってんだよ。

あっあと話しかけてんのに普通に通りすぎられることもしばしばです。これはまじで恥ずかしいです。
ちぇ、また独り言になってるよ・・・・と思いつつ、顔が少しほてります。

んじゃまた。

交尾のさせかた(カンボジアモエギハコガメ編)

3日前から湿度を下げカラカラにしとく


飼育ケージ内の物(水入れや隠れ家)を全部とりだす

♂のケージに♀を入れる

上からぬるま湯をたっぷりかけて湿度を上げる(カメにもかけてね)

10分待つ(覗いちゃダメよ)

んで・・・・・・・

カンボジアモエギハコガメ01

交尾成立

行為が終わったら(30分程度)再び♀を取り出し元のケージへもどす

最近♂の行動がもちょもちょしてきたため本日交尾を実施いたしました。
2月に入ると日長時間がのびますよね、爬虫類館は年中暖房しているんで、本来繁殖行動を引き出すために必要不可欠な「温度変化」を提供してやることができないんですよ。

だから、この日長変化を利用して発情のタイミングを調整しているんです。
2月に♂と♀の「やる気」が最高潮に達するように飼育管理を行なうのです。
彼らの行為がスムーズにいくよう事前にしっかりお膳立てをして、
最高のムードを演出してあげるのが飼育係の役割なんですよ。

他に2月に「やる気」を設定しているのは「ヨウスコウワニ」
動物園に来た際は観察してみてくださいね。
あと、かるーく展示場のガラスをドンって叩いてみてください。
きっとエキサイティングな光景を目の当たりにすることができますぜい。

カンボジアモエギハコガメ02

交尾を終えた♂
恍惚の表情・・・・・・・・

伝説のイベント開催します。

3月17〜31日まで「円山スネークアート展」が開催されます。
「ナゼ、多くの人は爬虫類・両生類を嫌うのだろうか?」をスローガンに
札幌に暮らすART集団が新たな視点で爬虫類・両生類の魅力を伝えるという伝説のイベントです。
聞いただけでおもしろそうな感じがするでしょ?

なぜこんなアート展をすることになったかと言うと、まあ僕は昔から爬虫類が好きだし飼育担当者として爬虫類への理解を深めてもらい彼らが愛すべき存在であることをアピールする使命があるわけです。
しかし動物園が発信する「理科チックなメッセージ」はなかなか世間には伝わらないんですよねー。

まあそのような状況の中でも来園者の方も含めいろんな人から爬虫類についての相談を受けることもあります。んでふと気付くと爬虫類に関心を示す人ってなぜが芸術家やロックンローラー(メタル系6・パンク系3・ロカビリー系1)の方達が多いことに気付いたんですね、本当にとっても素敵でウィットに富んだ方達が多いんですよ、まじで。
だったら彼らに新たな視点で爬虫類・両生類の魅力を伝えていただこうってのがきっかけなんです。

独特な感性を持ち合わせている表現者達は爬虫類の魅力を鋭く感じとることができます。
だから常々僕は「爬虫類を好きな人ってかっこいい奴らが多いんだぜ!」って世間に教えてあげたかったんですよ。んで爬虫類はキモくてイヤっていう感情が「何となくかっちょ悪くない?」みたいな風潮ができたらいいなーなんて思ったりもしてたんですね。
何よりも爬虫類・両生類が主役なのが素敵なんです。
爬虫類・両生類だから個性豊かな人達が集まるんですよ。
例えばこれが動物全体を対象にした「アニマルアート展」だったら?んー・・・・・・なんかつまんない。
やっぱ爬虫類だからパンチがきくんですよ、きっとね。
でも「猛禽アート展」はちょっとだけ楽しそう・・・・

あっタバコもあと残り3本、今夜はもう寝ますわ。

次回は愛すべき実行委員達についてお話します。

序文

同僚たちは言うんですよ、「ブログなんて日記なんだから気楽に書きなよ」って。
でもね、僕は「文章には魂を入れて書くタイプ」の人間なんです。
だからね、気楽になんて書けやしないんですよ。
お気に入りのタバコをバクバク吸いながら、コーヒーをガブガブ飲みながら
まさに命をすり減らしながら書き上げるのが僕のスタイルなんです。

でも今回は
非日常的で非現実的な日々を魂込めて書き綴る所存でございます。
健康に気をつけ命ある限り書き綴る所存でございます。
もうやるしかないっすよ。

職場、プライベートな話を中心に、またそれだけに留まることなく奥様向けお気楽簡単レシピから、
OLさん向け星占いまで幅広いニーズに答えていければと思っております。
皆様、どうぞよろしくお願い致します。

pageTop