札幌100マイル

爬虫類と猛禽類のDeepな世界。

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2015年03月 の投稿一覧

オオアナコンダ。

水中でうごめくオオアナコンダは本当に美しいのです。

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くっきりとした水玉模様、

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そして菅原洋一みたいにつぶらな瞳。

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実に愛らしい。

 

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小1時間ほどじっと眺めてみてください。

アマゾンの水底にいる気分になれますよ。

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この個体はほんと繊細で気難しくてですね。

とにかく食欲と嗜好にムラがありすぎなんです。

なんせ4年近く暮らしている中で、餌を食べなかった期間が1年半もあるんですから。

もうね、食欲が気まぐれすぎてほんと参りましたよ。

これまで38年間生きてきた中で、オスヘビにここまで振り回されたのは初めてです。

しかも餌を近ずけると嫌がって逃げるくせに、僕が近ずくとやたらと噛み付いてくる。

急にタイガージェットシンみたいに襲ってくるんですから、ほんと理不尽極まりないわけですよ。

 

まあそんな彼も今では食欲も気質もやっと安定してきまして、巨大ネズミを週1ペースで食べグングンでかくなっています。

オスなもんでそんなに大きくなることはないのですが、今後はもっと迫力が出てくると思いますよ。

ミステリアスなアナコンダに是非会いにきてくださいね。

 

エゾサンショウウオ産卵。

エゾアカガエルに続きエゾサンショウウオの産卵も始まりました。

ここんとこみんなで集まって何やらやっていたんですよね。

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そして無事産卵。

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いやーそれにしてもエゾサンショウウオってほんと素晴らしい生き物ですよね。

この画像の子はオスなんですけど、もう随分長く動物園で暮らしているんですよ。

年齢はたぶん25歳くらい。

あと30年はここで元気に暮らしてほしいです。

卵はとりあえずこの状態で孵化を待ちたいと思います。

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先日のエゾアカガエルの卵ははすでに孵化しております。

オタマジャクシ達が元気に泳いでおりますよ。

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この時期にしか観察することのできない貴重な親子展示。

若干地味ではありますが、とても素敵なシーンです。

日々闘争。

 

 

 

 

ヨウスコウワニのペア。

今年もいよいよ繁殖シーズンがはじまり、求愛行動が活発化してきております。

でも例年に比べなんだかものすごく仲が悪いんですよ。

日々流血騒ぎの闘争を繰り返しているんですね。

 

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こういった闘争は、これまでは年に3回程度しかなかったんです。

でも今シーズンはやたらにエキサイトしている。

 

 

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早く相性抜群だったあの頃に戻ってほしいです。

経過を見守ります。

 

 

 

目覚め。

円山名物「爬虫類両生類の冬眠展示」、季節の移ろいに伴い間もなく終了となります。

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現在は温度と光周期をいじりながら春化処理を行っている最中。

「ササラ電車」に次ぐ、今後は札幌冬の代名詞となっていくかもしれないこの「行動させない」という斬新な展示。

今シーズンも例年通り特に世間に知られることなく終了いたします。

これまであまり動くことなかったヘビ達も、これからは若干ですが動くようになりますのでどうぞご了承ください。

しかしそんな中、実はまだまだ冬真っ只中の種類もいるんですよ。

まずはコウヒロナガクビガメ。実は昨年の産卵に続き、なんと今年2回目の産卵も行われております。

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そして産卵後から、水温を下げ日中の時間も短くし、休眠状態へと移行。

 

メスは割と動き回りますが、オスは一日中こんな感じでじっとしています。

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他にはアルマジロトカゲ。こちらも温度を下げ若干の不活発状態で維持。

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そしてワニトカゲもね。

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トゲチャクワラもほとんど餌を食べない状態にしています。

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ここの春はまだまだ先です。

 

 

エゾアカガエル産卵。

北海道ゾーンのエゾアカガエルの産卵がはじまりました。

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うちの場合、野生の個体群より産卵時期は早めではあるんですが今年は暖冬のせいかより早いですね。

現在施設内の気温は3℃〜10℃。

雄たちの活発で強引な抱接行動が始まっております。

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しかしこのオスの抱きつく力は凄まじいものでしてね。

これによって命を落とす個体も多いんですよ。

しかもこの時期は動くものには何でも抱きついちゃうので、

メスに限らずオスも「抱きつかれ死」する場合があります。

まさに命がけの繁殖なんですね。

 

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エゾアカガエルは道民にとっては最も身近なカエルさんなのですが、その生態はまだまだ不明な点も多く飼育下においても繁殖技術の確立などは全くできていないのが現状です。

しかしこの施設は繁殖を目的として設計された施設。

屋内でありながら、ある程度北海道の季節性を提供することが可能で、最低限度の介入で継続的な繁殖ができる環境となっています。

だから野生ではなかなか難しい彼らの生態を間近に観察することができるんですね。

そしてそこから得られた知見によって、自然下での生活史の詳細をある程度推測することができる。

これは動物園ならではというか、動物園でしかできない自然科学への貢献です。

とっても大切な役割の一つなんですよ。

では。

 

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